鯉の帯
2010年 10月 03日
返歌。本歌どり。字足らず。(笑)
とある素敵な殿方、蛙卵さまがお詠みになったお歌に、
インスピレーションをいただき、丸諒も詠んでみました。
もっとも丸諒のは、マネっこ都々逸(どどいつ)だけど (^o^)ゞ
語調的には、「鯉の帯締め」とか「帯揚げ」とか、
7文字にするべきなんですが、女が解いて欲しいのは帯なんで、
あえて字足らず、よろしくて?(…つい七五調/笑)
文字数を制限した中で、ある世界を広げてみせる詩の体系っていうのは、
日本独特のスタイルなんですかね?
あ、おおもとには漢詩があるのか、
でもこの美意識はジャンル越えして、盆栽とか、石庭づくりとかにも通ずる感じ。
日本人って、こうみると本当に型の民族ですよね。
何か、縛りがあった方が、むしろ自由を得られるのかもしれない。
都々逸ねぇ、好きなんですよぉ。
洒落がキいてて、艶っ気があって、最後まで聞くと思わずにんまり、
オトナの戯れ言、たわむれの極致だと、思って。
そうそう、『黒船だぁ!』のおりょう登場、
二年前のテント公演では、『よさこい節』を唄いましたが、15年前の初演では、
コレでした。
恋に焦がれて鳴く蝉よりも 鳴かぬ蛍が身を焦がす
都々逸の中では、三本指に入るようなメジャーな文句じゃないでしょうか。
お座敷で発達した芸じゃないかと思うので、
三味線であわせられるような節も、あると思うんですけど見つけられなくて。
芸者の登場にはぴったりじゃろ、コレ唄わしちくり、
と演出にお願いし (お願いの態度じゃなかろーが (^o^;)ゞ )
勝手に自分で節をつくったんですけどネ。
今もよく、鼻唄で出たりしてます。(笑)
こうしてこうすりゃこうなるものと 知りつつこうしてこうなった
コレも好きですねぇ、
シチュエイションを特化すると、俄然、色っぽく聞こえてくるのが面白くて。
あきらめましたよどう諦めた あきらめきれぬとあきらめた
これは、いいコトあったときも、残念なときも(笑)、
どっちにもよく口にのぼってくる文句ですねぇ。
いいコトあったときのコレの方が、色っぽいですけど。(^o^)b
もっとオトナ~な、こんなのもある。
横に寝かせて枕をさせて 指で楽しむ琴の糸
あら…音曲のオハナシでしたか。(笑)
オチが効いてるといえば、コレなんか…
入れてもらえば気持ちはいいが ほんに気がねなもらい風呂
爆笑しました。
お茶目でしょお?
こういう大人のウィットを持ってるんですから、
本来、日本人ってのは、やらかい民族なんだなぁと思いますよね。
型の中にハメこまれた思わずのプルプル感が(笑)、あざやか。
お江戸のものってイメージですけど、意外な切り口のもあるんです。
これは、かなり好き。
積もる話が仰山おすえ それに今夜は雪どすえ
実は、蛙卵さまへの返歌には、元唄があるのです。
可愛いお方に謎かけられて 解かざなるまいしゅすの帯
パクっちゃいました、すびばせん。(^o^;)v
まあ、視点を男女ひっくり返したというところで、おユルシいただければと。(笑)
…男性の歌って、使う言語がまるで違うのが興味深~い。
硬い熟語や「記号」、それから意味を二重にとっている漢字、、、
これがこんなに色気を出せるものとは。
丸諒も、すぐマネしちゃいました。(笑)
都々逸、オモシロいでしょお?
機転脳をきたえて、ぜひオリジナルをものにしてみたいと、
こよなくあくがれるのですが、
オトナを生きないと、こりゃぁなかなか。。。
まずはそこから、だすよね。
ってまーだ「まずは」かなんか言ってんのかい、あんた幾つさっ。(^o^;)ゞ
えー、っとぅ、
こうしてこうすりゃこうなるものを 知りつつこうしてこのまんま
だめだこりゃ。(笑)
by rosegardenbel
| 2010-10-03 00:00
| ラ・ヴィータ・ローザ