劇団離風霊船 山岸諒子の徒然をつづる雑感ノート 「ラ・ヴィータ・ローザ」です


by rosegardenbel
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あ~、長い旅だった

               *  *  *
   終ってしまいました。

ご来場下さいました皆さま、本当に、本当に、ありがとうございました。

あれから5日目。
まだ言葉で整理できない気持ちの断片が、いくつもいくつも、
ふわふわと目の前に漂っています。

でも今回は、なんだか今までとは違う漂泊感なんです。
淋しくて哀しくて、
誰かをなくした時のように、
平らかな心持ちのひだを縫って、突然、
涙が吹き出したりもするんですけど、
でも、
しあわせなんです。
とても満ち足りている。。。

今から思えば無謀とも言えた大変なことを、
とにもかくにもやり遂げたからなのか、
信じれられないぐらい、お客さまが喜んで下さったからなのか、
メンバーの一人一人と、しっかりと結ばれているからなのか、
命懸けの奈々子の恋を、ちゃんとまっとうさせてもらえたからなのか、
わからないんですけど、
やみくもな空虚感とか、寂寥感とか、そういう感じじゃないんです。

失っていない感じ、っていうのかな。
でも、だからこそ、実際に生活の中に戻ってみると、
どうしようもなく哀しくなったりもして、それはまた、
これまでのレベルじゃないぐらい、
深いところから湧いて来る涙だったりもして、
経験したことのない矛盾を抱えている感覚が、つきまとっていて、、、
それで、なかなか、文章を書ける気持ちになれなかったのですね。

あたし、ここで何してるんだろ、
ステージがあったのに、
そう、舞台じゃなくて、あたしにはステージがあったのに、
もう歌や踊りに、あんなに専心することって、
ないんだ、、、そっか、ないんだ。。。
歌も踊りもすっごい苦しかったけど、
今、自分の時間から消えてしまったのが、
解放よりも落ち着かなさを呼ぶのは、なぜだろう。

でも、さっき、心から欲しかった電話をもらえて、
やっと、ああ、もう先に進めると思えました。
終った哀しさより、これからへの希望をもらえたから。
次の一歩を踏み出す為に、ぐいっと手を引いてもらえたから。
そう、死の道行きでとどまっていた奈々子の手を、
ケイが引っぱってステージに立たせたように。

いい仲間たちだった、本当に。
もはやここまでの関係になると、決して過去形ではないんだけど。
7ヶ月。
池田さんがいつもあきれ顔で言ってる、
まったく、春と夏と秋と冬、全部やっちゃったもんな、、、
本当にその通りだ。
長い散歩、でした。
豊かで贅沢で喜びに満ちた、まぶしく愛しい今年の四季でした。

色んなことがありました。
でも、そのすべてが愛に彩られた日々だった、、、
こんな奇跡、あり得ない。
これはあたしにとっても、節目の作品になったような気がします。
もしかしたら、振り向いた時、
人生の最良の年になっているのかもしれない。

本気、尽くしたもんな、、、なり振りかまわず。
尽くした本気にいつも応えがあったことが、一番の奇跡なのだと思う。
楽からの翌々日に、感謝の言葉をメールで贈ったら、
メンバーがみんな、しっとりと温もりのあるお返事を寄越してくれました。
淋しい時ほど騒ぎまくるプレイボートの面々にしては、
愛惜あふれる余白に満ちた、詩のようなお返事を、
みんな贈ってくれました。
本気の想いを恥じることなく、それぞれの芯を、贈ってくれました。

そういう芝居だったんだな。。。

ダメです。
まだちゃんと言葉にまとめられませんね。
RGらしいおとぼけな出来事も山のようにありつつ、
PBらしい烈しく真剣な闘争もちゃんとしましたヨ。
伝えたいことは、星の数よりたくさんあるんです。
明日、書きます。

明日、、、この言葉が嫌いな日々でした。
今があまりにしあわせすぎて、明日が来なければいいと、
本気で思った日々でした。
その意味で、刹那に溺れた日々でした。

あ~、どうしても断片になっちゃいますね、困ったもんだ、苦笑です。

新しく作ったタイトルバナ-は、鳴海の帽子と奈々子の薔薇。
帽子は打上げの朝、池田さんがあたしに贈って下さったのです。
キザですね(笑)
今度会った時、あたしはこの薔薇をあげるつもりです。
スペアじゃないあの鍵をつけて。
そんなおセンチしてもいい芝居だったでしョ、
よかったよ、あげられるブツがあって(笑)

さ、起きたら舞台写真をピックアップしようかな。
なんだか見る気になれなかったんだけど。
さっきやっと、劇中使用の音のCDも聞いてみました。
雨の音まで入ってる、ほんとのオペ用CD、
音響のまきちゃんに落としてもらったのです。

思い出にするのが嫌だったから、過去として追いたくなかったから、
遠ざけていたものたちです。
でも、全然終ったことじゃないって思えるようになったから、
ちゃんと、今と明日に繋がってるって思えるようになったから、
やっと向き合えます。

貴方に、、、ありがとう。
しかし、
今になって半年分、身体がイタイ~!
去年から分かっちゃいたことでしたけど、今年もまた、ええ、
あたしに正しい暮れの過ごし方はありません。

あ、みなさま!今年はお年賀お出しできないのです、
別の形で伺わせて頂きます。
って告知で〆かよっ。
明日、明日。
エピ満載の日記と記事は、これから、たぶん春先まで(!)
怒濤のように押し寄せますので、
おつきあい下さいネ~!

               *  *  *
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by rosegardenbel | 2007-12-29 00:00 | ラ・ヴィータ・ローザ
               *  *  *
          

嗚呼、ついに、小屋入りまであと二日となってしまいました。
信じられない。。。
もう来た。。。。。

このところ毎日毎日毎日毎日ずーっと通しをやっていて、
日一日と登場人物のキャラクターも出来上がってきて、
ダメ出しのレベルも深いものになってきています。

のだけれど、
芝居が深くなるとテクニカルも更に高い難度を要求されるわけで。
今まで出来ていた何のことはない振りに、
今更ながらひっかかりだしてしまったり、
あたしの場合は、更に歌唱方の問題まで出て来て。

もともとじっくり聞かせる歌を選曲して書いているのですが、
知念さんの求めるものは、パワーパワーパワー、それのみ。
そのギャップを埋めるのに四苦八苦で、我武者らにやってる内に、
あたし、声、変わっちゃいました。
いいんだか悪いんだか、すっげー太くなった気がする。

歌は本当に生理的なものですものねえ、
聞き手の好みに左右されやすい、誤魔化しの効かない分野ですよね。
だから確かに、十人十色の聞く人の心を同じ方向に動かすには、
パワーで持っていくのが一番なのかもしれない。

でも、もともと力ワザで押すタイプの歌い方ではないんで、
昨日まではどうすればいいのか分からなくて、ほとんど発狂寸前 (- -;)
夜中に音楽監督に新しいキーのオケを作り直してもらって、
今日、稽古終わりに残って一人で練習しました。

ともかくも、未知の領域を開拓しようとしてるのは確かで、
それが奈々子の歌になればいいんですけど、
道、険し。。。
でも、だんだん掴めては来てるんです。
たぶん、明日あたり、何か生まれそうな気配はある。

すごく苦しいけど、もし新しいものを生み出せたら、
あたしは知念さんに感謝することになるんだろうなぁ。
早くそうなりたいよ。。。とほほ。

でもね、なりますよ、パワフルな奈々子に。
情熱の女に。
この情熱の女ってのも、そんなつもりで書いてたわけじゃなかったので、
あたし自身が一番びっくりなキャラの解釈だったんですけど、
これこそが、ホンをお預けして演出を施してもらう醍醐味なのです。

命懸けの恋をしますよ。
パワフルにね。

そう、このパワーの問題は芝居にも言えて。
それがベースにあってこそのしっとりだったりクールだったり、
というところで方向づけられているので、
演ってる方は異様に疲れるんです、この芝居。
たまげるほど短いのに。

そーなんです、テンポテンポテンポで狂ったように勢いつけてる内に、
気がつけば今日の通しなんて、ついに1時間20分になっちまった。
いいんだろうか、、、こんな短くて (@o@)

だってテクニカルは明確に35分なワケだから、
芝居部分は、、、
ノリシロさっ引いたら実に40分しかないってことなんですぜ?
あんびりーばぼーです。

こんな勢いだけで本当に伝わるんだろうか。。。
セリフをすごく削いであるので、
書き手としては、不安になったりもしてます、正直。
制作側としてはね、飛ばしてる分、役の心象の起承転結が明解になって、
かなり分かりやすいんじゃないかとは思います。
でも、演じ手としては、だからものごっつく疲れるんです。

隠れた気持ちをたくさん含んだホンに施す、シンプル&クリアな演出。
・・・この芝居がどんな風に見えるのかは、
知念さんとお客さまにしか分からないのかもしれません。
そして、答えはもうすぐ出るんです。

半年も一緒にやってきた人たちと、いよいよその日を迎える。
ということは、やがてまた別のその日というのも来るわけで。。。
はじまった時から覚悟してきたことでしたけど。

あまりにも疲労し過ぎて意識もうろうとしているので、
とても今はそのことに返る余裕はないんですが、
だからよけいな淋しさとか哀しさとか、
考えなくてすんでてグ-なんですが、
・・・いずれ必ず去ってくものなのよ・・・

そう、この想いがあればこそ、
あたしは、今のこの日々の刹那に命を懸けているんだと思います。
このホンのテーマの一つもそこだし。
そうしてこれこそが、それが人生、ってことなのかもしれません。

あたし、これ終ったら脱け殻になっちゃうだろーなー、、、
しあわせなことだよ。
淋しさも哀しさも、ぜんぶ含めてね。
つくづく思う。

あさってからは中野の人になるので、次に何かを発信するのは、
すべてが終った後になるでしょう。
その時どう思っているのか。
何を感じているのか。

ただひたすら、曇りのないものにしたい。
今願うのはそれだけです。

ありがとう。
貴方に出逢えてよかった。
たぶん、言う機会は来ないと思うから、ううん、来て欲しくないから、
今の内に言っとくよ。

いい芝居になります。
せつなくて、どうしようもなくやるせない熱が、
絡みついて困っちゃう芝居に、します。

プレイボートへ、いらして下さい。

そこはそれぞれが、本当に命懸けで臨む場所。

お芝居だけれど芝居じゃない、役だけれど役者その人。
そんな捻れた真実が、きっと透けて見える舞台です。

魂をこめて。
お待ちしています。

               *  *  *
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by rosegardenbel | 2007-12-15 00:00 | ラ・ヴィータ・ローザ