劇団離風霊船 山岸諒子の徒然をつづる雑感ノート 「ラ・ヴィータ・ローザ」です


by rosegardenbel
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<   2010年 05月 ( 9 )   > この月の画像一覧

                      *  *  *

    

待っていた薔薇が咲きました。


ということで、伺ってまいりました、
いい匂いの薔薇と、きらめきのステンドグラスに囲まれた、マダムのお宅です。


どちらも、ご主人さまのお手製、そしてどちらも、手ワザはもはや玄人。

すばらしすぎて、しばし絶句。。。


そんなワタシたちを尻目に、
マダムはマダムで、これまたゴージャスなお手料理の数々を、出すわ出すわ、
そんなに食べれませんって。(笑)


あ、ええ、そーなんです、
平日の昼間?ぜんぜんおっけーでーす、
な、

ものほんの貴族(=失業…いやいや人生のロンバケ中)の殿方に、
ジェントルなエスコートをしていただきつつ、

マダムとご主人と、薔薇と芸術、

わだし一人、がらっパチ街道つっぱしって風情ブチこわしそうになる勢いを、
ぐっ!とこらえ、

雨を味方に、ええ、
しっとりとなごやかな、大人の昼下がりをすごしてまいりましたよ。ほほほ。


こんな風によそ様を訪問させていただくのは、本当にめずらしい出来事です。


いつぐらいぶりなんだ、、、って、永島さんち以来なのか?もしかしてっ。
( 俳優の永島敏行さん邸、それもかれこれ10年以上前。(@o@)/ )


いやぁ、堪能させていただきました、すべて♪

ごちそうさまでした。 


今年の5月は、ありえないイベント目白押しで、かなり忙しいです。(笑)


来月は、じっくりお勉強の月にしよう、
と思っていたらば、
これがまた、のっけから意表をつく展開、きちゃいましたし。


ジャズのセッションにお誘いいただいて、
つ、ついに、セッションデビューしちまうかもしれないんでつ。。。(;;;;@o@;;;;)


かもしれない、というのは、ダメっ、あたしやっぱりできないっ、
と、泣き入ってテーブルに根、生やしっぱなしになる可能性もありそうなため…


そうなんですよ、RYOKOってヒト、やったことないんです、セッション。


セッションとは、ここに始まり、ここに終わる、ジャズの王道。


初めてお会いするプレイヤーさんに、その場で自分の譜面をお配りして、
打ち合わせもへったくれもなくいきなり歌いはじめる、スリル満点なひととき。


てことは?

譜面さえあれば、世界中のどこに行っても、誰とでも、
スココンとお手合わせできて、いぇ~いと盛りあがれちゃうわけだ!


嗚呼、素晴らしき哉、スタンダードジャズの世界っ。


この王道、基本の基を、ですねぇ、
RYOKOは今まで、野島さんとだけ組んでやってきて、バックレまくり、

譜面も作ったことないし、リハも何度もやらせてもらえるし、という甘やかしを、
さんざんさせてもらって来たわけでありまして。


8月にステージ再開、するにつけ、これじゃいかん、耳肥やさないと、と、
他のシンガーさんの観察目的で、見学させてもらうつもりだったんですけど、

気づけば、あれよあれよとそんな方向に。。。


恥かいてきます。


野島さんも、ジャズ道さらに究めまくってるみたいだからな、
ちゃんと勉強して、少しでも応えられるようにならないとだもんね。


はぁーーー。

でも怖くないっ!楽しめるさっ。


ジャズに間違いなんてものは、そもそもないんだし、
自分のステージングがどこまで通用するか、確かめられるいい機会だもの。


色んなシンガーさん、プレイヤーさんを見られるのが、
何よりわくわくなことなのであります。


なわけでね、譜面よ、譜面ーーー!


これから整備しないとぉ・・・これが一番やっかい、これさえ出来れば、
本番なんてどーっちことない!ぐらい、肝ちゅうのキモ。


気が重いおぉ、、、ちゃんとコードに変換できるかなぁ。


のじけんありがと、今までどんだけラクさせてもらってたことか、
これから身に沁みるです。\(_ _;)/


あと一週間。

プール行って、リガク行って、発声もやらないとだし、ふ、譜面譜面譜面~っ。


そうそう、そういえば、こんなお話になる前に、
あたしのリガクさんがスタンダード好きだということが発覚、

その素朴なあこがれを聞いているうちに、
この人にあたしの歌、聞いてもらいたいなぁ、なんて思って、

そうなのよ、聞きたいと仰ってくださったのに、そのままにしている方たち、
いっぱいいるんだよなぁ、と、

みなさんのお顔を想いうかべていたら、
ステージへのモチベーションが、ふつふつとたぎって来て、

このセッションを紹介してくれた彼女と、
この時期に再会できたことが、とても大きく響くようになって。


そして、決定的にダメ押されたのが、この薔薇の日だったのです。


マダムのご主人さま、ジャズ好きで、
すっごいステレオで、すっごいいい音で聴かせてくださったのが “ Moanin' ”


たまたま掛けて、なんでモーニン?!


・・・この曲があったればこそ、『貴方と嘘と夜と音楽』は生まれ、
『貴方と嘘と…』をやったからこそ、RYOKOが生まれた、

わたしを今に導いた曲。


そして、この日エスコートしてくれた貴族は、実はこの芝居を見ていて、
あたしが出会う1年も前からあたしを知っていた、というビックりなヒトでもあり。


貴族との出会いは、マダムとの出会いでもあり。。。


嗚呼もお、なんでしょう、ひと回りしちゃったよ。


そんな、たくさんのことが重なって、完全ノックアウトです。(笑)

歌いますよ、歌わせていただきます。


回る輪っかに、押し出されるようにして、その時、が、
来たみたいです。


なにより、のじけんと愛し合いたくて、今。

って、音でね音でっ。(ったりまえだろーがばかもの目 by のじま)


こうして5月は、いきなり本番モード突入という〆に、なったのでありました。


ふしぎですねぇ~。。。

見えない手で用意されたものが、出揃った3週間だったのかな。


あんまりきれいにまとまりすぎて、動かなかったらバチ当たりそうだもの。(笑)




マダムの薔薇、ほんとはもっともっとキレイ。

あたし、写真ヘタクソ、ごめんなさい。


おみやげに切ってくださって、ありがとうございます。

いい匂い、、、ふわ~っとただよってくるたびに、しあわせの扉があくようだ。


雨にけぶる夢のような、ほんわりした一日は、
あたしをあたしの、夢に還してくれた一日に、なりました。 




                      *  *  *
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by rosegardenbel | 2010-05-28 00:00 | ラ・ヴィータ・ローザ

待つ   

                      *  *  *
    

なんか昔から、よくいろんなものを待ってた気がします。


欲しい便り。

大事な人。

特別な時間。

恋の訪れ。(笑)

明日。


幸運、というものを待ったことは、あんまりないな。

突然のよろこびより、
積みあげるときめきの方を選んでいるのかもしれません。

待つのは、自分が種を蒔いておいたものばかりな気がします。


               


若いときは遅刻魔で、待たせてばかりいましたねぇ。

この悪癖は一生なおらないかと心配しましたが、
不思議なもので、今はたいがい二番乗りぐらいになってる。

たぶん昔は、走ればなんとかなる、と思ってたんですよね。

実際、走り続けさえすれば、ほとんどのものは取り戻せてたし、
時間はぎりぎりまでフルに使わないと無駄、って思ってた。

でも今は、走るってこと自体がイヤなんです。

身体が重くなったという (ことも確かにありますけド) それ以上に、
急ぐと、かえって、時間を粗末にしているみたいに感じるようになったんですね。

何かすり減ってくようで、気分悪くなるの。

せっかちがそのまんま歩いてるみたいなヤツだったのにねぇ。(@o@)

通院路とか、お買い物とか、ちょっとの違いだけなんだけど、
あ、ヒメジョオンの匂いだ、とか、
うーむ、コイツはどうやって料理しよう、とか、

気持ちをかけるだけの“あまり”が、あるとうれしくて楽しくなるんです。

だから今は、待つのは好き。

時間の隙間の中で、気持ちの触覚が、その場の何に当たろうとしているのか、
探ったりするの、いいなと思う。

人間って変われるもんですねぇ~。(笑)


               


今日の夕ごはんで、はじめてズッキーニを使ってみました。

ピーマンを入れなかったので、もどきラタトゥイユ。

てゆーか、結果ラタトゥイユか、
なすとトマトを一緒にいれたらそうなってた、って感じだったので。

けっこうイケてて、よかった♪

さっき、コ腹が空いて、すっかり冷えたその鉢からつまみ食いしたのですが、
そしたら、あらら?

出来立てよりおいしい。。。

寝かしたことになって、味がよくしみたんですね。



・・・待つって、おいしくなることかも。






辛い待ちも、ありますけどね。


自分ではどうにもできないものを望んでいるとき、
待つことは地獄になるのかもしれない。






  夢もなく 怖れもなく

イザベッラ・デステの、ニヒルな諦観から生み出されたと思っていたこの言葉が、
今は、ただシンプルな、無垢の真理にきこえます。

少しだけ、この言葉に近くなれたかな。

そうね、前にこの言葉を書いたときよりは。

欲が絡むと、
待ちも恐ろしい姿をしているような気がします。

女郎蜘蛛、とか。

あれはあれで、魅入られるような美しさがあるのですけど、、、
コワ美しいというような、ね。

若いときは、けっこう好きだった。
あこがれの蜘蛛(?)だった。

そうかぁ、欲望は若さのみに許される持ち駒なのかもしれない。

トシとって女郎蜘蛛は、ヤバいヤバい。(笑)

イザベッラ・デステの、
だからこれは、若いときに言った言葉じゃないな。


               


今も、ちょっとした待ちを抱えています。

季節の風からの招待状ですね、
このところの暑さと昨日からの雨とで、つぼみも一気に増えたんじゃないかな。

薔薇待ち。

咲いたら、逢いにいきます。

いつになるかな。
なんて優雅な、貴族的な待ち時間。(笑)

そんな時間をもっているというだけで、
なんでしょう、心に胎児がいるみたいな、透き通ったぬくもりを感じます。


5月は、待つにはもってこいの季節ですものね。




                      *  *  *
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by rosegardenbel | 2010-05-20 00:00 | ラ・ヴィータ・ローザ
                      *  *  *

       

            誕生日のメッセージをくださったみなさま、
            ありがとうございました。



お返事がすこし遅れてしまったのには、ワケがあり。。。


実は、今年のこの日は、
10数年前のリブレメンバーの、結婚式の日となったのです。


まるで小説のような長い長い春を越えて、ついに結ばれあった二人です。


なんとも気持ちのいい宴でした。

よかったね、よかったね、って、みんなが心から言ってた。


慶き日のはじまりは、ウェイティングルームから。


華やかなざわめきの中で、ウェルカムドリンク片手にお喋りをしていたら、
わーっという歓声とともに、花嫁さんが入ってきてくれました。


綿帽子がおとす影に浮かびあがる、ほそい鼻梁と清潔なくちもとは、
そう、夕顔の花のようで、あの頃より少し大人びてみえました。


それは臈たけた、白無垢の花嫁でした。


そうして彼は---本番前にはいつも緊張でよけいにうるさくなる彼は、
10年前と変わらず、やっぱり今日も、熱くて騒がしくてあったかかった。


本当によかった。


リブレの一時代を、しっかりと担ってくれていた二人です。


感無量のツーショットを眺めているのは、これも夢かと疑うような顔ぶればかりで。

そう、二人のおかげで、黄金期のメンバーが勢ぞろいしたのです。


それぞれに歩む道が安定してきて、
最近では、本番のたびに嬉しい再会になるけれど、
こうして、プライベートで一堂に会したというのは、実に14、5年ぶりです。

よくみんな、集まれたよなぁ。


「ヒマなの?」
「ヒマじゃねーよっ」

お約束の悪態は高橋に。

これ、安心して言えなくなったらヤバいよね。(笑)

真っ黒な顔して、今は薩摩弁で苦労してるみたい。

6月27日から、西郷どんで登場です。


岡崎も神野も今は同業からは離れているので、くわしい様子は控えますが、
ここに、現役古参が同舟した「竹」のテーブルは、、、

見る人が見たら鼻血ものだったかもしれません、
『ロング・ロング…』のオリジナルメンバー勢ぞろいですものねぇ。


手前味噌になっちゃうんで、ほんとに恐縮なんですが、
でもねぇ、

ひと昔前に現役を降りておきながら、
いまだ変わらぬ芸達者ぶりで、宴の席を沸きに沸かせている新郎を見てたら、
うちってゴージャスだったんだなぁと、思っちゃいました。


だって、彼の上に、彼より沸かせる「竹」のヒトタチがいたんですよ?

こりゃぁお客さん夢中になるよな、スズナリに長蛇の列できるわけだよなと。


なんか、はじめて実感できたかもしれない。


思えば、不思議な関係ですよね。


他人同士なのに、
裏腹に、いがみあったり腹立てあったりも、普通の比じゃないぐらいあったのに、

円卓を囲みあっている人々は、同級生とも戦友とも違う、
まるで、分身、、、そう、分身が、一番ぴったりかもね。


同じへその緒を感じる。

10年以上たっても、やっぱり、どうしても。


そうして、誰ひとり昔に戻りたいとは思わない「今」が、
それぞれに、ちゃんとある。


このメンバーは、もしかしたら、
生まれたときにもらってきた、特別なギフトだったのかもしれませんね。


近すぎて辛すぎたっていうことも含めて、
自分は、本当に贅沢なものを持ってたのかもしれない。


もう二度と、ないと思うんで。
こんな風に集まれるのは。


それがたまさか自分の誕生日でもあったという、
このご相伴加減は、ほんっとに申し訳なく思うんですけど(笑)、

二人には、忘れがたい一日を贈ってもらえました。


ありがとう。


ユキコ、マサやん、ずーっとずーっと、しあわせでいてね。

ほんとに、ほんとに、おめでとう!



         ネ、よい1年に、ならいでか!って感じでしョ?

         ほんとは、名前出すのマズイかなと思ったんだけど、
         みなさまから、いっぱい、
         あたたかいお祝いの言葉を頂戴したので、
         あたしには、こんなイイこともありましたヨ、
         ってお伝えしたくて、

         そうして、こんな幸せ加減って、
         離風霊船を一緒につくってくださっている、
         観客席のみなさまへのお返しにもなるかなぁと思って、
         出させていただきました。

         なので、二人をご存知の方は、
         お心にこっそりとしまっておいてあげてください。
         m(_ _)m

         今日の画像は、引き出物のカタログの表紙から。
         雑誌みたいな素敵なあつらえでビックリしました。
         …かわゆい絵柄が、あのコらしいチョイス。



                      *  *  *
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by rosegardenbel | 2010-05-18 00:00 | ラ・ヴィータ・ローザ

捨てられない女  

                      *  *  *

     

そう、このところ物欲について考えています。


丸諒が決して捨てられることのない女だと、
自信たっぷりに豪語する、別のジャンルでの話じゃありません、
残念でした。(笑)


いや、「物欲がない」というのが、丸諒の唯一の長所と思ってきたんですが、
もしかしたら、これ、、、ぎゃ、逆かも?


と、ハタと気づいてチト愕然(?)になってまして。


丸諒にないのは、物欲ではなく「購買欲」なのかもしれません。


そりゃ、新しい靴♪とか、新しい服♪とか、うちに来ればワクワクはしますけど、
気持ち的には、またモノが増えてしまった…(- -)

という一抹の罪悪感にひとしいものの方が、キてるカモ。。。


なので、実はコーポ桜木の橘は、掴むのかなり苦労したんですよねぇ、
カード地獄で命がけで逃げまくってる女って、なじぇそんなことに???だった。


純粋な衝動買いってないもんなぁ、
ずっと欲しいなと思ってたものに出会えたら、逆に金額は無関係になっちゃうけど。
(それもヤバいか? )


丸諒の理想は、「自分の家にお迎えするモノは100%気に入ったものだけ」
なのです。


でも、現実にはね、そんなキビシイ関所を保つこと自体が無茶で、
いろんな道からうちにやって来るコはいっぱいいるわけですが。


だけど、お迎えした以上、どのコも愛するわけですよ。


いわゆるひとつの、結婚してから愛情わいてきた、みたいな感じ?
(んじゃそりゃ (- -;)/ )


でね、
コレが、クセモノなのではないかと。。。


愛情持っちゃってるって、、、執着じゃん?
てことはこれ、物欲、ってことでないかえ?


だって、本当に物欲も執着も絶ったひとのお住まいは、
きっと庵のように清廉なはずでしょ?


でも、丸諒の家の中はモノがあふれかえっていて、
最近ではマジで息苦しさを感じるほどに。


でも、捨てられないの。


一つ一つに愛情持っちゃってるから。


もう絶対履けないってわかってるミニスカートでさえ、
見ると忘れていた思い出がよみがえったりするから、そんな、ゴミになんて…。


と、捨てられないから、どんなに買いびかえても、モノは増えていく一方なの。

これってさ、、、モノとかのレベルでなくない?


丸諒の家は、究極の執着の館だってことじゃんっ。。。(@o@;;)/


そんなホラーな、いんなあわあるどおお~~、の淵を、
覗きこむのはチョトおいとくとして (^_^; )


なんでモノを捨てられないかというと、
丸諒の中にもったいない精神があって、なのは確かなんです。


まだ使えるものを捨てるなんて言語道断!

これは母のせいです。(笑)


昔の人の、着物を洗いはぎしては着つづけて、擦り切れたら繕って、
雑巾にするまで使いきるという精神への憧れも、どこかにあるのかもしれません。


布の命を成仏させてやったな、って感じするでしょ?


今までほんとにありがとうね、って、
別れるときに手を合わせたくなるような。


そう、で、もう一つの理由がまさにこれ、「命」で。


  物も使いこむと魂を宿す  


学生時代の民俗学の講義で聴いた、
柳田國男だったか折口信夫だったかの言葉。


これが、いたく実感できたわけですよ、
ついこの前まで、古いモノたちが一緒に息づいているような家で、
山の暮らしをおくっていた信州乙女には。


そう、、、、


  黒い台紙の、擦りきれた別珍のアルバムとか、

  角だけよれて中味が見えそうな、飴色の柳行李とか、

  ピーっと灰色のヒビが入った、柿右衛門風の大きなお皿とか、、、


生まれる前からいたモノたちは、客間や納戸やお勝手に入るたびに、
暗がりでボヤ~っと光っているような、素通りできない何かを出しているようで、

つい、じーっと、目を留めてしまうのでありました。


それは、ちょっと怖くて、どこか安心で。
なぜだかいつも、3歳ぐらいの自分を感じてた気がする。


あのヒトたちは魂を持ってると思う。


としか言いようがないんだもん、あのボヤ~っと呼吸してる加減は。

まちがいないからっ。(笑)


な、ことがね、心の根っこにあるもので、
捨てられないわけですよぉ~、一度うちにお迎えしてしまったモノ's は。


一つ一つに、誰かの、自分の、想いがこもってる、思い出を持ってる、
とか思っちゃわなきゃいいんでしょうけど、くっ。(- -;)


ちょっと前に、「断捨離」って言葉が流行りましたよね。


身の回りのもの、できるだけ捨てて、執着を絶つ!雑念から離れる!
とかいう、お片づけと癒し効果の一挙両得よん♪的な生き方術。


で、できないわけですよ、、、だからこれ、丸諒は。


確かに、どんだけス~ッキリ!するだろうさと憧れますよ、
なにせ丸諒の究極の理想は、庵主さま。


せとうちじゃくちょーさんの向こうをはって、
竹林の中で清らかに命と向きあわせていただきたい、な~む~ (- -) ですもの。


そこまで行ければ、この術も自分のものにできるかもですが、
まあ、今生では到達するよしもがなの煩悩人生、まちがいナシなので、、、(- -;)


だいたいこの響きがコワイよね「ダンシャリ」って、
すでにして仏さまに近い感じじゃないっすかぅ、畏れおおすぎ。。。


でも、まあ、ぷちぷち断捨離ぐらいは、もういい加減こころみないと。

息苦しくなってきているのは、愛するモノたちも同じかもしれないもんな。

捨てると決めた途端、ゴミの烙印おすようで、申し訳なくなっちゃうんだけどね。


嗚呼、、、いっそ、蔵で暮らしたい。(笑)


成仏させるって、たいへんですね。

モノも、出来事も、関係も。


楽日の出前に、セリフたち、シーンたち、成仏させられますようにって、いつも思う。

ほとんどが、小屋で地縛霊になってると思いますが。(笑)



やりきらないと、使いきらないと、仏にはなれないんだよねぇ。



むぅうううー、、、ごめんなさいっ。

どうせなら物欲道きわめますから、なにとぞっ。



                      *  *  *
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by rosegardenbel | 2010-05-15 00:00 | ラ・ヴィータ・ローザ

夏への扉  

                      *  *  *

   

丸諒のロンバケ、
まったり過ごすぞぉーと思ってたのに、存外やることに追われております。


まあね、半年ぶりともなると、
生活のリズムを取り戻すのも、なかなか手間取るわけですが。


実は、今季は理学療法を、あらためてがっつり入れたのです。


せっかくのロンバケなんだから、一番求めることをしよう!とネ。

で、まだペースうまくつかめず、ってわけで。


だって、リガクいってプールいったらもうヘトヘトの抜け殻状態。

夕方の丸諒は、ほぼ即身仏。。。(0 o 0)


当分、慣れるには時間がかかりそうですねー。


それが、久々に復帰したら、
今まで担当してくださっていたリガクさん (丸諒的にそう呼んでいる)が、
いなくなってて。


おんや?と思ったらば、なんと、丸諒が本番3本やってる間に、
嫁にいっちまったとっ。(@o@)/


すべてがオープン&クリア、皆さんが真面目に必死に格闘している療法室で、
こっそりカレシ話なんかも聞いたことがあったので (あにやってるだ (^o^;)ゞ)、
おお~、しあわせになっとくれー!


ちょっと嬉しくなりつつ、新しくついてくださったのは男性のリガクさんです。

柔道なんとか士という (覚えろよ)、肩書きもお持ちの方なので、
これまでの療法とはまるっきり違うことをさせられてます。


今はまだテスト期間という感じで、いろいろ探りながらやっているのですが、
これが、は、ハードで……即身仏化、ここからはじまる。。。(0 o 0)


でも、お水生活も含めたトータルで、
丸諒の身体に一番合ったメニューを作ろうとしてくださっているので、
これは期待大!


がんばるです。


こないだ二ヶ月ぶりに、プールでナニに乗ってみたら、5キロ落ちてたし♪

ビックリでしょお?


でもね、丸諒のばやい、ちょっと気をつければ、
このぐらいのタームでのこのぐらいの増減は、フツーです。(- -)


そんなぐらいじゃ傍目にはまっっったく見破ってもらえないというレベルが5キロ、
ってその方がビックリですか?そーですね。(- -;)


まあ、コレに関しては、本気でヤセようって気がないのが、
敗因なんですけどねー。(^o^);ゞ


そうそう、この前の芝居で丸諒、“ゲゲゲ…”鑑賞仲間の照明のかーまた君から、
「田中美智子サン」呼ばれてました。


こみち書房の女主人、松坂慶子さんですヨ。
(あら、役名の苗字いっしょだった!丸諒は田中加奈子サン、今きづいたよっ)


以前にもちょっと書きましたが、
あの絶世の美女がこの道に降りてきてくださったんですもの。


おかげで世の中の美の基準が変わると、丸諒いよいよ確信してます。


それもあってあんまり、ヤセなきゃ!とか真剣になれないんですけどね。(^o^;)

だって、とっても素敵でしょお?松坂さん。


朝、あの方を見てると、みーんなニコニコふわ~ってうれしくなると思う。


お顔立ちが美しいから、ってそれだけの理由じゃないと思いますよ。

あの存在の仕方そのものが、ひとつの女性の理想ですよねぇ。


自然が女性をああいう風に洗うなら、こんな素敵なことってないナ。


似た姿のわれわれは (って誰だよぅ)、
何にも卑下したり臆したりすることなんてないです。

世の男性も、見識あらためていただきたいっ。(特にM戸S二…笑)


身内の戯れ言だし、おこがましいにもほどがある話ですが、
比較の対象にしてもらえたのは、丸諒、ほんとにうれしかった。


この先どのぐらい、かわいいおんなぶりを発揮できるか、その辺が、
アラフィフ世代の命題になってくるのかもしれないなぁ、なんて思いながら。


うーむ、人間、一生脱皮ですな。


なわけで、かわいいデ部、いやいや、かわいいおんな目指して、
珍しくお洋服を買いました。

ネット購入なので、まだ実物は見てないんだけど。


丸諒は、食べ物と本以外のものを購入することはほとんどないんですが、
この5月は特別なおでかけが多くて、会う人がオシャレさんだから、
悪いなって思った。


そんな風に思うこと自体、今まではあんまりなかったんですけど。

ま、なに着ても一緒さ、的な感じで。


んー、だけどなんかチョット、
オシャレな人に会うのがストレスじゃなくなってきたカモ。

って、ストレスだったんかい今までっ?


だったんですよぉ。実は。そういう人に会うの。(^o^;)ゞ

なんか…ギラギラ感というか、圧迫感みたいなものを感じてたのかな、なぜだか。


でも、真剣に身体に向き合うと、
身づくろいのことも自然に考えられるようになったみたい。


そうそう、見た目、じゃなくて、身づくろい、って感じがピッタリ。

人のためのオシャレじゃなくて、自分が気持ちよくいるための。

着心地だけじゃなく、視線を栄養にするっていうか、
そこまで含んだ気持ちよさ?


ああ、そうだな、心地よくいる、ってことがテーマになってきてるから、
その部分で、身を飾ることも受け入れられるようになってきたのかもしれない。


まあ、オシャレさんのオシャレ動機も、とっくにそこなんでしょうけどね。

当たり前じゃんねぇ、そんなこと。

ほんっとにモノにするのに手間かかる女だよ。(- -;)


嗚呼~、これからはほんと、命をかけたいなぁ、快感追求に。(笑)


そうか、、、最近、日記に貼る写真を気にしてるのも、
そういうことなのかもしれない。

ページを見ただけで快感を得られるものが、欲しいんだな、きっと。


と、ここでふいと、
去年の今頃なに書いてたか確認してみる。。。ふ~ん。。。


あんまり変わってない気もするが、チョットだけ、やっぱり違ってきてる。

ふふん♪


いい感じ、だと思う。

ひさびさに、なんかときめき、感じてるかナ?


いい夏がはじまりますように。。。


                      *  *  *
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by rosegardenbel | 2010-05-11 00:00 | ラ・ヴィータ・ローザ

無題  

                      *  *  *


その冬 亡者との邂逅ありて

エヂプトの女王 火のごとき大有もて天に君臨す



預かりし予言は春のもとにあり



あくがれ出で

四たびの満月の下 砂漠を渡り シナイ山に至る



麓にて竹をよりたれば

艮の山 高みを極む



動かざることの終わりの日

出産のごとく 決壊のごとく 艮の山 ついに動く



泰山鳴動して 春の便り生まるる



旅の弧の露と消えるか 竹 さらによれば

再び火天大有もて エヂプトの女王に還るとや



再びの



そは 定めの輪なりか

輪 なるか



何処より聞こえしは 嫋嫋たる錫杖の響き



こうべ垂れ かいな抱き

然る間に 火天の光 面に映ゆる



我が名は エヂプトの女王



我に息を与えし そは生者となりて

アレキサンドリアの灯より紅き 深き謎もて

夏の予兆纏い 出現す




                         還・エヂプト記



         



                      *  *  *
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by rosegardenbel | 2010-05-08 00:00 | ラ・ヴィータ・ローザ
 
                  新樹、萌えいずる5月。。。

今年は緑がさみしいですね。

桜を長持ちさせた、気まぐれな春の空のおかげで、
若葉が育ちきれてないからなんですって。

自分が生まれたこの月は、いつも、
肺も染めよとばかりのエメラルドグリーンが輝き満ちるのに。

なんだかたよりなく、か細げな気がしてしまいます。
五月雨がはじまったら、元気になるかしらん。


あーーーー、半年ぶりの長期オフです。

やりたいことは、、、いつもの生活をすること。
公演のあとは、復活するのにやっぱり一週間はかかっちゃう。

黄金連休だったおかげで、お医者が開いてなかったのがイタかった。
はやく足の浮腫みをとらないと、どこにも行けないままだからね。

待ちに待った今日は、まず理学療法にいく。
それからプールにいって、本屋さんを覗いて、ペットショップで仔犬を眺めて、
野菜もいっぱい買って、新作サラダに挑戦さ♪

っていきなりそんな一度に出来るのか?(笑)
思わず調子にノってしまいそうな、あたしにとってはわくわくの、連休明けです。

この夏は、心の栄養もいっぱい摂りたい。

いい芝居、観たいなぁ。
素敵な歌い手さんのジャズも聴きたい。

そう、レパートリーも歌いこまないとね。
真夏には、ステージを再開する気持ちでいるので。

それから、今までいったことのないどこかを訪ねてみたい。

黒船が終わって海にいったように、
美術館にいくとか、誰かのおうちに遊びにいくとか、お弁当つくって公園にいくとか、
ごくごく小っちゃい旅をしてみたい。

シャボン玉のような、
毒にも薬にもならない夢が、ふわふわと浮き上がってはただよって行く。。。

ああよかった、眠くなってきた。

やっと緊張がほどけきったみたい。

オフだから、むずかしいことは考えません。(笑)
当分は、心のままにたゆたいます。


                      *  *  *
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by rosegardenbel | 2010-05-06 00:00 | ラ・ヴィータ・ローザ

恐怖感を消す方法!

                      *  *  *
初日が近づいてくると、恐怖で息もたえだえ。。。

になるのは、まあ毎回のことですが、今回ばかりはさすがに懲りました。
自分で病いつくって白い車に乗るのは、もう二度と御免。

原因は、あれだけ稽古したんだから絶対大丈夫、という「あれだけ」が、
年年歳歳へってきていて、ついに気持ちが負けちゃったからなのですが。(- -)

「いつも通り」を手に入れられていない状態は、
逆にひたすら、不安の種になっちゃうわけですな。

そう、イチローって、
毎日毎日、起きてから寝るまで、まったく同じことをするんですってね。
ウワサによれば、食事のメニューまで一緒だとか?

試合の日っていっても、毎日こなしていることを同じようにやればいいだけ、
という心持ちにするための策だと、何かで聞いたことがあります。

ほんとに野球のために生きてる人なんですねぇ。
まあ、野球=自分ということが、しっかり見定まっているってことなんでしょうけど。

そもそもルーティンワーク嫌いのおまえがイチローとかこいてんじゃねーよ、
という根本的な問題はさておき (^o^;)ゞ

初めて聞いたときに、
これも一種の恐怖感の克服法になるなぁと、感じ入ったもので、
身のほどわきまえずに例えにしてしまいました。

そーなんです、稽古不足をものともしない、つおい精神リキを身につけるには、
恐怖心を克服する以外にないと悟りまして。

恐怖なんて無い!と思いこもうとしてたんですけど、今までは。
でも実際有るんだから、結局どっかでは向き合うハメになってきたわけで。

それが、本番までにねじ伏せられなかったりした日にゃ、
ただただ苦しいだけで、もうお芝居なんて嫌いだー、やめてやるぅー、
って幼児トラウマ体験みたいなことになっちまう。(- -;)

ちがうはず。
きっとどこかに、あたしが求める救いの道があるはずよっ。

必死で探してみたらば、出会えました、心がスーっとする考え方に。

スポーツ選手などのメンタルトレーニングとして、よく使われている手法だそうで。
これはちょっと、みなさまにもご紹介してみたくなりました。

   

恐怖感というのは、心が勝手につくりだした、実態のないものなのだそうです。
そんなものに振り回されないために、一番大事なことは、

「自分は今、怖いって感じてる」と、受け入れることなんですって。

すると、少しだけ、
心の曇りがうすまった感じがする。

恐怖を感じはじめたことを認めると、
負のエネルギーが減ってきて、弱気な自分という幻想が消えはじめて、
楽しく元気な自分が浴びていた光を、取り戻すことができるんですって。

で、次に、自分の中の恐怖と、友達にするみたいに、ゆっくりお喋りする。

   「うん、あなたのことはよく知ってる。
    あたしが何かやろうとすると、いつも現れるもんね。」

   「それで、今度は何をやめさせようとしてるの?」

この問いかけで、ちょっと落ち着いてきます。

えーと、引っかかってるのはアレ、だって、失敗したらとんでもないことになるもん、
とか、
やりきれる自信がないの、だって今、ほとんどぶっつけ本番みたいな状況だもん、
とか。。。

弱気の本音はイロイロ出てきて、どうしてかなぁなんて理由も考えたりしてる内に、
恐怖感はあらためて、頭の上からイヤ~なかぶさり方をしてくるのですが、
それでオッケー。

それ以上もう思いつかない、というところまで吐き出せたら、
ネガ思考の回転は、自然に停まります。

そうしたら、ここで聞いてみる。

   「自分はどうしたい?」
   「やりたい?それともやめたい?」
   「そうなりたい?それともなりたくない?」

心が、やりたい、なりたい、って言ってきたら、更にこう尋ねてみる。

   「何をする?」
   「何をしたい?」
   「何ができる?」

そうすると、気持ちはまた目標に向かいはじめ、
ラッキーなこととか、いいタイミングとかの発展的なシンクロニシティが、
ふたたび回りはじめるようになるんですって。

苦しみはすっかりどこかへ消えていて、
そうなると、苦しんだ分だけ感謝が湧いてくる。

   「こんな機会をもらえたことに、ありがとう!」

そう思えるようになった時には、
その恐怖はもう、この世のどこにも存在しなくなってる。


んですって!

不安や恐怖って、実は、
「いい決断をした」って、応援のメッセージだったりするんですってヨ。

もちろん、生存本能とかから来る恐怖は別物ですけど。
それは一目散に逃げないと、生物としてヤバいです。(笑)

でも、応援って知って、ちょっと嬉しくなりました。

だって、いっぱい怖がってるから、いつも、
それって、いつもいい決断してる、ってことでしョ♪(それは短絡だろおまえ…)

あたしはコレで、落ち着きを取りもどせました。

原因が分からないと越えられないと思って、必死でそこを探ってきたのですが、
原因なんてどーでもいいんですね、ありゃりゃ。

大事なのは、「それで?この先それをやりたいと思う気がある?」
ということの方だった。

どうしてもやりたいことなら、人からの評価より自分の達成感の方が大事になる。

「自分がやりたくてやってること」になれば、たとえ失敗したとて、
それはもう失敗じゃないんですよね、単なるステップ。

ステップ踏んでけば、必ず成功しますよね。
そういうさ中では、また、
ゲゲやばっ!と思っても、一瞬でアドリブ的に回避できちゃったりもするし。

ポジのシンクロニシティに乗れてるから、何が起きても楽しいわけです。

やりたいことなら、ただやればいい。
それだけ。

うたぐり深いタチなせいか、一発で払拭とはいかなかったけど、
怖いと思うたびにやってみたら、そーとー効いたです。

この最後の、感謝の念にいたるようになる、がポイントみたいです。
ほんと、この辛さをありがとうって思えたら、たいがいのものはクリアできますよね。

ネガになったときは、試してみてください。
自分に問いかけてあげること自体が、かなりな癒しになります。


癒しといえば、下北沢での本番期間中に必ずいく喫茶店があります。
スッゴイいい気に満ちている、不思議空間。

そこで、ゆっくりとベトナム緑茶を楽しむのが至福の時です。

ランチと同じぐらいのお値段のお茶だけど、
エスニックなもこもこのポットウォーマーに入った急須で出してくれるから、
いつまでもいられちゃう。

この、もこもこクンが、また癒しなんだよなぁ。

           

お店の名前はおしえません。(ケチーっ!)
だって、あたしの隠れ家じゃなくなっちゃうもん~。
分かってもナイショにしてネ♪(^o^)/


                      *  *  *
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by rosegardenbel | 2010-05-04 00:00 | ラ・ヴィータ・ローザ

世界の終わりに咲く  

                      *  *  *
     

今回は、自分のアイディアがけっこう採用された芝居でもありました。


ひとつ目は、おばあちゃんの金色のちゃんちゃんこセット。 

米寿のお祝いシーンで、クラッカーをバンバンするとか以外にも、
ビジュアル的に楽しくってばかばかしいもの、なにか欲しいなぁ、と思って。

あのいでたちって、カワイイでしょ?
とくにあの被りモノは。(大黒頭巾っていうんですって)

で、とりあえずお父さん=橋本に、アレ出したいって相談してみたら、
ああ、還暦の衣装ですね、って言われて、あ、そうか、
あれは60歳にしか着ないものなのか、と挫折しかけたのです。

ところが、田舎の実家の仏間には、
夫婦であの姿をしている、4代前のご先祖さまの写真があって、
そろって八十八歳祝いをできたのは大変珍しい、
というようなことが墨書きしてあったのを覚えてたんで、あれれ?と。

で、調べてみたら、確かに米寿でも着ることが分かったので、
演出からオッケーをもらえて、
衣装藩主であるうちのケー子=神谷につくってもらいました。

実際の大黒頭巾はつくるのに手間かかるんで、
シャワーキャップになっちゃいました~、ってことでしたけど。(笑)

ちなみに、還暦では赤、喜寿で紫、米寿で金か黄色、白寿で銀か白、
というのが定番色らしいです。

金!と選んだのは演出です。
は、派手じゃね?とビビったのですが、
大迫お義母さんは、違和感なく着こなしてましたね。(笑)
ふたつ目は、前にこの日記でもチラッとお話しした、おうちのセット。 

セリフから、古い立派な家を想像してたんですけど、 
日本家屋だとなんかフツーだなぁと思ってて。

まあ、囲炉裏まであれば、それはそれでスゴいんですけど、
舞台であんな吊るしものしたら、長すぎてなんだか分かんなくなっちゃう。(- -;)

それで、洋館ってどうですか?
と、舞監の青木に無責任な提案をしてみたところ、活きちゃったみたいで。

これはビックリでした。
青っちも、それは考えたことなかったなぁ、って言ってたんで、
まさか容れられるとは思ってなかった。

今回はスケッチもなかったから、言いだしっぺなくせにまるでイメージわかず、
劇場で実際に建ち上がったのを見て、おお!

さながら、マリー・アントワネットが出てきそうな、格調の高いお屋敷が出現。
しかし、住んでいるのは、
小市民にもほどがある、あのちまちまとしたマンガ家族。。。

いいのかほんとに。(笑)
まあでも、売ればすごいお金になる説得力は、ありましたもんね。

おじいちゃんは船乗りとは言いながら、きっと外国航路の船長さんだったんだな。
舶来かぶれ、ってことで、納得。(えー?)

でも、2階の内閣調査室とのコントラストは面白くつきましたよね。
一方そのころ内調では、って感じの同時進行の効果は、
絵なんかも掛けずに、茫漠感をかもし出せたリビングの賜物だったと思います。

そしてみっつ目は、ラストシーンです。

当初、ホンに書かれていたのは、全然ちがう終わり方だったんですね。

翌日になって、家族が出かけていくのを、わたしとおばあちゃんで見送る、
って感じで、日常に戻っていく。

で、書いてから演出が、そのシーンで使いたい曲を発見して。
例の、みなさまから多くお問い合わせをいただいている歌ですね。

この曲どう思う?と問われて、聴いてみたら、とてもワイドを感じたんですよね。
日常におさまりきらないような、大河的なおおきさというか。
歌詞もさることながら、突然ジャジーに変調するあたりのアレンジに。

それで、
なんかあたし…おばあちゃんのお葬式をイメージしちゃいます、
脈々とつながって受け継がれていく、見えない大きなもの、みたいな…

と感想を言ったらば、それが採用になっちゃったんです。(@o@)/

でもね、その方が大橋作品っぽいと思ったんだもん。
スパイシーな、辛いあたたかさが、大橋マジックの一つじゃないかなぁと。

人智をこえたうねりのような、大きな急転こそが舞台のゴージャスだし、
成功したらその瞬間って、もはやお客様自身の“体験”になるでしょう?

あたしにとって舞台は、ただ観るものじゃなく、
自分が体験したもの、になって欲しいんですよね。

たぶん、演出も同じことを思っていて、
一人でも似たイメージを感じる役者がいたら、ああ、この線を出しても大丈夫だな、
って、リサーチとして問われたんだと思いました。

やっぱり、ショックですものね、暗転明けの喪服というのは。

だからこそ、あのシーンは大事にしたくて、
無理を言って、和装での早換えになるように、衣装に仕掛けをしてもらいました。

嫁だし、あんなに命がけで家族を守ろうとしたお義母さんのお葬式なんですもの、
なんとしても正装したかった。
重みが、まるで違っちゃうでしょ、洋服じゃね。

なわけで、最後の最後まで、裏では一人だけはふはふ状態で、
汗みどろ街道を突っ走ったのでした。(笑)



例の曲は、KOKIAさんの作品です。
“世界の終わり”でアイチューンに当たってみたら、めぐり逢えたのだそうです。
(ドンピシャすぎる「おばあちゃん」という曲もあって、もちろん大迫の長ゼリで…)

科学的な展開の物語を期待された方には、え、なにそれ、だったと思います。

でも、うちのメンバーは、作家がこっちにハンドル切ってきたとき、
感動しました。
今の大橋さんの中には、こういうものがあるんだなぁと、ね。

みんなも年をとって、こういう話を照れたりバカにすることなくやれるようになった。

劇団って家族だから、イロイロイロイロ、山のようにあっても、
落ち着く先は、この話みたいなことなんだろうな、なんて、
少しの安堵を感じつつ。

大事なひとを、同じ時間の中で、大事にできたらいいですね。。。

なかなか、出来そうで出来ないことだけど、なにかね、わずかでも、
昨日と違えられたらいいなとは、
昨日より強く想うようになった、世界の終わり後、です。


                  

              お客さまがお庭から摘んできてくださった花、わすれな草


                      *  *  *
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by rosegardenbel | 2010-05-02 00:00 | ラ・ヴィータ・ローザ