劇団離風霊船 山岸諒子の徒然をつづる雑感ノート 「ラ・ヴィータ・ローザ」です


by rosegardenbel
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つれづれに思うこと 

               *  *  *

なぜか最近、耳の奥で鳴っている言葉がある。

  ~ そんなにレッスンしなきゃいけないなら
    あたしはバレエを嫌いになっちゃうわ ~

アンナ・パブロワだったか、天才プリマが、
一日中バーに向かっているバレエ学校の後輩たちのことを知って、
驚いた言葉。

プリマは実際、数時間ぐらいしかレッスンしなかったらしく。
あれ?
もしかしたらマーゴ・フォンテーンだったっけ?
いや、タリオーニか?
誰だったかは忘れたけど、天才プリマの言葉として知ったのは確か。

ともかく(笑)
もはや真偽のほどもどうでもよい感じのまま、この言葉だけが、
けっこう何十年も、頭のすみにずっと引っ掛かっていたのでしたが、
 (自分に何十年があるのがまた恐ろしいが…)
 (あ、信じがたいことに幼児期ちょっとバレエをやっていて)
うーん、たしかに。。。と。

根をつめるということを思う時、よく頭にのぼってくる言葉なのです。

そして、それとは真逆に、
努力し続けられるということは、その道の才があるということなのだよな、
とも、思うのであります。

  ~ 努力すれば必ずできるようになる、というのは
    才能のない人間には当てはまらないんですよ ~

むかし、これもバレエ学校の生徒だったというイギリス人のおばあさんが、
何かの番組の中で言っていた言葉で。

何かに取り組むとき、努力、ということをする時、
この二つの身も蓋もない言葉が(笑)
しかし、なぜだか自分の支えになってきたのですね。

別に、才能とか関係なく、やりたいからしているのだと、
いつもそこに戻っていく言葉として、あるってことなのかな。

かといって努力家とは、とても言えないナマケモノ筆頭の自分なのですが、
自分の意志と、手と、頭と、身体と、
そんなものを感じながら、一つ一つ掴んでいくことに、
安らぎを覚える体質なのだなと、なんだか自覚したんですよね、
あらためて、最近。

その意味では、あたしは幸運ということを信じていない。
幸運に抱かれると、不安になる。
どうしたらいいのか、途方に暮れるのが、正直なところなのです。

幸運は、自分の手応えとは関係なく訪れる、不条理なギフトだから。

自分が自分の手で導きだした結果ではない、ということが、
いつまた勝手に去られても不思議ではない、
その恐怖も一緒に連れているから、
なのだと思うのです。
あたしは、そう感じてしまう。

だから、いつでも失えるように、
失っても、無関係に自分はちゃんと立っていられるように、
幸運は、心から享受して楽しむ、出来事のひとつにすぎない、
そう、思って、いるのですね。

このところの幸運続きが、自分に根ざしたものだとは思えないだけに、
本当に、ひとさまからの戴きものであって、
自分が艱難辛苦して取ったものではないから、
この怖さを、どう消化したらよいものか分からず、
せめてもただしく見極めていたくて、
人や自分やものごとを、どんどん俯瞰していってしまう。

そして、裏腹に、この波を切りたくはないから、
----だって、無縁だと思っていた「ふってわいた幸運」なのですもの
自分の努力で、その波を寄せつづけさせることができるならと、
自身をこれでもかと煽りつづけても、しまう。

人を鏡にしながらね。
ま、よくその鏡は、使いすぎてすり減らしちゃうんですけど (- -;)

ほんっとに、小心者っていうか、石橋を、叩いて叩いて、
ピシッとかいって壊れる寸前にひゃー!って、走って渡るタイプ。
潔し、という言葉は、むかしからの憧れです。

幸運は、おそろしい。
この先まだまだめぐって来てくれと思うから、なお恐ろし。

努力の道は、また味気ない砂漠のように、広大で、無で、
オアシスが、待っているのやも分からぬまま歩きつづけるということが、
何より一番、くるしく弱くすることで。

そこにいきなり、天雨の一滴が落ちてきたら、、、
そりゃぁ、死に物狂いでのどに受けようとしますよね。

そうか、、、乾いているか、それが大きいんだな。
乾いていれば、ただシンプルに、幸運は享受する以外のなにものでも、
ない、のだ、きっと。

うむ。

またひとつ、自分の傲慢と脆弱と馬鹿さ加減に気づいてしまった。
裸じゃないんだなぁ。。。
思い出すのだ、人魚姫を。


お返事、きたかしら。
いやいや、業務連絡のメールを待っていたのですね。
そんなつれづれに、こんなとりとめなきことをば、
あまりにもとりとめなきまま。。。

ちょっと、心を塞ぐこともあったりして、
それがどこから来ているのか、書いて見つけたかった。

とか言ってるうちに、瀬戸から電話がくるし。
小道具の刀、本振り3組の在り処はいずこ?と。
若手の自主稽古におもむいて、殺陣をつけてやってるらしいです。

彼は本当に、ああみえて努力家。
そして年々歳々、シンプルに拍車がかかっていく、のんびりカメさん(笑)
素敵です。

たゆたってみても、答えはなかなか出せず。
むしろなんだか分かんなくなっちゃったような気も…… (_ _;)

あたしも、やるべきことに戻りますか。


               *  *  *
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by rosegardenbel | 2008-07-11 00:00 | ラ・ヴィータ・ローザ