劇団離風霊船 山岸諒子の徒然をつづる雑感ノート 「ラ・ヴィータ・ローザ」です


by rosegardenbel
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むじゃき

                      *  *  *


ああっ、急に思い出してしまった。

あたし、子どものころ、電車のなかでいきなり、知らないおじさんに、
「ねえねえ、しりとりしよ」って言った!



ひえー……なんちゅ物怖じしない女児だったんでしょう。

たぶん、父がまだサラリーマンだった頃のことだから、
あたしは5歳ぐらいだったんだろうか。

今にして思えば、父の勤めていた会社の社長さんのお宅に、
母がお歳暮をもってうかがった日で。



そうそう、だんだん思い出してきた、
ピンクの羽織にふわふわの白いショールという、和服を着た母がめずらしく、
きれいで、うれしくて、手をひかれてスキップしながら、
大きな鉄の門の前にたったんだ。

見上げた母の肩あたりに、小雪がちらちら舞ってた。

小さい箱の中から、機械的な女のひとの声が聞こえてきたのにびっくりした、
あれはインターホンだったのですね。



そしてもしかしたらその日が、あたしの松本デビュー(笑)だったのかもしれない。

あたしが生まれ育った信濃大町は、北に36キロの小さな町で、
電車---いや汽車だな、ディーゼルだきっと
それに乗ってはるばる、暮れのご挨拶に向かったんですね。

たぶん、人もダイヤも今より全然ゆっくりしてて、一日仕事だったんでしょう、
帰りの汽車は混んでて、外はもう暗くなりかけてたから。



そう、その汽車の記憶の方が、今までわりと意識されてきてたんです。

若い母があわてて「やだ、すみません」って言って、
あたしの目の前のおじさんが、「いや、いいんですよ」ってやさしく答えてた、
その絵だけが、ときどき断片として思い出されることがあって。

あれが何だったのか、???と思ってたんだけど、今日、急に、
あの雪の門の絵とつながってしまった。



やっとつじつまが合った~。

だって、そこから先の松本の記憶には、もれなく、
3つちがいの弟が付いてるし(笑)
父の初めての車、深緑色のホンダM360で行ってたから。

母と二人きりだったあの時間は、まちがいなく、
まだ弟を連れ歩けなかった時期の、
唯一、汽車でいった松本行きの日だったにちがいないのだ。



汽車の中で、あたしは暑くてのぼせてた。
それから足がいたくてじっとしてられなかった。
松本からの帰路は1時間。
ずっと立ってたんでしょうね。

それでたぶん、子どもながらに気を紛らわそうと、
目の前に座ってたおじさんにいきなり、「ねえねえ、しりとりしよ」
って話しかけたんですね!

(笑)そりゃびっくりするよな、母もおじさんも。

子どもには子どもの理屈があるんですねー、って自分のことだけど(^o^;)ゞ



おじさんのおかげで、ご機嫌のままうちに帰った気がします、
そこから先はもう憶えてないけど。

のんびりした時代でしたね~、昭和40年代のはじめのことです。

…最近、自分がどんどん子どもがえりしていってる気がしてて。

三つ子のたましい百まで、っていうけど、
あたしが還るのは、このあたりなのか?

怖ろしいような、納得いくような…(笑)



そうだ、なんでこんなことを思い出したかというと、
さっき、ニューズウィーク日本版のオバマ大統領の演説の記事を読んでて。

ほら、この前、アリゾナ州で痛ましい銃乱射事件があって、
9・11の日に生まれた“希望のこども”だった女の子が、
犠牲になってしまったでしょう。

オバマさんは、「子どもの期待に応える社会を作らなければならない」
という追悼演説をして、それがたいへん素晴らしく、
保守陣営の論客たちまでも感動してしまったという文があって。



それ読んで、去年の稽古中だったか、うちの役者が話してたことを思い出して。

たまたま、親戚の男の児を連れて歩いてたときに、ふと、
明らかに父親には見えない40代の男が手つないでたら、
犯罪を疑われるんじゃないか?
と、本気でビビったって話で。

んなバカな、そこまで自衛に過敏になるか?フツー、って、
アラフィフ女性陣からいっせいにツッコまれてたんですけど。(笑)



ずいぶん時代が変わったのかなぁ、とね。
それも、窮屈な方に?

そのうち、泣いてる迷子に出くわしても、
そ知らぬ顔で素通りする大人ばかりになっちゃったりして。

そんなことを考えてたら、ふいに、
あのしりとりのおじさんのやさしい眼鏡の顔を、憶い出したんですね。

40年以上たってるのにね、はっきり憶えてる。。。



渡る世間に鬼はなしって、思ってる、あたし。

そのベースは、ああいうことから作られていったんだなと、なんか、
あったかくなった。



…みなさんは、そんな思い出ってないですか?









                      *  *  *
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by rosegardenbel | 2011-01-14 00:00 | ラ・ヴィータ・ローザ

答えがでたー!




人は見かけが9割。

姿のキレイな美女・イケメンでなきゃ、生きる資格もないみたいな風潮、
今、どんどんヒドくなってますよね、
殺人の動機になるぐらい。

あたしも、もう長いこと、この考え方に苦しめられてきました。



どエライぶっちゃけ話かもしれませんが、
あたしねぇ、リブレに在籍して28年間、ずーーーーーーーーーっと、
妖怪とか醜いとか言われつづけてきてるんですね。

ひどいでしょおー?(笑)

今でこそ、笑い話として受け流すこともできるようになりましたが、
そういう心持ちになれるまでは、
つらかったですねぇ~、、、ほんと。
追いつめられました。



今にして思えば、若いころはすごくモテたんです、外では。

ニッコリしてると、みんな親切にしてくれて、
呑みにいってもついぞお財布ださなかった、なんてこともよくあったし、
あ…んー、まあ、これはいかがなものよな話ですけど、
電車に乗るたびに痴漢にあってたし。(^o^;;;)/

なのに、リブレに帰ってくると、妖怪に変身するんですよねー。(笑)

何がなにやら、ワケわかんなくて、ギャップにやられちゃって、
自分の拠って立つところが、まるきり見えなくなっちゃった。



まあ、ある種の愛情表現なのかもしれませんけどね(笑)
しかし、20代の女の子が、毎日毎日顔のことで笑いものにされたら、

まして、人さまにお見せする自分を造る現場で、
なわけですから、そりゃ、もう、思いつめもしますよね。

稽古場では笑ってましたけど、いつも何かに怯えてて、全然自由じゃなくて、
緊張のしどうしで、肩も背中もバリバリに凝ってて、胃が痛いから食も細くて。

あたしなんて舞台に立つ資格ないじゃん、こんなとこで何やってんの?って、
もおー、自分のことが嫌いで嫌いで。

整形することばっかり考えてた。(笑)



心持ちが変わったのは、肥ってからで。

若いころは今の半分の細さだったので、スタイルだけは誉められることもあって、
でも、その最後の牙城をなくしたことで、
開き直った、っていうか、居直った?(笑)のかもしれません。

それでも芝居がしたいと思っている、って気づいたから。



じゃあ、こんな見苦しい自分が、
お客さまにどんな価値を見いだしてもらえるのか…



それはもう真剣に、自己を知る、ということを始めたんです。

芝居に、本当の意味での本気になったのも、そこからだったんだと思います。

それによって、RoseGardenも立ち上がったわけですが。

自分の何がこんなに笑いものにされるのか、見た目だけでなく人格的なものも、
冷徹に観察し続けて、
ああ~、もう13,4年ほどになるんですねぇ。



ここ2,3年、この問題はピークになってたんですが、
自分を愛する、ということを無理くりでも努力するようになってから、
少しずつ楽になってきていて。

そうなんです、あたし、たしかに、今の自分、好きなんですよねぇ、
だけどこの心境が、本当はどこから来ているのか、、、

肥えたうえに、50に手が届こうというクソ婆ぁにまでなっちまって、
ついには、舞台上でデブ呼ばわりされて笑われるなんて、
女優としてはあり得ない展開になってるほど、

醜さはかつての比じゃないレベルなんです、のに、好きってどゆこと???

いまいち腑に落ちてなくて気持ち悪かったんですけど、



昨日、この苦しい旅路はおわりました!(えーっ、なんだいきなり (@o@)/ )

いや、それがみくしぃだったかの、「女子の整形をどう思う?」
みたいな記事を読んで、ふと、、、


  だけどさ、お直ししたら、たぶんそこで安心しちゃって、
  人格の成長が止まったりしないのかな?

  てかさ、ほんとに怖いのは、
  顔っていかようにでも変わるわけじゃん、

  部長って呼ばれてるうちに、だんだん部長らしい風情になってく、とか、
  お金に困ってる人って、ぜったい険が出てたりとか、あるじゃん?

  持って生まれた顔が、自分の心持ちひとつで変わっていく、
  これは、等しくみんながもってる魔法で、
  そうやって手に入れた美は、世界にただ一つの美しさってことなのに、

  外科的な細工したら、人格が成長しても顔に表れないってことよ?

  時間が止まったままの写真はりつけて生きるようなものじゃん、
  それは、、、あまりにもったいないと思うけどなぁ。。。


と、ここまで考えたときに、あーーーーー?!



人の9割を左右するのは、見かけじゃない。

「顔つき」なんだ。。。

顔には、その人の心があらわれる。

人は、顔つきを見て、その心=「生き様」に惚れられるかどうかを、
判断するんですねっ。

だからほんとは、「人は顔つきが9割」なんじゃない?



そうそう、だってあたし、
新宿駅でレゲエのおじさんに50円所望されたとき、
この人、沈みっぱなしじゃないツラがまえだって思えて、あげちゃったもんな。

あえ?
ちょ、ちょっと待てよ、てことはもしかして、、、

慌ててサイトで自分の顔を見てみたのです、
9年前の旗揚げから、『甘い生活』『貴方と嘘…』、去年の赤坂ライブまで。



…変わってたぁ、顔、すっごい変わってる~、
年とってからの方が、ぜんぜん好感もてる顔になってる気がする…

だからかぁ。。。



人はどうでも自分が、今の顔の方に好感もててる、

デブだろうが婆ァだろうが、細工が悪かろうが、
人の価値観には関係なく、生きてる自分の伸びやかさを感じられてる、

それは、闘って揉まれて、そのたび、今の自分は真っ直ぐか問うてきて、
また、そのたんびバカみたいにドつぼにハマっては、這い上がってきた、
そういう9年間だったわけで、

そう生きてきたことだけは、本当に本当のことだから、

あたしは、、、そこに自信を持てているから、好きだと思える顔になったんだぁ。



はぁ、納得してみたらなんのことはない、当たり前のことでしたネ~。

苦節28年(笑)、やっと終わったよおおおお、長い旅路がぁ。



…ふふ、あんなに整形を渇望していたのにね、
今じゃ、あり得ない、とか言ってるし。

むろん、脂肪吸引もしませんヨ(笑)
シェイプアップは、、、これはする理由がみつかったので、がむばりますけド、
でも、無理はしない。

顔とおなじで、あたしの歴史として、じっくり作っていく。

今の自分が好きだから、20代に戻ってやり直したいとかは、
思いません。

何を言われても、もうなんとも思わないな、まして恨んだりうらやんだりなぞ。
あんまりしつこかったらハタくけど。(笑)

これだけ時間かかったんだから、もう二度とそこには戻らない。



人は自信で変わる。

自信は勲章、苦しみを越えた証しなんだ。





10年後、57歳の自分がどれだけキレイになっているか、とても、
とてもたのしみです。

いいよ苦しみ、いつでもこい、大口あけてどーーんと食ってやるっ。(笑)






                      *  *  *
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by rosegardenbel | 2011-01-11 00:00 | ラ・ヴィータ・ローザ

春…きました



新年、あけましておめでとうございます。



今年は、ほとんどの地が雪のお正月なのですね。

横浜は、きれいな星が瞬いています。



月は、夜もずいぶん深くなってから上ってくるようです。

有明の月。。。指輪のようにほそく耀く三日月ですって。

時間になったら東の窓をあけてみようかナ。


しずけさが愛おしい、今年のお正月です。





今年はワタシ、年女です。

華やいで、艶やかに潤って、まいりますヨ。

コレ決定なの(笑)





どうぞ素晴らしい1年を。

本年も、よろしくお願いいたします。






山岸諒子
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by rosegardenbel | 2011-01-01 00:00 | ラ・ヴィータ・ローザ