劇団離風霊船 山岸諒子の徒然をつづる雑感ノート 「ラ・ヴィータ・ローザ」です


by rosegardenbel
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白洲次郎  

                      *  *  *
丸諒の関心ポケット (^o^)v

いや~、ついに見てしまいました、『白洲次郎』 全話。
NHKのドラマスペシャルです。

3部構成なのですが、春先に2部までやって完結編はしばしのお預けだったので、
どんだけ楽しみにしてたことか。

白洲次郎さんとはどんな方か、ぜひ、皆さまにご覧いただきたい!

明日21日から三夜連続、午後10時オンエアです。

丸諒は一足お先に、昨日BSで見ました。
もともと評伝を読んでいたので、ドラマ化されると知った時には、
ちょっと懐疑的だったんですね。

戦前に英国で個人主義を叩き込まれた人で、
およそ日本人のスケールを越えた存在なので、テレビドラマの枠にはまるかぁ?と。

しかし、あの局のドラマ作りの底力は、健在ですね~、
これだから丸諒、国営放送のファンやめられないのよね。

べ、別にまわし者じゃないんで、これ以上の力説も恥ずかしいんですが、
なぜにこんなに、一ドラマをオススメするかというと、

個人主義というものの在り様を、見ていただきたいからなのです。

夏の間に、丸諒はやたらチカラ関係の本を読んでたわけですが(笑)
結局みなさん、同じことを仰ってるわけです。

いわく、
自分だけの答えをみつけなさい、と。

白洲次郎もドラマの中で、ケンブリッジの教授から言われてるんです。

 「Mr.Shiras、君のレポートは、この本に書かれてあることを要約しただけだ。
  誰か一人の小さな頭で考えただけのことを、どうしてそのまま信じてしまう。
  それでは君が生きている意味がないじゃないか。」

というようなことをね。

日本人は集団主義ですよね。
自然災害が多い国では、助け合わないと生きていけないから、
何より怖いのが村八分だったりするわけで。

それが、個人行動を許さない、という弊害まで生んでしまったんでしょうね。

だって、個人主義って辞書で引くと、利己主義って書いてある国ですぜ。
ぜんっぜん意味ちがうって、てか逆だってばほんとは。

白洲次郎は、この辺とも戦うわけです。
世界から日本を守るために、当の日本人から叩かれちゃう。

個人主義の道は、過酷なのですね、この国では。

丸諒は、欧米礼賛派ではなく、むしろうつくしい日本派の方かもと思いますけど、
和を乱すことを恐れるがあまり、個人を引っ込めるこの感覚には、
もうほとほとちかれたびと、思っちゃってるのだすねぇー。 (- -)ふむふむ。

いや実際、村八分こわいもん。

だからいちいちいちいち逡巡するわけです、こんなこと書きながらも丸諒も、
自分が選ぶこととか行動とか。

個人主義をやるなら、
人からどう見られようと平気さと言えるような、相当に強靭な意志力と、
それ以上に、揺るぎない尺度を持ってないとですものね。

でもね、もうそうしないと生きてけないよとも、実感してるのだすよ。
言いたかないけどアラフィフになって。

だって、死ぬのは一人で、ですものぉ、生まれてきた時もだけど。

一人、を、ちゃんとやりたいなぁーって、すごく思って、このごろ。

丸諒は、親元から離れてすぐ超集団主義の世界に入ってしまったので、
よけいにかえりみちゃってるんでしょうね、
なんか間違ってこなかったかい、あんたーって。(- -;)

自分のものさし、欲しいですねー。
ちゃーんと計れる正確なやつ。

昔は、みんな何の疑いもなく、ひとつの文化の中で生きていたから、
(村とか信仰とか習慣とか血縁とかね)
このものさしも自然に持ってたんですって、弊害はいろいろ抱えつつ。

でも、自我に目覚めた近代人として、そういうしがらみを一気に断ち切ったことで、
価値観から何から、全部自分で作らなきゃいけなくなっちゃったから、
今はとても大変な時代なんですって。

みんな、ものさしが見つけられなくて、心の病気を呼んじゃったりするって。

でももう、同じものさしは二度と手に入れられないわけですよね、
自我というパンドラの函をあけちゃったから。

その方が本来だし健全なんだけど、でも大変、自分で探さなきゃだから。

そのものさしが、丸諒はひとまず個人主義にあるのだろうと、
思っているのです、今。

(ひとまず、というのは、日本には日本人に合った西欧型でない個人主義が、
 やがて生まれてくるはずだ、と思っているからなのですが)

このドラマを見ていると、その辺がひしひしと来るんじゃないかと、
思うんですよね。

それで、見ていただきたいのです、どう?どう思う?
って、聞きたいの、みんなに。(笑)

まあ、とにかくカッコいいドラマですから。
映画みたいですよ、曲といい撮り方といい。

あのイセヤユースケという人には驚きました、次郎さんを演ってるんですけど、
『ブラインドネス』という映画に引き続き、ヨくって、しばらく注目しちゃいそう。

そして何より、原田芳雄さんが素晴らしいです。
あのセクシーな、男の権化のような人が、吉田茂にクリソツに化けちゃった。
ホントいい芝居するよなぁ、、、僭越すぎちゃうけど、こんなこと言うの。

白洲次郎と白洲正子という、個人主義の上に立脚した夫婦のあり方も、
ぜひ感じ取っていただきたいですねぇ。

個人主義の女性って、丸諒も、コワっ、と思ってましたけど、
自分をみつけるための苦しい闘いをしてきた人だったんだなーと、
とても共感できましたね。

って、結局まわし者になってるじゃん!(笑)
いや、でもね、国営放送でこういう、
個人主義と正面から取り組んだドラマをやるか、というのがまず驚きで。

日本人も、過渡期に入っている表れかなーなんて、
このところの自分の感覚に、ちょっと後押しもらえたようで心強くて。

こんな個人のしがない日記で、日本人とか主義とかデカいこと言ってる女、
どーよ、とも思いつつ。(笑)


                      *  *  *
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by rosegardenbel | 2009-09-20 00:00 | ラ・ヴィータ・ローザ