劇団離風霊船 山岸諒子の徒然をつづる雑感ノート 「ラ・ヴィータ・ローザ」です


by rosegardenbel
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ウィンドミル・ベイビー 

              *  *  *

  怒濤のオフ強化週間?

いや~おでかけ三昧ですよ、半年分をいっきに一ヶ月でって感じで。

この出無精横綱のワダジの予定が、暮れまで真っ黒~、あんびりーばぼ~。
しかも、のっけから1日20時間実動という飛ばしようだし。(- -;)
今夜は小休止できるので、はふ~。。。

でも、いつもに戻るという、これもまた豊かな時間です。
もらった刺激を、ゆっくり自分の血に溶かしこむ、
ひとつひとつの旅は、それがあって完成するのですもの。

ほんと、行くさきざきラッキーなこと続きで、、、
感謝ですねぇ。
ちょっとないぐらい、心に深く残ることばかりに出会えてる。
豊かですヨ~、今あたし。(笑)

楽天団の芝居を見にいったんですけど。
夏の間、和田塾でテキストにしていたホンが、いよいよ上演になったので。
これが、、、すばらしかった!

なんと、女優の独り芝居なんですよ。

プロデュース集団で、出演者がひとりきりって、
演じ手にとってはすっごい贅沢じゃないですか。
だって自分でお金ださずに、ぜんぶ用意されてるんですよ(笑)

普通は打たない企画です。
そのうえ、、、

この『ウィンドミル・ベイビー』という作品の筋は、
アボリジニの少女メイメイの、15才からの50年間、
演じるのは、老若男女とりまぜた12人の登場人物なんですよ。

これは、女優に相当な力量がないと、できないでしょお。

ゆえに、翻訳家の須藤れいさんも、上演不可を承知で、
好きな作品だから一度だけ読んでみて下さいという思いで、
和田さんに渡したんだそうです。

それが本公演の運びとなって、
準備メンバーの一員として、あたしも呼んでいただいていたわけですが、
それはもう、自分に来るわきゃない、という気楽なところでの参加で(笑)

でも、実際だれにできるんだろう、
と、メンバー一同、心配半分、興味津々だったキャスティングは、
大方斐紗子さんでした。

こういう人が、小劇場に出入りして、
どんな役どころも地道に演じられるのが信じられない、本物の大女優です。
なぜ今まで、世間でお名前がみえてこなかったか、ほんとに不思議。

……新劇にはこういう力のある女優さんが、びっくりするほど大勢、
いらっしゃるんですよねぇ。

和田さんに可愛がっていただくようになって、与えていただいた、
大事なことの一つです。

大方さんという方がいらしたからこそ、今回も、
安心して実現させられたんですねぇ。
思いましたねぇ、つくづく。

リーディングをしているだけでは分からなかった可笑しさとか、
せつなさとか、深さとか、、、、、あー、すごかった。。。
和田さんの選択は、すばらしかったと思います。

それが、、、偶然、
富田美千代さんとウチの伊東と一緒になったんですが、
あまりにもよい芝居だったので、まっすぐ帰る気になれず。。。

おもわずの熟女三人呑み(笑)しちゃいましたもんね~。
めずらしいんですよ、富田さんのそんな風情も。

もしかしたら大方さんは、
あたしより20年ぐらい長いキャリアをお持ちなんじゃないだろうか。
それで、富田さんと伊東とでしょ。

いちばん若いんですよ、あたしが。
てか弱輩、子どもなんですよっ。
熟女なんてひと括りしちゃったけれど、ほんとはとんでもない話で。

二人とも、大方さんと共演してるんですけど、
世代を越えた友だち、というところとは一線を画した、
真摯な、演劇少女のようなものに戻って語っているのが、
印象的でしたねぇ。

あたしにはできないわ~、できないよね~と感嘆しきりで。
それが深くてね~。
言葉は悪いが、あれ見ちゃったら自分なんかチンピラだよね、的な。

で、ねえ、ってフラれてもっ!
わ、ワダシは、できるできない以前の問題ですから、
一緒にしないでくらはいよぉー。

贅沢な時間でした。

自分が目標にしてきた女優たちの、
さらにその先を歩く大女優をご馳走にした女優呑みに、
混ぜてもらえた、こんな日がくるなんて、、、

自分、年とってよかった。。。 (T T) じん。。。

一つね、ああ、というか、へー、というか、あー、と(なんだよっ/笑)
思ったことがあって。

この作品のセリフのベースは、おばあちゃんメイメイの思い出話なので、
口調もぜんぶ、語りかけになってるんですね。

この対象をどうするのか、独り言にするのか、見えないものに語るのか、
勉強会でも懸案になってた部分だったんですが、
大方さんは、しっかり客席にかけてらしたんです。

お客さまの顔もしっかり見るし、もちろん喋りかけるし笑いかけるし、
でも、それは、業界用語でいうところの(笑)客いじりとも、
違うんですよね。

伊東へのご案内に、あたし落語をやります、と書かれていたそうですが、
つまりはライブを、演劇でやったってことですよね。

これは、実は好きじゃない役者の方が多いんですよね。
成立させづらいからだと思うんですけど、役を生きるということと。

でも、大方さんは品格を失わずに、それをやってのけてらした。
とても自然に、偏りなく融合させてらした。
富田さんも伊東も、やっぱりその点がいちばん驚異的だったみたいで。

考えてみれば、あたしなんかも最もそういうこと、不得手だったんですが、
そう言われると今回は、そこを脅威と思わずに見てたんですね。

それって、やっぱりステージをやるようになったからですよね。
客席と地続きである、という一つの在り方が、
身に添いつつあるのかも、って。

あーそうだ、黒船の時も、自分は常にいろんなものを客席に投げてた、
おりょうという枠を見せるんじゃなく、
おりょうのまま、お客さまと一緒にそこにいようとする感じだった。

芸者だったから、比較的そういうことがやりやすい、
というのはあったかもだけど、
でも13年前の初役のときには、そんなこと、とても思いもしなかった。

ただ、演劇になければならない、舞台と客席との境目、結戒、
のようなものに、今度は戻りづらくなって困惑した、ということもあって。

正面きってセリフ喋る、という中で、今まで対象だった客席を消すことに、
違和感を持つ回があった。

なんか、そんなことを話したんです、二人に。
そうしたら、とても沁みてもらえたというか、あーって、
考えて下さったんですよね、自分にてらして。

それを見たときに、もしかしたら、、、
歌い手になることって、自分にとって必然だったのかな、
って、なんとなく、思ったんですよね。

なんか、ぜんぶ繋がってるというか。
でもかなりかけ離れてもいて。

その辺のギャップを埋めていけたら、もしかしたらあたし、
役者としても違うものになっていくかもしれない、とか、なんか。

知れば知るほど、、、まーようもまあ、次々に宿題が出て来るものよ。
とはまた、とほほ含みで今回も、って感じですけどね。

それで、翌日、ミルクホールのライブを見に行ったんで、
今度はいきなり180°真逆に、歌い手からみた演じるということを、
考えることにもなったんですけど。

この作品は、楽天団のスタンダードとしてロングランした方がいいですよ、
と、これから和田さんとれいさんに上申しようと思います。

できるだけ多くの方がみるべき、
そういう義務を、奇跡的に負えた作品ですもの。
今回、目撃できなかった女優は不幸だなと(笑)本気で思ってますよ。

あー、いい時間をいただけて、本当に皆さんに感謝です。
こういうことが、歩みを先に進めてくれるのだ!

と、

今日はここまでだ。
こんなに長くなるとは、、、
やっぱりこれは、ちゃんと中に落としておきたかったからな。

おかげで最初の画像がなんだかわかんなくなっちゃったよね~、
偶然、ベイビーな感じでヤケに馴染んでるけど(笑)

まあ、それはちょっとの間の謎にとっておきましょう。
ふふふ、オフの白眉で、海にいきましたヨ。
サンタさんも登場♪


              *  *  *
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by rosegardenbel | 2008-12-22 00:00 | ラ・ヴィータ・ローザ