石の華
2008年 03月 03日
* * *
昨日、一枚脱いでみた。
そしたら、今日の目覚めは楽になってた。
捨てることは、まだできないけど、
とりあえずたたんで、足で、ちょっとずつ、遠くへ追いやってみてる。
どうせまた着ることになるんだろうけど、
でも今回は気持ちがちがって。
悲嘆にくれるとか、自分を責めるとか、そうでなく、
はじめて怒りがわいてきたから。
たたんだものを、上の方から眺めてみて、
ほっとこ、
そう思っている。
よろこびの音が鳴らなかったら、たぶんもう着ないな。
それを悲しいとかさみしいとか、思うことも、ない気がする。
脱いでこれだけ楽になったということは、
やっぱり相当チクチクしてたんだ。
置いてるあいだにシルクに戻ってくれてたらいいけど、
んなこたぁありえねえ。
一枚脱いで、景色は変わってみえるだろうか。
寒いと思うかな。
涼やかと思うかな。
あんまり外には出たくないな。
脱いでいるのが普通になりたいから。
いま出たら、着たくなっちゃうから。
だから、絹の肌触りは思い出さない。
ぜったい。
石の心で、その無機質をたのしむのだ。
うつくしいものが見たい。
うつくしい安らぎだけがほしい。
夢もなく 怖れもなく
イザベッラ・デステの言葉。
生涯、自分とは相容れないと思ってきたこの言葉が、
今は安らぎをくれる。
そう、怖れを抱くのは、期待があるからだ。
期待しないものになった時、
それは自分の先々に響いてくることはあるのだろうか。
些末に右往左往するのが人生と、
それは今でも思っているけれど。
夢もなく怖れもなく。
そういたいと思っている。
少し、悲しいかもしれないけれど。
悲しいのも、夢の名残り。
ただそれだけ。
夢はみまい。
ただ、ここに自分がいる。
それだけでいたいと、ただ、思う。
* * *
昨日、一枚脱いでみた。
そしたら、今日の目覚めは楽になってた。
捨てることは、まだできないけど、
とりあえずたたんで、足で、ちょっとずつ、遠くへ追いやってみてる。
どうせまた着ることになるんだろうけど、
でも今回は気持ちがちがって。
悲嘆にくれるとか、自分を責めるとか、そうでなく、
はじめて怒りがわいてきたから。
たたんだものを、上の方から眺めてみて、
ほっとこ、
そう思っている。
よろこびの音が鳴らなかったら、たぶんもう着ないな。
それを悲しいとかさみしいとか、思うことも、ない気がする。
脱いでこれだけ楽になったということは、
やっぱり相当チクチクしてたんだ。
置いてるあいだにシルクに戻ってくれてたらいいけど、
んなこたぁありえねえ。
一枚脱いで、景色は変わってみえるだろうか。
寒いと思うかな。
涼やかと思うかな。
あんまり外には出たくないな。
脱いでいるのが普通になりたいから。
いま出たら、着たくなっちゃうから。
だから、絹の肌触りは思い出さない。
ぜったい。
石の心で、その無機質をたのしむのだ。
うつくしいものが見たい。
うつくしい安らぎだけがほしい。
夢もなく 怖れもなく
イザベッラ・デステの言葉。
生涯、自分とは相容れないと思ってきたこの言葉が、
今は安らぎをくれる。
そう、怖れを抱くのは、期待があるからだ。
期待しないものになった時、
それは自分の先々に響いてくることはあるのだろうか。
些末に右往左往するのが人生と、
それは今でも思っているけれど。
夢もなく怖れもなく。
そういたいと思っている。
少し、悲しいかもしれないけれど。
悲しいのも、夢の名残り。
ただそれだけ。
夢はみまい。
ただ、ここに自分がいる。
それだけでいたいと、ただ、思う。
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by rosegardenbel
| 2008-03-03 00:00
| ラ・ヴィータ・ローザ