劇団離風霊船 山岸諒子の徒然をつづる雑感ノート 「ラ・ヴィータ・ローザ」です


by rosegardenbel
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春の音

               *  *  *
      

いい音、きいた♪
今。

朝ごはんを買いにいった帰りみち、交番の前で。
駅にむかう人たちの流れの中をぶらぶら歩いてたら、
背中に飛び込んできた、小さな男の子の声。
「おはよございます!」

音がぜんぶつぶれてる。(笑)
でも澄んでるの。
いとかわゆい、元気な元気な声。

1年生、ぐらいかしら、でっでこでっでこ走りながら、
立ってたおまわりさんにごあいさつしていったの。

「おはようございます!」
若いおまわりさんも、スカッと答えてあげた。
ちゃんと、ございます、って言うのがエライなぁ。

思わずふりむいたら、子どもはもう走っていっちゃって----そう、
でっでこでっでこ(笑)
顔は見えなかった。

なんかうれしくなっちゃった。
いい音きいた。
いいもの見た。

転ばないでね。
今日もたのしい日になればいいね。

ちょっと、ひと晩中、暗譜をがんばっていたので、
本当は朝ごはんじゃないのね。
歌はお腹がすくのです、異様に、いつも以上に、ヤバいことに (- -;)
でも、今日はまだ頑張るから、実質夜ごはんだもん、と言い訳しつつ、
めずらしくこんな時間に歩いてしまいましたよ。

来週。。。だから、いよいよ、ね。
3週間あれば人間なんでもできるはず、と思ってたのに、
そこからの2週間が、まったく別のことに塗りつぶされ、レッスン、、、
手につかず。

それだって、自分が切り換えができればいいだけの話なんですけど、
あいにーぢゅーという言葉にヨワいワダジ。。。
ほんとに役にたつのかはいまいち不明なまま、
さりげなく真剣なSOSが来るたびに、やっぱり腰をあげて、
やっぱり集中してしまいました。

そうして自分の暮しに帰ってきたら、途端にバタバタと、
野島さんからリハや打ち合せのロードマップが届いたので、
ブンっ。。。急にファンが回りはじめたわけです。

よかった、一人勉強は限界ある、やっぱあたしのばやい。
孤独だったよぉーーー(T T)
今日からはみんなとの打ち合せもあるし、れいさんが発音を見て下さるし、
ひっとりじゃないって~すってきなことっね~♪(なつメロすぎ~)

なわけで、さっきまでガンガン歌いまくりです。
レッスンカラオケも最終版につくりなおして、
暗譜も残すところ1曲まできました。
急にハリが出たってもんです。

いろいろ考えると、
すぐ不安定になって、決してよき状態ってわけでもないんです、正直ね。
歌に疲れると、ぽっ、、、と空白になって、
なんだかとても淋しいきもちに襲われたりして、それがこわい。

何か、よくわからないものを待っているらしいんだけど、
それが何なのか、本当にわからなくて、自分が散漫になりそうになる。
歌う。
とにかく。
歌う。
そんな時間です。

でも、さっきの男の子の声で、
なんだか、歌うよろこびみたいなものが呼び覚まされたみたい。
ぜんぜん関係ないのに、、、なんだろ?

そういえばさっき、キーの確認のために、
プレイボートのカラオケを聞いてみたんですけど。
びびびっくり。
いま歌ってて楽なキーより、5音も高いっ。

確かに、パワーパワーと求められていたので、
声を張り上げられるように、限界まで高くしてはいたんですけど、
こ、こんなの、よく歌ったよなぁ、
あんびりーばぼーです、いま出ませんもの。

こんなにムキになってたのかぁ。。。
おそるべし。
あらためて、あの時間のがけっぷちさかげんを実感しましたよ。
これじゃあ、ニュアンスなんか出せるわけないよな……

鎌倉ではていねいにいきます。
あの店のムードに酔って、ミルクホールの時間に染まります。

「フランス映画のようなジャズ」
そう言ってもらえるような歌を、うたっていきたいです。

ジャズだけど、語りたい。
シャンソンのように。
邪道かな、でもね、そんなジャズがあってもいいじゃないか、
こんなにシンガーはいるんだから、一人ぐらい、
ね。

なーんにもなかったなぁ、あの男の子。。。
おはよございます、
あの時は、ただそれだけ。

そうして、つぎには早く学校にいくことしかないのね。
・・・なんだか誰かに似てる。
笑っちゃう。

Fill my hart with song, and let me sing forever more...

フライミーのなかの一節。
いま、このフレーズが、自分の中でずーっとこだましている。

ほんとうに、、、そんな感じ。
それがすべてで、そこからはじまる。
なーんにもなく。
響いている。
それがすべて。

In other words...
In other words...

永遠に、恋の歌を、うたっていきたい。
ただそれだけを、願う。

あの子は、春の子だったのかな。。。


               *  *  *
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by rosegardenbel | 2008-02-29 00:00 | ラ・ヴィータ・ローザ

 C。   

               *  *  *
  

というわけで、鎌倉でライブを打つことになりました。

メンバーからは、この芝居に対する愛惜を、
絶対再演しようよとか、月1でレパートリー公演にしようよとか、
あらぬ妄想ふくみつつ(笑)ことあるごとにもらってはいたのですが、
まさかこんなに早く、こういう形での実現になるとは。

うれしいです。
プレイボートが、また出来るんです、メンバーで。
しんじられない。。。

自分個人への流れの急展開も、本当にびっくりだったんですけど。

いずれは、ね、どこぞのお店で歌わせてもらえるような、
そんな身分になれたらいいな、とは、
憧れていましたけど、
それこそ妄想の域で、まあ実現の目はないなと思ったからこそ、
舞台でやっちゃうも~ん、ってことだったぐらいなワケで。。。

正直、もう二度と人前では歌えないな、と、
やってみて打ちのめされていたので、
磯見さんと野島さんには、
気持ちを、不死鳥のようによみがえらせてもらえましたよ……ほんとに。

あたしのありがとうは、歌にかえていきますからネ。

ライブでは、それぞれのPBスタンダードをおりこみつつ、
あたし自身は6曲ほどソロをやらせていただく予定なので、
ただいま暗譜に余念がありません。
そのうち4曲は、自分新譜・・・はじめて挑戦する曲なのです。

む~、、、これが、
いと厄介。

このごろ暗譜のペースがスローダウンしていて、や、ヤバいんでつ。
なじぇなの、外人さんに一緒に歌ってもらったあたりでは、
絶好調でバンバンおぼえられてたのに。。。(T T)

劇中曲も、歌詞は頭に入っているとはいえ、
今回はピアノとウッドベースとですから、
あのビッグバンドなムードとは一変するわけで、
フェイク(歌のアレンジ)も新たに見直さないとかなぁ、って感じで。

まあ、本来は、フェイクなんて決めてかかるものではなく、
その場で瞬間的にでてきたノリであるべきなんですけど、
なにせこれがでびゅーの新参者なので、あい。

自由に見えて実は論理の音楽、というジャズは、
ほんとうに勉強することが満載です。

これから本格的に歌っていくことを考えたら、まじでノバ、
しないとだし~。
英語の成績、4だったからな……10段階評定の。
ひ~え~!

そんな女が、じゃず。
命しらずの冒険家でした、あたし (_ _;)

なめた話ですよね。
でも、いいんです、大事なのはどうやって歩いていくかなんです。
と、半ば自分に言い聞かせつつ、
あと3週間なんですものねぇ、、、

いや、人間、3週間あればたいがいのことは出来るはず。
あれだけ苦闘の密度の高かった現場を経てきているんだもの、
今更こわいものはない。

・・・さっき、のじけんのピアノの音色が知りたくて、
あれ以来はじめてユーアンザのオケを聞いてみたら、
あまりのいい音に驚いた。

あたしは、こんなビッグバンドで歌わせてもらえてたんだな~と、
耳の奥に届く響きに、心をあずけていたら、
なんか、うわ~っとね、
いろいろ甦ってきて。

元がアーバンテイストの、このジャズの名曲を、
ミュージカル調に張り上げるように指示されて、困って、追い詰められて、
稽古場に残って、のどが痛くなるまで音をさがして、
自分のフェイクを発見したのは、小屋入りの前日だった。

初日までの三日間、中野のウィークリーマンションへの帰り道、
こののじけんのオケをイヤホンで聞きながら、
間に合うように、ちゃんと歌えるように、そればかりを思って、
人目もはばからず、何十回も歌いながら歩いた。

スローバラードのケミストリーの歌い方も、根底からひっくり返されて、
ラテン調の編曲に変えて!って、悲鳴をあげたら、
のじけんはすぐ、せつないあの音を作ってきてくれた。

初日があいて、二日目もすぎて、どうしても自分の歌に納得ができず、
三日目になって、いたたまれずのじけんに電話して、
あたしの歌が歌いたいと泣いた。

そんなことが、、、忘れかけていたそんなことが、わーっと甦って、
さっき、なんだかまた泣けた。
これはパブロフの犬、もしくは単なるセンチだけど(苦笑)

でも、
必死だったな~と。
そうして、いつも、メンバーが一緒にいてくれたな~と。
一人一人に、支えてもらえてたんだよな~と。。。
ね。

これからは、独りきりのワーク。
ジャズだから、
基本、前もっての合わせはナシだから。
みんなで積み上げてつくる舞台との、一番大きなちがい。

こわい、かな、でも、
ていねいに、丹念に、歩いていくのよ。
クリアな気持ちで。
あたしを信じてくれている人たちが、こんなにたくさんいるんだもの。

その気持ちの尊さを想えば、なんだってできる。

ああ、そう、このまえ見た海外ドラマに、いいセリフがあった。

「ダイアモンドはプレッシャーで作られるんですよ」

精神的重圧の方でなく、そのまんま圧力という意味の方が、
この場合はすてきだな。

気のとおくなるような時間、
これまた気のとおくなるような圧力を受け続けたことで、
あの結晶は、地中深くに生まれたんだよね。。。

C。
地球でいちばん純粋で、いちばん強くて、何にも傷つかない永遠の石。

それが、何かの分かれ目で、
火をつければ簡単に灰になる、真っ黒な炭にもなっていたかもしれない、
この不思議。

炭なら炭で、それもまたおかし、とも思うけれど、
毎日しずかに、プレッシャーをかけていきますよ、自分で。

ダイヤになるとは、口がさけても言えないけれど、
永遠の石になれたらいいな、とは思う。

そう、Cは、音階の基本の音でもあるんだよな。

あたしのCは、本当にみなさんが作ってくださるものだ。

なんかね、この急展開が、近来まれにみる勢いなので、
ふいに調べてみたら、
去年の12月から、とてもいい運気に入ってたのです、占星術的に。

別にそれを規範にしてるわけじゃ、もちろんなくて、
今ではすっかり遠ざかっていることだけど、
占星術は、ユング心理学をやっていた関係上だいぶ勉強したのです。

今年は山羊座が、12年に1度の当たり年なんですってよ~。
あたしは仲のいい牡牛座なので、恩恵をこうむるわけです。

う~ん、なんか、、、とりあえずそうなのかも。

だって、ワタシの場合、時期と出来事があまりにもどんぴしゃり。
逆にいえば、
わ、やっぱりコレって、ターニングポイントな出来事?
と、確定されたような気がして、ちょっと気がひきしまりました。

なんか、これは神さまが見てることだ、って気がして。

幸運って、動かないものには巡って来ないから、
今年は、やればやっただけの成果が、必ず上がる年なのだと、
信じることにしました。

怠けた分だけ目減りもするぞと、だって1年しかないから、
それも心にきざんで、一日一日を大事にねとも。

そういえば、池田さんは山羊座。
やっぱり、鳴海はそういう役だったんだ、自画自賛(笑)
名前も変えたしね、絶対いい年になりますよ。
奈々子いわく、手なんか届きゃしない、人になっちゃうかも・・・
サインもらっとこ。(@o@)/

あ!
そうだ、楽天団は脅威の山羊座集団だった。
知ってるだけで、、、5人もいる。
座組の半分近く、、、ひょ~~~。
ぶれいくっ、らくてんだんっ、がんばってわださんっ。

いいことあればいいな。
み~んなに。

てか、あるんだもうすぐ、あれはイイコトでしょっ?!(強制)
うん、いい日にしたい。。。ほんとに。
Cだ、C。
自分しだい。

今日は、2曲を完璧にしよ。
まだ4曲、あるけど、だいじょうぶ。
心をCにするから。

だって、プレイボートが待ってるんだもん。
そうして、奈々子から諒子になる、その瞬間を、見守ってくれる人がいる。

一歩ずつ近づく。
たぶん、花が咲いていると思う。

鎌倉は、
春がはやいから。

               *  *  *
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by rosegardenbel | 2008-02-13 00:00 | ラ・ヴィータ・ローザ

或る夜のできごと 3

               *  *  *

面白いことがありました。

赤坂にいったのですね。
RGの、微笑みの振付け助手ユーちゃんの芝居があって、
しかも舞監が今井さんなので、これはなんとしても外せなかったのです。

実は今井さんには、早晩お詫びをしなければならないゆえがあり……

とある、おとぼけ事件がありましてね、打ち上げ翌日に。
今井さんには、一生忘れがたかろうご迷惑をおかけしてしまっていて、
しかもその下手人がユーちゃんだったので、
今となっては大笑いの事件でしたけど、
ガン首揃えて、ちゃんとごめんなさいをしておかないと、
で、その街に向かったのです。

・・・夜の赤坂は、もしかしたら----あたしがちゃんと頑張れば、
未来のどこかで、自分の新しいフィールドになるかもしれない街です。

あらためて眺めて、ほんとに空気がシックだよな~、
あたしは、この街の夜にふさわしい何者かになれるかしら、
なれたらいいな、なんて、
いろんな想いを馳せながら歩いて、
ゆるいカーブをまがったら、
急にうわ~っと、流麗なピアノのメロディが聞こえてきました。

なんでこんないい音が、道ばたにうつくしく?
驚いたんですけど、
どうやら向かいの建物の中にピアノラウンジがあって、
その生演奏を、スピーカーで外にも聞かせているらしかったのです。
流れていたのは、AS TIME GOES BY 。。。

----そんな想いを抱えて久々に訪れた街で、
この曲に迎えられた偶然が嬉しかった。
ついさっきまで、電車の中で歌詞を広げていた、
今、あたしが暗譜に余念のない曲だったから。

なんときれいなピアノの響き。。。
この街の、この片隅で、夜毎くりひろげられる、ゴージャスな音の魔法。
いい音楽は、いいお酒以上に人を酔わせることができるのね。

あまりにもスタンダードすぎて、
どこかでチョットつまらなくも感じていたこの曲だったけど、
こんなに、人をときめかせるメロディだったのか。。。
なんだか自分に、
新しい耳がついたような気分になりながら、
石だたみの道に広がる、甘い空気に送られて、劇場へ行きました。

行ってびっくり。
ユーちゃんたら、ある意味主役?
芝居も格段にうまくなっていて、相変わらずの華満開で、
客席のすすり泣きまで誘っちゃって、
すっかり愛されてました。
よしよし。。。親心全開で、エラそうにご満悦なあたし(笑)

終演後、エントランスの外にいると、
冷えた外気の中を、文字通り身体から湯気をあげて走ってきたユーちゃん。
はふはふしながら、笑み満面で、まっすぐあたしのところに来てくれた。
い、犬みたいだなぁ(笑)

返す刀で、
プレイボートのいなせな舞台監督に会わせてもらいました。
ひと仕事終えて、楽屋口の目立たぬ隅で煙草をふかしている今井さんは、
ええ、相変わらずの男っぷりでした。

一ヶ月ぶりの再会に、おお~って、素敵なハグを交わしあい(笑)
その独特の、大きなあたたかい空気に包まれながら、
あ、あたしはやっぱり諒子さんなんだな、と思いました。

今井さんが感じている諒子さんは、
自分の日常の中では、遠くなりそうになってたりもするんですけど、
でも、ちゃんと、そうだった。
プロ、なんだ、あたし。
この人とは、もはやしっかり信頼関係が定まっていることを実感して、
また、力をもらえました。

同じ思いは、終演後のロビーでもいただいていました。
見知らぬかわいらしい女性が、お声をかけて下さったのです。

13年間、あたしの舞台をずっと見てきて下さっていた。
初めて見たのは12才の時だって、、、うわ~、そ、そうなんだ(笑)

その人の、キラキラとした瞳の輝きの中に、
自分がしてきたことを見せてもらえました。

あたしは、自分が知らないところで、
長い時間、
こんなに美しい瞳に守ってきてもらっていたんだなぁ、、、

その笑顔は、なにより尊い、芝居の神様からのいただきものです。
ありがとうございます。
あたたかく、、、なりました。

今日の観劇は、なんだかとっても刺激的で、
いってよかったな。
希望に後押しされたような気持ちで、また地下鉄に乗りました。
座席に座って、来た時と同じように歌詞カードを広げようとしたら、
すぐ隣に座ってきた人が、ふんふんふんふん、鼻唄を歌っています。

声から察するに女の人、なのに、電車で鼻唄……もしやして、
あぶないひと?
み、見ないフリ見ないフリ。
ちょっと怖くなりながら、歌詞カードを広げて集中を試みると、
いきなり言葉が飛んできました。
Are you singer?

なにせ英語の歌詞を見ている最中だったので、現実の言葉とは思えず、
なのよねー、シングはシじゃなくてスィ、
そしてあたしは末尾のRの納め方に、難アリなのよねー、うーん、
とか、頭の中で勝手に反芻していたら、また同じ言葉が。
Are you singer?

へ?
あ、あたしに聞いてるんかいっ?

右隣をふりむいたら、
ちょ~っと頭のユルんだ近郷近在のおばちゃんかと思っていたその人は、
金髪碧眼の、美しい異国のご婦人でいらはりました。
びびびっくり。

そーね、ここは赤坂、そんなお方に遭遇する率も、
ほかの街よりはいと高し、、、だけどっ、
異人さんに、こんな間近い距離でいきなり話しかけられたのは、
はじめてっっっ。
どえどえどえっ?!

あたしの動転をよそに、
とても知的な、けれどあったかい雰囲気をかもし出すその人は、
AS TIME GOES BY ・・・
歌のタイトルをきれいな指でなぞると、
眉をピュッと動かしてお茶目に笑いながら、
この、自作の歌詞カードのスペルミスを指摘してくれました。

「ここはEじゃなくてOよ~、あとこれはIじゃなくてLね」
「なんですよー、慌てて打ったからプリントしてみてあたしもびっくりで」

なーんて会話が、
交わせるわけありませんあたしにっ!

言ってることは、そこだけは分かったけど、
他はまったくちんぷんかんぷん#$0$*&@&’%$%&……???
Noーっ!
でも、せっかく声をかけてき下さったその方と、このままムンとするのは、
やだなぁ~。。。

あ、そうだ、聞いちゃえ、この際、本物の人に、発音。

たまたまここ数日、楽天団の稽古場に伺っていて、
休憩中、翻訳家のれいさんに、
どうしてもうまくできない発音をみてもらってたりしていたのですが、
れいさんの音の美しさに、ほわ~っ、、、
それがどうしても再現できず、
本気でノバ、通わないとっ、おおおおーーーーん!(T T)
と、たった一言に撃沈して落ち込んでいたところだったのです。

You must remember this ~♪

あたしが歌いながら、リメンバー?ルィメンバー?
と、その方の目を覗き込むと、その人はAh~と分かって下さって、
正しい発音を答えて下さいました。
そうして、そこから先、一行ずつを一緒に歌って、
きれいな発音へと、やさしく誘導して下さったのです。

とても、お上手でした、歌。
あったかい、ゆったりとしたイイ声で。。。
もしかしたら、
あたしにいきなりシンガーかと聞いて来られたぐらいだから、
ご本人もそんな関係の方だったのかな。

ふた駅だけの、つかの間のレッスンでしたけど、
楽しかった。。。
言葉が通じなくても、気持ちや、その人の人となりが、
手に取るように伝わってきて、
たぶん、あの方にも、あたしのことが分かってもらえた気がします。

何か、くすぐったいような、同じ繭でふわ~っと包まれたような、
不思議な安らぎをもらえました。

歌って、すごいな。
世界の見知らぬ人とつながれる。

表参道で一緒に降りて、エスカレーターを昇りながら、
あい、きゃん、のっと、すぴーくいんぐりっしゅ、
と言ったら、
あたしはジャパニーズが全然ダメなのよ~、と言ってたみたい、
Ha-ha! と笑ってらした。

別れ際、改札を抜けていったその人の背中に、
Thank you! Thank you very much! と、
これだけは、度胸決めて心から伝えられる言葉を送りました。
後ろ手に手を振って、その方はもう、ご自分の時間に戻っていかれました。

二度と会えないひと。
でも、一生忘れられない。
だって、赤坂で、AS TIME GOES BY で、
出会えた、遠い異国のひとだから。

一昨年の初冬の、傘の人との出会いが、
貴方と嘘というホンに結ばれたように、
この出会いも、きっとあたしのこれからに響く。

初めのはじまりに、
時の神様が、ペッと胸につけてくれた“大丈夫メダル”みたいな、
理屈を飛びこえた、自信?うーん、支え、静かな輝き。
また、いただけました。

がんばろ。
英語も本当に勉強しよう。
あなた発音きれいよ、と言って下さった(ような気がした)し。
楽しいジャズを、歌っていけるように、、、うん、頑張る。

だってね、自分でびっくりだった、
Are you singer? と聞かれた時に、No とは、
言わなかったんだもん、あたし。
あら、こんな大きな野望、すっかり自分の芯になってたんだわ……
われながら唖然、だった。

As time goes by・・・

  愛に生き 愛に闘うか それとも ただ死んでいくか
  世界はいつでも 恋するものたちを迎えてくれる
  時がうつり行こうとも

この歌に、小さな思い出ができました。

劇場とメトロで声をかけて下さった、二人の女性。
知らない人とふれあうって、なんて素敵。
あたしのその時間は、本当に豊かだった。
希望を、いただきました。

愛する人から愛される悦び。
奇跡。せつなさ。ときめき。魅惑。

あたしだけの恋の歌を、歌っていけたらいいな。
出逢いのすべてを華にして。

As time goes by・・・時のたつままに、ね。


               *  *  *
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by rosegardenbel | 2008-02-04 00:00 | ラ・ヴィータ・ローザ