劇団離風霊船 山岸諒子の徒然をつづる雑感ノート 「ラ・ヴィータ・ローザ」です


by rosegardenbel
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私は出逢いました。

              *  *  *
  たくさん出会いがありました。

絶頂メンバー(笑)以外の方々とのお話を。

終演後、演劇関係者に残っていただいて舞台の上でミニレセプション、
というのが、このトライアル・リーディング毎回のパターンでした。
そう、なんたってトライアルですから、
作品への感想を、この道のプロの方々に伺ってこそ、
一回一回の公演が完結する、というのが和田さんの意向だったようです。

プロデュース公演で、劇場での飲み会という設定はちょっと特別です。
クルーそれぞれに所縁のある、ゴージャスな顔ぶれが揃っていたり、
普段お目にかかれない、ジャンルの違う演劇関係者のお話も伺えたりして、
実は、小劇場界のインフォーマルな社交の会だったのでした。
見た目にはフツーの飲み会に見えたと思うけどねー。ほほほ。

なので、飲みと言ってもけっこう真剣。
仲間内と話しながらも、アンテナびんびん張って、
どんな方が見えているか、なにげに観察っ(笑)
でも、わーお近づきになりたいな~、と思う方にほど行けないの。
勇気とキッカケを失ったまま、結局身内の席で守りに入っちゃって、
今更に、お話しておきたかったー!という方々をけっこう逃してしまった。
ぐすん、この度胸無し。

特に、慶應大学で教鞭を執られているネリダさんには、
この本の舞台ブリスベンの御出身ということもあり、色々伺いたかった。
オーストラリアの関係者も来られると聞いてはいたけれど、
さすがに、あくとれに金髪碧眼の外国人女性がいらっしゃるのは異彩。
そんな方から、近くを通る度に必ず親し気な微笑みをいただいて、
あたしと話すキッカケを作って下さっているのを感じてたんだけど、
英語デキないからビビリ入って突っ込めなかったのよっ、くっ。

したらば、帰りがけに目の前に来て下さって、嬉しい~!ケドうげげー!
このバヤイは…はぅあーゆー?ちがうっ、ないすとぅーみーちゅー?
いやむしろ、せんきゅーべりぃまっちから入った方がいいのかっ?
と、頭フル回転でゴォオオーさせてたら、
「お疲れさまでしたぁ~、お母さん、ホント素晴らしかったですヨ~」と、
オペラ歌手のような艶声の流暢な日本語、
しかもウチの若いモンよりきれいなアクセントでお話しして下さって、
どっしぇ~!
ぶっとびました。。。
ちっくそおおおお、さっさと話しかけときゃよかったよおおーん!

これが教訓になって、興味を持った方にはどんどん突っ込んでいくだ!
(奮起のあまり方言)
と気張ってたら、逆に次からは大勢の方がこちらへ来て下さって大忙し。
シジョーも、ペテカンの皆さんをわんさと連れて来てくれました。
この集団、仲好しです。元気です。熱いです。
フツーに会話してるだけなのに、勢いよすぎて盛り上がりは底なし。
ドドドーッと囲まれて、撤収もドドドーッ。
笑えました。

ハイリンドの皆さんともずいぶん話が盛り上がって、楽しかったです。
多根周作クン繋がりで、このメンバーはとても身近に思っていたのだけど、
よくよく考えたら、ちゃんと話すの初めてだったのがビックリ~。
この回は『エクスタシー』が千秋楽を終えた晩で、
『夜、壁…』チームの方のお客様中心だったのだけど、たぶん、
前回彼らを演出した西沢さんが、こちらの事も話して下さってたようで、
井原農サンは見られなかったのを力いっぱい残念がってくれて、
好感度up!エロ系に敏感と見たね。(笑)
いやいや、推測ですよもちろん。当たってるとは思いますケドね。はは。
タネシューとは、西沢さんそっちのけで小1時間もサシ話しちゃって、
もー止まらん、止まらん。
彼は非常にクレバーな人なので、イロイロとネ、深~い話が出来て、
満足しましたね~。

と、このように、結局あたしは毎日あくとれに通いました。
気持ちは『夜、壁…』チームのお手伝いに、
実質は大の男たちをイジりに。(笑)
こちらが休演日の金曜は絶好のチャンスでしたね。
なんたってあちらは初日ですから、バクバクになってるの虐めたろ、
と喜び勇んで出かけましたヨ、ええ、悪魔のような女ですから。
演出の西沢さんは、相変わらずスカッと爽やかに迎えて下さいましたが、
あんなにキャリアがあっても、しかも台本持てる状況でも、
さすがに緊張感漂わせて、演者二人は揃って楽屋に座ってました。
無言のまま煙草の煙を吐き出してる二人を見てたら、
なんか、軽くほぐしてあげたくなっちゃった。
初日の役者の気持ちは、役者にしかわかりません…。

デカイせいで女の子楽屋に納まれなかったあたしは、
男楽屋に鏡前を作ってもらっていたのですが、(恥)
あたしの席は、宮島さんと共有のようでした。
実は前夜、
洗濯するつもりの衣装を脱ぎ散らかしたまま忘れてきたことに気付き、
見られたらどーしよーと気が気ではなかったので、
ご挨拶しながら後ろで探し始めたのですが、
そりゃ二人とも気になりますよね、何を忘れたんですか?と聞かれて、
思わずあたし、いや…パンツを…って言っちゃったんです。
パンツ?!
二人とも慌てて腰を上げたのが可笑しくて、嘘って言えなくなっちゃった。
な、なんでまた…?と聞かれた時のあたしの堪えた顔を見て、
冗談と気付いたみたいですが、それでチョットはほぐれたかも。

たぶんそこから、この女めー、と思われたようで、
大千秋楽の日も小屋入りしたら池田さんに、
早いですねー打ち上げ夕方からですよ!と、軽く復讐されつつ、
あたしの本心は----だって、
天才西沢栄治と、名うての大先輩、池田火斗志に宮島健のコラボですぜ、
(無礼ながら勢いで敬称略)
一回も逃すのもったいないじゃないですかー。
ホントはゲネも行って、西沢さんのダメ出しを見たかったんだけど、
休演日はさすがに疲労してて、そこまで早く入れなかった悔しいっ。

西沢さんの演出も、ステージ・リーディングでしたね。
西沢さんらしい、洗練されたお遊び満載の作りにしてらして、
男でなければ出来ないことが随所にあって、笑えたり、引き込まれたり…。
全回拝見しましたが、その度に耳に響いて来る部分が違うのが面白い。
『夜、壁、二人の男』は、
ホームレスの男二人の何でもない会話から、人生や社会が見えてくる話で、
物語性の薄い作品。
それだけに、『エクスタシー』よりも演者の力量が問われる怖いホンです。
さすがだったな~。
あれが女性二人の設定なら、あたしには読めないなぁ。

お二人を見ていて思ったのが、ステージ・リーディングって、
ホントに役者がよく見えちゃうんだなぁ、ということ。
役者のカタログみたいと言ったら、池田さんも、あ~って納得してらした。
あたしが、ホンを持ってると異様に恥ずかしかったのと同じ根っこの処で、
その役者の魅力がつぶさに見えるものなんですね。
宮島さんて愛らしいなぁ、もしかして淋しんぼ少年オヤジなのかも、とか、
池田さんてあったかい、きっと色んなコト面白がる人なんだなぁ、とか。
演者自身の人柄や人生観まで透けて見えて、かなり興味深かった。
自分もこんな恐ろしいことやってるんだと思ったら、ぐぐっ、
今更ながらにがく然としたけど。

まずはやっぱり、人、なんだよなぁ。
大勢の中にいても、“人”に魅力のある人は、
いつまでも心に残りますものね。
その上で、それ全部晒すのが舞台なんだもんな。
そうして更にまた、人の心に残んなくっちゃならないんだもんね。
ヤバイね~。(笑)

優れた人をたくさん知ることができたのが嬉しい。
本当の“人”たちと一緒にいると、中が浄化されていく気がする。
まがい物や汚れた物やいらない物を見分ける力も、ついてくるみたい。
それはそのまま、自分のそれらを見るということでもあるけど。
お会いできた“人”たちは、
今度はあたしの“人”を作っていってくれるのですね。
だから、素敵な人にいっぱい会いたい。
こうやって、出会えれば出会えるほど、そう思う。

 私は出逢いました。しっかりと、出逢ったのです。
 会えなくなる人たちもいます。彼らはでも、私の中で生き続けるのです。

アン風に。。。そんな感じで。

              *  *  *
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by rosegardenbel | 2006-09-08 00:00 | ラ・ヴィータ・ローザ