劇団離風霊船 山岸諒子の徒然をつづる雑感ノート 「ラ・ヴィータ・ローザ」です


by rosegardenbel
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待つ   

                      *  *  *
    

なんか昔から、よくいろんなものを待ってた気がします。


欲しい便り。

大事な人。

特別な時間。

恋の訪れ。(笑)

明日。


幸運、というものを待ったことは、あんまりないな。

突然のよろこびより、
積みあげるときめきの方を選んでいるのかもしれません。

待つのは、自分が種を蒔いておいたものばかりな気がします。


               


若いときは遅刻魔で、待たせてばかりいましたねぇ。

この悪癖は一生なおらないかと心配しましたが、
不思議なもので、今はたいがい二番乗りぐらいになってる。

たぶん昔は、走ればなんとかなる、と思ってたんですよね。

実際、走り続けさえすれば、ほとんどのものは取り戻せてたし、
時間はぎりぎりまでフルに使わないと無駄、って思ってた。

でも今は、走るってこと自体がイヤなんです。

身体が重くなったという (ことも確かにありますけド) それ以上に、
急ぐと、かえって、時間を粗末にしているみたいに感じるようになったんですね。

何かすり減ってくようで、気分悪くなるの。

せっかちがそのまんま歩いてるみたいなヤツだったのにねぇ。(@o@)

通院路とか、お買い物とか、ちょっとの違いだけなんだけど、
あ、ヒメジョオンの匂いだ、とか、
うーむ、コイツはどうやって料理しよう、とか、

気持ちをかけるだけの“あまり”が、あるとうれしくて楽しくなるんです。

だから今は、待つのは好き。

時間の隙間の中で、気持ちの触覚が、その場の何に当たろうとしているのか、
探ったりするの、いいなと思う。

人間って変われるもんですねぇ~。(笑)


               


今日の夕ごはんで、はじめてズッキーニを使ってみました。

ピーマンを入れなかったので、もどきラタトゥイユ。

てゆーか、結果ラタトゥイユか、
なすとトマトを一緒にいれたらそうなってた、って感じだったので。

けっこうイケてて、よかった♪

さっき、コ腹が空いて、すっかり冷えたその鉢からつまみ食いしたのですが、
そしたら、あらら?

出来立てよりおいしい。。。

寝かしたことになって、味がよくしみたんですね。



・・・待つって、おいしくなることかも。






辛い待ちも、ありますけどね。


自分ではどうにもできないものを望んでいるとき、
待つことは地獄になるのかもしれない。






  夢もなく 怖れもなく

イザベッラ・デステの、ニヒルな諦観から生み出されたと思っていたこの言葉が、
今は、ただシンプルな、無垢の真理にきこえます。

少しだけ、この言葉に近くなれたかな。

そうね、前にこの言葉を書いたときよりは。

欲が絡むと、
待ちも恐ろしい姿をしているような気がします。

女郎蜘蛛、とか。

あれはあれで、魅入られるような美しさがあるのですけど、、、
コワ美しいというような、ね。

若いときは、けっこう好きだった。
あこがれの蜘蛛(?)だった。

そうかぁ、欲望は若さのみに許される持ち駒なのかもしれない。

トシとって女郎蜘蛛は、ヤバいヤバい。(笑)

イザベッラ・デステの、
だからこれは、若いときに言った言葉じゃないな。


               


今も、ちょっとした待ちを抱えています。

季節の風からの招待状ですね、
このところの暑さと昨日からの雨とで、つぼみも一気に増えたんじゃないかな。

薔薇待ち。

咲いたら、逢いにいきます。

いつになるかな。
なんて優雅な、貴族的な待ち時間。(笑)

そんな時間をもっているというだけで、
なんでしょう、心に胎児がいるみたいな、透き通ったぬくもりを感じます。


5月は、待つにはもってこいの季節ですものね。




                      *  *  *
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by rosegardenbel | 2010-05-20 00:00 | ラ・ヴィータ・ローザ