劇団離風霊船 山岸諒子の徒然をつづる雑感ノート 「ラ・ヴィータ・ローザ」です


by rosegardenbel
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残りのひと夜





刻々と、時計の音に迫られてきています。

明日から稽古です。




現場が密になってくると、私生活も役にのっとられるタチなんで、
一ヵ月後ぐらいには、別人になっているでしょうか。(笑)

まあ、この役者はソコ、行けなかったらかなりヤバいんで、
それはあらまほしいことなんですけど、オフの最後の、このひと晩は、
チョットお名残り惜しいかな。




こんな心持ちも、今までなかった気がしますねぇ。

いつからだろう、オンとオフが、自分の中でくっきりと分かれるようになったのは。

それまでは、オフって必要なかったんです、
というか、期間はオフでもスイッチは入れっぱなしだったんです。




見るもの聞くもの、読むもの作るもの、することも考えることも、
たぶん恋も、
すべてが芝居の許にあり、芝居のことだけで塗りつぶされた生活。

それが最良の喜びだったし、最高の贅沢やれてると思ってた。









ああ、そうですね、考えてみれば、
その気持ちのままだったら、RYOKOなんて新しいフィールドに踏み入ることも、
しなかったと思う。

人生の残り半分、ということを意識するようになってから、
急に、役者じゃない自分も、ちゃんと確かめたくなったのかもしれませんね。




まえの自分を眺めると、あーなんてピュアだったんだろうと思うし、
失ったものも---まあ、ピチピチ感とか(笑)、それは確かに多いけど、
でもね、

今の自分は、あたし、今まででいちばん気に入ってますよ。

それは豊かな、あふれだしそうな潤いで満たされてるの、感じられて。。。




こういう、安らぐような----身体の内側で何かが光っているような、感覚、は、
なかったですねぇ、かつて今まで。

オトナになるって、素敵なことです。

お嬢さんがた、はやぐこっちさいらっさい。(笑)



いや、ホントよ、大丈夫だから安心して。

すごくいいから、こっちの世界。
ラク、ラク。

みんなを愛せるの。









それは……自分を愛してくれているひとがいる、って悦びをくれた人に、
会えたから、いや、やっと気づいたから、かもしれませんね。

愛されてるって思わせてもらえるのって、こんなに大きなことなんですねぇ。。。




それが錯覚だったとしても、そう信じさせてもらえれば、いい。(笑)

まるで魔術師。
そういう人って。

だって、人間ひとりの心持ちを、いかようにでも変えられるんですヨ?




信じ合えてる、って信じられたら、
待つでも進むでも耐えるでも、苦しいことを、むしろ愉しめたりして。

そうしてその負荷は、そのまま、自分の愛情の証しになったりもして。




そういう鎮めができると、何か善なるものを、いっぱいやれそうな気がしてくる、
やりたくなってくる。

あたしも、誰かのそういう人に、なりたい、なれてたらいいな、って。




“人を変えることは出来ない”というのに、
愛情というジャンルだけは、易々とこれを越えていってしまうんですね。。。

だから子どもとか、すごくすごく愛してあげて欲しいナ、
いっぱいハグして、すっぽり可愛がってあげて欲しい。









ああ、そうね、だからみなさん、恋しましょう!(なんだいきなりっ・笑)

いやいや、笑い事ではないでしょう、これほど人を変容させるものは、
ないですものねぇ、実際。

片思いとか、或いは裏切りという災厄であったとしても、
これは当てはまると思いますよ、あたしの本音で言えば。




自分をしあわせにして、ではなく、その人をしあわせにしたい。

それがあれば、愛の問題は越えていけると、やっぱり思います、あたしは。




見受けるに、成長意識の強い人(いわゆるしょっちゅう脱皮したいヒト?笑)って、
そうとうな色恋地獄をやってても、
結局、自分もまわりも、しあわせにしている人が多い気がします。




許すチカラ、それから、許されるチカラにも、長けてるってことなのかしら。

そういう人に会ってしまうと、かなわないですよね、
ヒトたらし。(笑)




許されるチカラ、ねぇ。。。

これが身につくと、身軽になっていきますよね、
人にも自分にもストレスあたえない、ね。

深い愛欲をやりながら、どんどん純化されて、そこに行ける。

そんな女になりたいですねぇ、ぜひとも。









…でも、純化させるのは、自分じゃなく、相手、なんだろうな。

自分がきれいになっていけてたら、
それは、相手の器が大きいってことなのかも、、、と思います。

だって、疑いをもたずにいさせてくれてる、ってことだから。




愛を死なせるのは、疑いですよね。。。

失うことの怖ろしさも、震えるほどこわいけど。

失いたくないなら、何も疑わないことしかないんだと思う。




ほんと、どこにでも転がってるんだもの、疑いって、
愛されていたとしても。

こんな自分が惚れられるはずがない、とか、
こんなことが続くわけがない、とか、もしかして引かれた?とか、




そんな怖れが、実現しなかったはずの未来を引き寄せてしまう。

それは、だめだめ。

自分から壊してしまうなんて、だめ、、、ぜったい。




だから、馬鹿な方がいいんですよ、きっと。(笑)

やみ雲に信じる、そのときが来るまで、絶対に何ひとつ疑わない、
それが愛の証し。

そのぐらいの気強さと、単純さで、いた方がいいんだと思う。




それも、とてもな闘いですけどね、自分との。

でも、一度疑ったものを越えていくって、それよりもっと大変だから。




まだ知らない運命のページには、本当に脅えるけど、
それに負けちゃだめだ。

愛しているなら、ね。









って、あれ?なんか話ズレたか。(笑)

ま、そんなこんなで、今日の戯れ句はあんな感じになりました。

刹那を、やりきれたらいいなと。

本気でね。




そう、本気が、ほんものの愉しさを呼ぶんですものね、何につけ。

つらい苦しい憎らしいも、もうはやその土俵から降りて眺めれば、
あれほど生きてた時間はなかったなぁと、思うと思うんですよね。




本気かければ、誰にどう見られるかなんてことも、二の次になっちゃったりする。

そういう愚かしさが、あたしは愛しいですね。。。




どこでどう途切れるか、ご縁なんて、明日のことなんて、
わからないんですものね。

さみしいけどね。

もっとも、先を憂えるのは、色恋沙汰では媚薬だったりもしますけど。(笑)









うたかたでも、かけた気持ちが本物なら、一生忘れない。

そういうもの、あげたい、惚れたひとには。




やらなきゃならないこと、護らなければならないこと、ひとも、か。

それを引いた残りの刻は、純に、艶に、本気。

お互いに。

そんなこと、したい。

それだけでいい。。。けど、、、
あいたい。。。







って、ちょっとどーよ、今日イイ女じゃないですか?あたしっ。どう?
どう?どう?どう?(きょ、強要するなよ)

なんで気づかないかな、世間はもお。(ー、ー)

だから、恋は遠い日の花火・・・ってうるさいわい、分かってるわいっ。



オフの残りのひと夜なんだから、妄想ぐらい好きにさせてっ。(笑)








        
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by rosegardenbel | 2010-10-13 00:00 | ラ・ヴィータ・ローザ

あなたのまなざし





そして、時は流れ・・・12月公演の稽古日程が出てきました。

来週末が稽古初日です。




まあ、まだ今月のうちは、とびとびでぼちぼち、といった感じですけどね。

しかし、今年のオフが充実していたので、
すぐ現場モードに入れるかどうか、いちじるしく不安。。。(笑)

そろそろ準備をはじめないとね。




ああ、そうだ、前々から読みたかった、緒形拳さんについて書かれたご本、
この機会に手に入れようかな。

モチベーションを整えるには、尊敬する俳優さんの生き様に触れるのが、
一番の特効薬です。

太地喜和子さんの評伝も面白かった、あれはバイブルだった。

なのに高橋に貸したっきり返ってこない~、
もらったと思ってないかえ?ちがうよーっ(笑)













いいオフだったなぁ。

考えてみれば、梅雨のころには落ちてたんですよね、精神的に。

ちょうど、セッション・デビューが終わったとたん、どかーんと(笑)、
なんか疲れちゃって、それまでの色んなことに。




まあ、春先には、実際に救急車に乗ったぐらいですからねぇ、とほほ。(- -;)

この心と身体の弱さに辟易として、
ほとんど自己放棄したい気持ちになってました。

今年、禅にハマったというのも、そこから脱出したくて、
だったのでした、そーだったそーだった。




それが今やすっかり過去、こんなに晴れ晴れと安らげているなんて。

夏からここまで、みなさんに洗っていただいたんですよね・・・

本当なんですよ、みなさんに立て直していただいたんです。

ありがとうございます。











ここ数年ずっと、正しい自分物差しが欲しい、って言ってましたでしょ。

今ね、前より目盛がクリアになってるのを、感じてます。

かつてなく、色んなものが、とってもよく見えてるんですよね。。。

大事なひとがどこにいるか、
大事なものがどこにあるか、見失ってないんです。




このところよく書いてることですけど、
初夏からの人や出来事との出会いが、すごく清潔に響いて、
心にくっきりと刻まれて、

それが物差しの曇りをぬぐったんだと思うのです。

ものが見えるっていうのは、大きな安定をくれるものですね。




今は、本当に嫌なもの、本当にやりたくないこと、そう思えれば、
それは通していいと、怯みなく思えるようになりました。

嫌とかやりたくないとか、そういうこと自体を減らしていかなきゃ、
って思ってたんですけど、

それは無理だわ、だって生きてる以上、あとからあとから湧いてくるんだから、
ってことが分かって、居直ることの明るい意味が見えたっていうかね。











結局は苦しみ好きなんですよね、ツライ~とか言いながら。

苦しんでると、一生懸命な自分、という錯覚の中にいられるから。

でも、楽でいることの罪悪感は、逆に怠けてることの証拠なんだよな、
なんてまさに禅問答みたいだけど(笑)そういう裏腹が、
解かったのです。




たぶん、一番怖かったのは、人から許されないんじゃないか、ってことで。

人との関係の一番の根っこは、許せるか許せないかにあると思って。

自分が楽にしてないと、人を許すことはできないんだ、って解ったんです。

自分が許せれば、人から許されなくても、あんまり関係ないんだな、
ってこともわかった。




で、自分が許せれば、許してくれない人ってあんまりいないってことも、
わかった。

だから、あたしはこういう人間だからって、居直っても大丈夫なんだ、
というかむしろ、居直らないと分かり合えないのかも、って、
わかったんです。

・・・よく分かんないか。(笑)




大事な人は、そんなことぐらいじゃ離れない、ってことです。(居直った・笑)

そういうことをね、みなさんから教わったんです。











だから、好きは、とことんやり抜きたいですね。

って別にストーカーになるってことじゃないですヨ。(笑)

人とやり取りしてれば、当然、さびしくなるようなこととかも起きてくるけど、
さびしさに負けたら、その時点で、相手より自分の方が好き、
ってことになっちゃうと思うんです。




相手を放っておけるほどの好きを、やってみたいなぁ。

ずーっと好き、って。

自己満足じゃなく、その人の質を愛する、そういうずーっと好き。

お互いにそうなれたら、それがこの世の一番の喜びじゃないですかね。。。




たぶんそれは、また裏腹に、我がままをできるってことだとも思う。

我がままやられても許せるし、やっても許してもらえる。

ああ、そう、My フェイバレット1の『髪結いの亭主』からあたしが感じたことは、
そういう愛の在り方だったんだと思います。

まあ、あの我がままのレベルは、超ド級どころの騒ぎじゃないですけどね。(笑)











あと1週間。。。

今度はどんな人になるのかな。

仮初めの人生に息を吹き込む、そのしあわせも思いつつ、
自分が自分でいられる、この残り時間を、

自分のほんとで満たしたい。

自分のほんとを、あげたい。




秋が、燃えはじめるまえに。

あなたに。







       
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by rosegardenbel | 2010-10-07 00:00 | ラ・ヴィータ・ローザ

鯉の帯  




返歌。本歌どり。字足らず。(笑)




とある素敵な殿方、蛙卵さまがお詠みになったお歌に、
インスピレーションをいただき、丸諒も詠んでみました。

もっとも丸諒のは、マネっこ都々逸(どどいつ)だけど (^o^)ゞ


語調的には、「鯉の帯締め」とか「帯揚げ」とか、
7文字にするべきなんですが、女が解いて欲しいのは帯なんで、

あえて字足らず、よろしくて?(…つい七五調/笑)





文字数を制限した中で、ある世界を広げてみせる詩の体系っていうのは、
日本独特のスタイルなんですかね?

あ、おおもとには漢詩があるのか、
でもこの美意識はジャンル越えして、盆栽とか、石庭づくりとかにも通ずる感じ。


日本人って、こうみると本当に型の民族ですよね。

何か、縛りがあった方が、むしろ自由を得られるのかもしれない。










都々逸ねぇ、好きなんですよぉ。

洒落がキいてて、艶っ気があって、最後まで聞くと思わずにんまり、
オトナの戯れ言、たわむれの極致だと、思って。

そうそう、『黒船だぁ!』のおりょう登場、
二年前のテント公演では、『よさこい節』を唄いましたが、15年前の初演では、
コレでした。

   恋に焦がれて鳴く蝉よりも 鳴かぬ蛍が身を焦がす





都々逸の中では、三本指に入るようなメジャーな文句じゃないでしょうか。

お座敷で発達した芸じゃないかと思うので、
三味線であわせられるような節も、あると思うんですけど見つけられなくて。


芸者の登場にはぴったりじゃろ、コレ唄わしちくり、
と演出にお願いし (お願いの態度じゃなかろーが (^o^;)ゞ )
勝手に自分で節をつくったんですけどネ。

今もよく、鼻唄で出たりしてます。(笑)











   こうしてこうすりゃこうなるものと 知りつつこうしてこうなった



コレも好きですねぇ、
シチュエイションを特化すると、俄然、色っぽく聞こえてくるのが面白くて。







   あきらめましたよどう諦めた あきらめきれぬとあきらめた



これは、いいコトあったときも、残念なときも(笑)、
どっちにもよく口にのぼってくる文句ですねぇ。

いいコトあったときのコレの方が、色っぽいですけど。(^o^)b












もっとオトナ~な、こんなのもある。

   横に寝かせて枕をさせて 指で楽しむ琴の糸






あら…音曲のオハナシでしたか。(笑)






オチが効いてるといえば、コレなんか…

   入れてもらえば気持ちはいいが ほんに気がねなもらい風呂






爆笑しました。





お茶目でしょお?
こういう大人のウィットを持ってるんですから、
本来、日本人ってのは、やらかい民族なんだなぁと思いますよね。

型の中にハメこまれた思わずのプルプル感が(笑)、あざやか。













お江戸のものってイメージですけど、意外な切り口のもあるんです。

これは、かなり好き。

   積もる話が仰山おすえ それに今夜は雪どすえ








実は、蛙卵さまへの返歌には、元唄があるのです。

   可愛いお方に謎かけられて 解かざなるまいしゅすの帯





パクっちゃいました、すびばせん。(^o^;)v

まあ、視点を男女ひっくり返したというところで、おユルシいただければと。(笑)



…男性の歌って、使う言語がまるで違うのが興味深~い。

硬い熟語や「記号」、それから意味を二重にとっている漢字、、、
これがこんなに色気を出せるものとは。

丸諒も、すぐマネしちゃいました。(笑)











都々逸、オモシロいでしょお?


機転脳をきたえて、ぜひオリジナルをものにしてみたいと、
こよなくあくがれるのですが、

オトナを生きないと、こりゃぁなかなか。。。



まずはそこから、だすよね。

ってまーだ「まずは」かなんか言ってんのかい、あんた幾つさっ。(^o^;)ゞ

えー、っとぅ、



   こうしてこうすりゃこうなるものを 知りつつこうしてこのまんま





だめだこりゃ。(笑)







     
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by rosegardenbel | 2010-10-03 00:00 | ラ・ヴィータ・ローザ