劇団離風霊船 山岸諒子の徒然をつづる雑感ノート 「ラ・ヴィータ・ローザ」です


by rosegardenbel
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どいつもこいつも、薔薇園にいらっしゃい

               *  *  *

『どいつもこいつも!』ご来場頂きましたみなさま、
本当にありがとうございました。

ドえらいご無沙汰日記になってしまいましたね。
怒濤の日々と呼ぶのは、もはや月並みすぎて反転しちゃった感さえある、
ほんっとにもー“めくるめく過ぎて吐き気もよおす一ヶ月”(笑)
でございました。
終ってほーーーーーーーーーーっっっっっっっっっっっっっっっっっっ。

一日中おうちにいられるって、なんてしあわせ。
すべてからの解放を満喫すべく、もーね、身体が甘いものを欲する欲する。
さっきなんと、スイスロールまるごと一本、一気食いしちまいました。
暴挙です (- -;)
でもいいの、前よりヤセたから。

レッスンの成果だけでなく、確実に、どいつもの稽古と本番のおかげで、
チョットすりむなあたし、になりましたです。
ヤセたことが、ちゃんと皆さんの話題にもなってよかったです。
気づかれなかったら暴れるところでした(笑)

過酷でございました。
正直、役が通せなくて、廃業しようかと思ったぐらい辛かったです。
セリフが全部来たのがタタキの10日前で、
5回ぐらいしか抜き稽古の時間をもらえなかったので。

もっと稽古をしたかったなぁ。
せっかくの佳いホンに、よい役を作ってもらったのに、
もっと深められただろうと思うと、それだけは悔しい公演でした。
稽古不足の異様な緊張のせいで、背中も傷めてしまいました。
明日からだんさーにならなきゃなのに。。。(T T)
命懸けで治しますけどね。

やりきれなかった思いばかりが残る公演になるかと怖れていたのですが、
ほんとに、、、ありがたいことに、母体の掲示板をはじめとして、
こんなワタクシのことを、わざわざ取り上げて下さったサイトもあって、
おかげで一気に報われた感を頂くことができました。
嗚呼、よかったよ、ちゃんと見て下さってた、お客さま。

お誉めを頂いたのは、酔って座布団に寝転ぶシーンです。
あれはまったくの自分プランで、
ホンでは、至ってまっとうに斎壇の前で告白する場なのですが、
それだけじゃつまんないよな、と思って、
愛人らしく何かしたいなと、そんなところから、
酔うことと、寝ることを発想して作りました。

今までの自分は、もっぱら、
書かれてあることを忠実に掘り起こすタイプだったのですが、
今回はなんだか、暴挙なるものをやってみたくてしょうがなくなって。
健全なリブレでは想像だにつかない、
しかも、厳粛な通夜の晩にはそぐわない、けっこうな際どい絵ヅラを、
思いついたらもう試してみたくなっちゃって。

イメージは、恥ずかしながら、かのワタクシの愛する、
アレクサンドル・カバネルの『ヴィーナスの誕生』でございます。
(久々に DAY BY DAY 「諒子のお気に入り」のページから覗いてみる、
 ってのはどーよ?)
あの仰臥ポーズをやってみたかったのですが、
う、う、うっそー?!
ですよねー、
象の寝返りにしか見えなかったですよねー、って、ほっといて。(怒っ!)

いやいや、ともかく、稽古場でダメもとでご披露したところ、
演出がこのエロチックさを面白がってくれたので、
そのまま生きになったのです。

RGのレッスンで、半年間たっぷりガイズに可愛がって頂いて来て、
そのモードのままを、リブレに持ち込みたかった。。。
今の自分がリブレにいる意味を、提示したかったのだと思います。
お母さんでもなく、オバサンでもない、普通の40代の女。
劇団も年を取って、
やっとそんなことが出来るようになってきたのかもしれません。

そう、本番を見て下さった池田さんが、
あの長ゼリはエロチックだと教えてくれて。
それまでは、多少の?は飛びつつも、単にラーメンがきっかけの、
恋に目覚めた瞬間の話をしているのだと思っていたので、
あのセリフがそんな色で眺められるものだったとはビックリで。

大迫にその話をしたら、
そう言われれば、男の耳で聞くと確かにそう聞こえる、
森嶋さんもちゃんと仕掛けてた、どいつもこいつもの一員だったんですね、
と言われて。
な~るほどなと。

そう意識してみたら、まーなんと言いやすくなったことか。
四苦八苦してましたからね、
なんでこんなに長いんだこのセリフ、
聞いた人にラーメン食べたくなるようにさせるのが使命???
なんの意味があるのよっ?
と文句タレてたぐらいでしたから。(無礼者っ)

翌日からは、ええ、迷うことなくココでも、
エロチック街道爆走させて頂きました。
ありがとう池田さん。
さすが小劇場界のエロチック大王。(こらこら)
いやいや冗談抜きで、目からうろこの体験でしたです。
池田さんと知り合えてヨカッタ~。(笑)

瀬戸君と組むのは面白かったです。
新鮮ということだけでなく、彼には無心があるので、
こちらが本気を掛ければ、彼もすぐにそう反応してくるのです。

まあ、それだけに、鮮度が命の男ということでもあるので(苦笑)
稽古中も本番中も、日々手を変え品を変え、
その時々の彼の状態に乗って、
段取りではなく自然に湧いて出た気持ちの動きとして、
ぶっつけで細かく仕掛けていくことを、
実は確信犯的に心掛けていました。

お別れのシーンでも、
稽古中は、いきなり眼鏡姿を見せてみたり、握手を求めてみたり。
本番では、最後の「元気で」というセリフを唇の動きだけで伝える、
というのを定番にしていたのですが、
楽日だけ、声に出して言いました。
ハッとした彼の、「森嶋さんも」と言った目には、
ちゃんと恋人の情感がこもっていて、不覚にも泣いてしまいました。

日を追うごとに、
ちゃんととおるの気持ちで返してくれるようになっていったのが、
嬉しかった。
見直しました、ひとえに伊東センセイの苦心の賜物ですが。

愛しましたよ~、なにせ愛人ですから。
瀬戸かよ……あたし、イケるのかぁ?と、
当初はかなり不安だったのですが(笑)好きでしたね~、あの大塚君は。
もう会えないのね。
それが淋しいかな。。。

あたしはやっぱり、自分の舞台では男と女のことを追求していきたいな。
それだけじゃない人生の物語も、もちろんあるけれど、
あたしにしか出来ないことを、ずーっと作っていけたらいいな。
男と女の話は、やっぱり面白いもの。

せっかくの初主役をゆっくり噛みしめる間もなく、
彼はもう、大阪で違う人になっているのです。
おめでと、瀬戸くん。
言ってあげられなかったけどね。。。
更に大きくなって帰京して下さい。


。.:*:・'゜。.:*:・'゜。.:*:・'゜。.:*:・'゜。.:*:


こんな余韻に浸れるのも、今晩まで。
明日はいよいよ、『貴方と嘘と夜と音楽』の稽古場開きです。

今週はまだ、テクニカルの確認期間で、
本稽古は日曜日からなんですけどね。
しかし、初日にいきなり粗通しをすることが決まっているので、
メンバーはみんな、恐い恐いを連発してます。
大丈夫。
明日、一ヶ月ぶりにみんなに会えたら、その嬉しさの方が勝っちゃうって。

いよいよです。
私の薔薇園がひらきます。

うつくしい薔薇、咲いて。
もうつぼみはほころびかけているのだもの。
思い出すのもせつなくなるほど、愛しい日々に、
きっとなる。

ひとつも後悔しないように、
愛しつくす。
すべての喜びも悲しみも。
うつくしく咲くためにあるのだと、信じられる今がある。


うたかたを、貴方と生きる。
一場のまぼろしに、命をかけて……


明日18時に。
月夜の下で門をひらいて、薔薇の庭は香り満ちるのです。


               *  *  *
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by rosegardenbel | 2007-11-13 00:00 | ラ・ヴィータ・ローザ