劇団離風霊船 山岸諒子の徒然をつづる雑感ノート 「ラ・ヴィータ・ローザ」です


by rosegardenbel
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お話おはなし

              *  *  *

子どものころ、はじめて読んだ本ってなんだったか、おぼえてます?
あたしは「一寸法師」だったと思います。
水面をお椀の舟でこいでいく絵が、強烈にのこってるんですよね。

緑の大きなまあるい葉っぱと、黒いお椀と、青いはかまのいっすん法師。
ポッカリポッカリ、浮かんだ睡蓮のあいだを、太い眉毛して、
一生懸命こいでるんです。
きれいな、かわいい絵本でしたね。

それは自力で読んだおはなしで、
はじめて覚えたのは「桃太郎」だったみたいです。

三つちがいの弟が生まれてきた時に、病室で、
「桃太郎だ、桃太郎だ」と飛びまわって、
看護婦さんにシーッてされたのを、覚えてるんですよね。

このね、小さいころにインプットされたお話って、
なかなかに侮れないものがあると思うんです。
というのはね、

あたしは、芝居とかでも、初日までが好きなんですね。
もちろん、本番がきらいってことではないんだけど、
そこまでの浮ついた感じは、ちょっと特別なの。
家に人を呼ぶ時とかも、来る前の、あれこれ準備している時間が楽しい。

逆に一番イヤなのは、後片付けの時間。
すっごいさびしくなる。
なので、バラシの時に舞台まわりにいたことないです。
セットを壊すのを見るのが、どうしてもイヤで。

でも、この“祭のあと”の方が好きだって人もけっこういて、、、
一人なんて、自分が完結した気になるから、破壊は派手なほど好き、
とか言ってて、ひ~え~。
びっくりしましたねぇ。

それで考えたら、あたしはこの、新しいものが来るぞ!
ってワクワク感が好きで、
それって、あの一寸法師の船出が原点なのか?
なんて、思い当たって。
そうしてあたしは、果物の中で、桃がいちばん好き。。。

(笑)関係ないかなぁ。
でも、なんか摺りこまれてる気がするんだよなぁ。

そう言われてみると、エンディングにはあんまり興味ないかもしれない。
「ラブンツェル」なんて、王子様が髪の毛を命づなに塔に昇ってくる、
そこから先、ぜんぜん覚えてないですもんね。

「シンデレラ」も12時の鐘が鳴るまで、「白雪姫」も毒リンゴ食べるまで、
「眠り姫」も糸車に刺されるまで、オバマもヒラリーを破るまで(ん?)
ここから先は、なんか、あんまりどうでもよくなっちゃう。

ホン書いてても、事件のはじまりを打ってる時が、いちばん楽しいなぁ。
バンジージャンプテストでも、飛び込む瞬間がドキドキのマックスだし。
(そういう心理テストがあったんです、桃色な方面の特性を見る(笑))

あとね、何かあるとつい思い出しちゃうお話、ってのもありません?

あたしは「北風と太陽」なんですよね。
子どものころは、よく意味わかんなかったんですけど、
今は、自分の戒め?なのかなぁ、なーんかこの話をよく思い出すんですよ、
いい時でも悪い時でも。

こないだ、弟のは「ありときりぎりす」だって分かって、
爆笑したんですけど。
いや、昔から、優雅に暮らしたいとかふざけたことをほざいていたので、
いちおう気にしてたんだぁって思ったら、可っ笑しくなっちゃって。

持ってないですか?そういう、なんだか還っちゃうお話。

・・・いずれね、お年寄りのための朗読テープとか、作ってみたいな、
と思ってて、
そんなことを考えていたら、なんだか真逆の方向に思考が飛んじゃった。

そう、ずっと忘れがたかった物語があって。
前にも、ここで触れたことがあったかな、「けしの花」というんですけど。
それは美しい絵の、不可思議なおはなしで、インドの童話なんですね。

でも、残っているのは美しさの印象だけで、
お話の本当のところを忘れてしまっていて。

長年さがしてたんですけど見つからず、業を煮やして、
“おしえてぐー”に投稿してみたら、親切な方がご回答くださって、
やっとただしい筋書きを知ることができたんです。
いい世の中になったよなぁ。

今は、「ポストマニ(芥子の花)」という名前で呼ばれてるんですって。
昭和23年の初版本というのを、
もしかしたらあたしは、巡り巡って読んでいたのかもしれない。

月日がたっても、胸に深く刻みつけられているおはなし。
どんなに記憶の壁が高くなっても、決して忘れられない物語。

たぶんそれは、その人の魂にも触れるような場所なんじゃないかと、
思って。

暮らしにまみれると、そんなこと、遠くへ行っちゃってますけどね、
ちょっと思い出してみると、なんだか随分、
やわらかな気持ちになれますね。

子どもたちには、いいお話をいっぱい知ってほしいですよね。
人は子どもに帰っていくから。
そのお話が、みんなも知っているおはなしだったら、
とーってもしあわせじゃないですか。

輪が和になる。
そんな感じで。


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PCの調子が悪く、
コメントノートにこの記事のページを作成できませんでした(涙)
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by rosegardenbel | 2008-11-29 00:00 | ラ・ヴィータ・ローザ