劇団離風霊船 山岸諒子の徒然をつづる雑感ノート 「ラ・ヴィータ・ローザ」です


by rosegardenbel
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2005年 08月 21日 ( 1 )

夏の思ひで・・・

         *  *  *

台本を読み込むことに没頭している。
ホンに書かれている女たちは、あたしとは明らかに違う世界に埋もれている。
あたしよりもっと女を突きつめ、もっと女を生きている人たち。
う~~~む、理解しがたい。
なぜなんだ?

今現在のあたしからは想像しがたいと思うが、
これでも何年か前までは、色っぽい女だと思ってくれる人たちもいたのだ。
いっぱい。ホントだって!
女の権化なんて言われて、骨の随まで女だと、自分でもそう思ってきたそんなあたしが、
なじぇにこの女たちをりかいできないの?

思考はおのずと自分のこれまでに立ち返っていく。
いったい自分の女を意識し始めたのは、
いくつぐらいからだったのだろう。
初恋は幼稚園の時だったし、
おませな女児だったと思う。思う。。。。あ?!

なんか、とんでもない事を思い出してしまった…。
母に数枚の硬貨を握らされて、よく通りの向こうの
“おーたのおじちゃん”のところに行った。
おじちゃんのお店に着いたらすぐ、
母から教わったむずかしい呪文を言うのだ。
「かりあげにしてくだサイ」

あたしって・・・
刈り上げだったのねっ?!

太田の床屋に行くと、
やさしいおばあちゃんが必ずあたしの爪に、ピンク色のマニキュアをしてくれて、
みんなに聞いても「そんなことしてくれない」って言ってて、
あたしだけ特別なんだって嬉しかったけど、
そのワケはそーゆーことだったのねっ。
なんか今まで、“かりんとう”“かりんエキス”という言葉を聞く度に、ん?と引っ掛かって来たワケも、
そーゆーことだったのねっ。

刈り上げ女児だったーーーーーっ!
しどい。
母ったら。
あたしの髪が、量が多くて狂ったようにすぐ伸びるのに手を焼いてそんなことしたのね。
あたしが自分じゃ後ろが見えないのをいいことに…。
太田の床屋のおばあちゃんは、かわいそうに思ってマニキュアで帳じり合わせてくれたんだわ…。
あたしはあたしなりに漠然と、んん?と感じてた、その事だけが脳幹に刻み込まれ、
“かりん”という音に得も言えぬ曇りを感じてきたのだったんだわ…。

げ、てことは…
初恋の相手、角三のまこちゃん(そば粉の卸問屋の跡取り、倉科誠くん。
“かくさん”は店の屋号)まこちゃんに「すきです」とコクった時も、
あたしは刈り上げ頭だったんだぁぁぁぁっ!
だから「ごめんなさい」って言われたんだわ…うぇ~ん!

なんてこったい。
しばらく、この刈り上げのことは頭から追い払えそうにありません。
なんでこんなこと思い出しちゃったんだろおお。

         *  *  *
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by rosegardenbel | 2005-08-21 00:00 | ラ・ヴィータ・ローザ