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劇団離風霊船 山岸諒子の徒然をつづる雑感ノート 「ラ・ヴィータ・ローザ」です


by rosegardenbel
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鯉の帯  




返歌。本歌どり。字足らず。(笑)




とある素敵な殿方、蛙卵さまがお詠みになったお歌に、
インスピレーションをいただき、丸諒も詠んでみました。

もっとも丸諒のは、マネっこ都々逸(どどいつ)だけど (^o^)ゞ


語調的には、「鯉の帯締め」とか「帯揚げ」とか、
7文字にするべきなんですが、女が解いて欲しいのは帯なんで、

あえて字足らず、よろしくて?(…つい七五調/笑)





文字数を制限した中で、ある世界を広げてみせる詩の体系っていうのは、
日本独特のスタイルなんですかね?

あ、おおもとには漢詩があるのか、
でもこの美意識はジャンル越えして、盆栽とか、石庭づくりとかにも通ずる感じ。


日本人って、こうみると本当に型の民族ですよね。

何か、縛りがあった方が、むしろ自由を得られるのかもしれない。










都々逸ねぇ、好きなんですよぉ。

洒落がキいてて、艶っ気があって、最後まで聞くと思わずにんまり、
オトナの戯れ言、たわむれの極致だと、思って。

そうそう、『黒船だぁ!』のおりょう登場、
二年前のテント公演では、『よさこい節』を唄いましたが、15年前の初演では、
コレでした。

   恋に焦がれて鳴く蝉よりも 鳴かぬ蛍が身を焦がす





都々逸の中では、三本指に入るようなメジャーな文句じゃないでしょうか。

お座敷で発達した芸じゃないかと思うので、
三味線であわせられるような節も、あると思うんですけど見つけられなくて。


芸者の登場にはぴったりじゃろ、コレ唄わしちくり、
と演出にお願いし (お願いの態度じゃなかろーが (^o^;)ゞ )
勝手に自分で節をつくったんですけどネ。

今もよく、鼻唄で出たりしてます。(笑)











   こうしてこうすりゃこうなるものと 知りつつこうしてこうなった



コレも好きですねぇ、
シチュエイションを特化すると、俄然、色っぽく聞こえてくるのが面白くて。







   あきらめましたよどう諦めた あきらめきれぬとあきらめた



これは、いいコトあったときも、残念なときも(笑)、
どっちにもよく口にのぼってくる文句ですねぇ。

いいコトあったときのコレの方が、色っぽいですけど。(^o^)b












もっとオトナ~な、こんなのもある。

   横に寝かせて枕をさせて 指で楽しむ琴の糸






あら…音曲のオハナシでしたか。(笑)






オチが効いてるといえば、コレなんか…

   入れてもらえば気持ちはいいが ほんに気がねなもらい風呂






爆笑しました。





お茶目でしょお?
こういう大人のウィットを持ってるんですから、
本来、日本人ってのは、やらかい民族なんだなぁと思いますよね。

型の中にハメこまれた思わずのプルプル感が(笑)、あざやか。













お江戸のものってイメージですけど、意外な切り口のもあるんです。

これは、かなり好き。

   積もる話が仰山おすえ それに今夜は雪どすえ








実は、蛙卵さまへの返歌には、元唄があるのです。

   可愛いお方に謎かけられて 解かざなるまいしゅすの帯





パクっちゃいました、すびばせん。(^o^;)v

まあ、視点を男女ひっくり返したというところで、おユルシいただければと。(笑)



…男性の歌って、使う言語がまるで違うのが興味深~い。

硬い熟語や「記号」、それから意味を二重にとっている漢字、、、
これがこんなに色気を出せるものとは。

丸諒も、すぐマネしちゃいました。(笑)











都々逸、オモシロいでしょお?


機転脳をきたえて、ぜひオリジナルをものにしてみたいと、
こよなくあくがれるのですが、

オトナを生きないと、こりゃぁなかなか。。。



まずはそこから、だすよね。

ってまーだ「まずは」かなんか言ってんのかい、あんた幾つさっ。(^o^;)ゞ

えー、っとぅ、



   こうしてこうすりゃこうなるものを 知りつつこうしてこのまんま





だめだこりゃ。(笑)







     
by rosegardenbel | 2010-10-03 00:00 | ラ・ヴィータ・ローザ