劇団離風霊船 山岸諒子の徒然をつづる雑感ノート 「ラ・ヴィータ・ローザ」です


by rosegardenbel
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<   2006年 09月 ( 13 )   > この月の画像一覧

風に離れる椿の船

               *  *  *
 リブレプロデュース情報を、はい、

アップしました。
あまり客演の方をお呼びしない離風霊船ですが、
今回は二劇団まるごとのコラボレーションという、また極端な企画で(笑)
しかも、役者が演出を取るのも初の試み…果たして何がどうなることか、
どうも勝手が読めません。(- -;)

なにせ2作品4班態勢なので、稽古場もがっつり時間分けされていて、
あたしが実際に会える椿の人は、自分のチームの女優さん二人だけ。
次に全員で顔を合わせられるのは、ヘタしたら小屋入り日だったりして?!
いやいや、あながち冗談とも言えないカモな感じですゼ…。
せっかくのコラボなのに、勿体無いなぁ。
こないだの『夜、壁…』なんて、公演日も違うまったくの別班だったのに、
とても一体感あったことを思うと、さびしいですぅ。

まあ、その分、神谷も翁川も、隠れキャストの瀬戸も(ん?)
岡村多加江ちゃんと和泉歩の二人とは濃い~く仲好しになれそうだけどネ。
あ、あゆみはね、2002年の紀伊国屋の客演ですでに妹分になってるので、
いいの、呼び捨てでも。(笑)
あの時、椿組のオーディション受けようと思ってるなんて相談されたのに、
次の共演ではその椿の人として来てるなんて、時の流れを感じるなぁ。
って、今回は共演じゃないけどね。

イジメまっせ、覚悟しいや。
なんて、ウソウソ。
あたしの今回の目標は、やさしい演出デス。ははは。
ごめんね『RENSA』のみんな、改心をこっちで活かさせて貰ってまっス。
あの時は時間がなかったしさぁ、なんたって熱いミステリーだったから、
煽りまくることに心砕いたのね~。ほほほ。

なワケで、他がどんな稽古をしてるのかもぜんっぜんワカンナイから、
ウチは5、6人で、まいぺ~すに、静か~に、和やか~に、地味~に(笑)
ヤってます。
やさしい演出というのも、むずかしいもんだけどねぇ。
ともかく、知念さんと和田さんという大御所お二人が、
とてつもなく待つことの出来る方たちで、本当に尊敬したので、
その一分だけでもマネしたい、とは思っているのだが。。。

しかし、
ですねえ、
いや、このところ日記が止まっちゃッタ理由なのですが、
演出って立場だと、
なんか日々の稽古のことが書けないのよっ。ビックリよっ。
役者でいる時には、ここにぶつけることで色々整理してたんだけど、
それヤれないのね~、黙って独り~で進めなくちゃいけないものなのね、
演出って。

『RENSA』は自分で書いたホンだったから、
現場に入ってからあらためて考える必要になんて迫られなかったけど、
今回は人の作品だからなぁ、ぜんっぜん違うのね…とか、
知念さんと和田さんがどんな風で、何をどうマネたいと思ってるか…とか、
ホントはものスッゴク続きを書きたいんだけど、
いま抱えてる現場に障りが出そうで・・・って書くこと自体に、
すでに障りが生まれるのよっ。
おおおおーーーん!

この、芝居のことしか頭にない、しかも書き物中毒なワダグジが、
現場のことに触れられないのは、ぐるじいいいいのおおおお!
でも、書いちゃダメなのよぉー。(T T)×100
孤独だわ。。。
頑張るわ。。。
嗚呼…いったい日記に何を書けばよいのでせう。
無趣味と集中型の性格がこんなところで滞りを生むとは…
が、がっつ~あたし~。

そんなワケで、“流れ去るLong”バナ-なんぞも作ってはみたのですが、
稽古の話題は避けてしまうかもしれまへん。
あまりにも抱腹絶倒なおバカ事件とかが起きたら、イケるかも。カモ。
瀬戸と翁川に、き鯛だな。(笑)

               *  *  *
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by rosegardenbel | 2006-09-29 00:00 | ラ・ヴィータ・ローザ

髪を洗うと…

               *  *  *


髪を洗うと、昨日のあたしも流れていく気がする。

薔薇の香りに包まれながら、
少し不安になって、惜しくなって、
指先を見ると、変わらぬ彩りが乗っている。

紅い爪。
輝きは、そのまま。

でも、今日、右の人さし指の爪が折れた。

そっか。。。時間が来ましたか。
よくもったよな。

夏からずっと、あたしより早く、気持ちをこぼしていたおしゃべりな爪。

あたしより早く、気持ちをこらえていた静かな爪。

ひらひらさせてみると、あら、
薔薇の香りがうつってる。

ふーん。。。

あたし。
ぜんぶ、あたし。
ここにいる。


この髪を、手に巻きつけて、
この冷たさが好きだと言ってくれた人がいた。

つるを折る、この指先をすっと撫でて、
無言のままうつむいた人がいた。

遥かむかし。
遠い時間。

その髪はもう短い。
その指はもう細くない。


あたし。
ぜんぶ、あたし。
ここにいるのよ。


髪を洗って。

朝焼けが射してきた。


               *  *  *
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by rosegardenbel | 2006-09-23 00:00 | ラ・ヴィータ・ローザ

野の薔薇

               *  *  *
 
昨日はレセプションにお出かけしました。

『エクスタシー&夜、壁』は日豪交流年公式事業への参加作品で、
この公演自体は来春までの1年間、通しで行なわれている最中なのです。
終演したチームも上演を控えたチームも含めた全作品のメンバーと、
オーストラリア大使館の方々や、国立演劇学校NIDAの校長先生など、
両国の関係各位が一堂に集まった華やかなパーティーでした。

他のチームの顔ぶれを知らなかったので、
20年前の知り合いに出くわしたり、
5年前に共演した女優さんが今や演出家として参加していたりと、
行ってみてビックリな方々に大勢お会いできました。
流山児さんとも初めて世間話が出来た~♪
思ったより怖い人じゃなくてホッとした(笑)

しかし、何が驚いたって、
その20年前の知り合いと交流があったまさにその時期、
池田さんがその人と同じバイト先にいて、芝居抜きの友だちだったこと。
えー!あの焼き鳥屋に池田さんもいたの?!
もしかして、あたしがお店を覗いた時にも、
池田さんがトリ焼いてたかもしれなかったってこと?でえー?!
…すでに20年前にニアミスしてたんだ…

縁は異なもの。。。あたしには時々こういう不思議なことが起こる。
最近はすっかり忘れていたけど、そういえば昔、
こういう巡り合わせの輪を実感させられる大きな出来事に、
何度か遭遇したのだった。
それであたしは、
人の上には運命の河が流れていると思うようになったんだった。
小さなバラバラの断片が、一つになって結びついている流れが分かったの。
池田さんとも、準備されていたご縁だったんだ…
チョット、意表を突かれて、絶句したです。。。どーえー(笑)

千秋楽から2週間しか経っていないので、
この楽天団プロデュースのメンバーと会うのは、
再会というほど遠い感じもしなくて、あたしたちにとっては、
もう一度打ち上げをさせて頂けたような感じだった。
それも、俳優、女優としての正式な場所に設定された、お洒落な打ち上げ。

もおー、このフォーマルはダサいがラフは失礼という、
ドレスコードの決まっていない集まりへの準備は悩んだわよー。
結果、カジュアルなものを組み合わせてドレッシーにするという線が、
予想以上にうまく出来た気がする。
難点は身体の形だけだったわ。ってそれが一番恥ずかしかろーがっ(号泣)

髪を切ったのも、みんなわーって珍しがってくれて面白かった。
あたし的にはシックなつもりだったのに、全員に可愛いって言われたのが、
あれ?
だったけど、ま、誉めて貰えたんでいいや何でも(笑)
久々に頭のてっぺんから爪の先まで、装おうということに注意を払って、
はう~ちかれたビーだったけど、努力しただけ充実もあって、
やっぱ女優モードは捨てちゃいかんよなと、反省しましたです。

ここを境に、今後は個々のおつき合いになって行くのが分かっていたので、
この日はあたしには重要な設定日だった。
この先への布石をしっかり打って、次へ繋げる。
自分の未来を自力で切り開く瞬間を一度に持てる機会なのだもの、
逃しません。
真剣です。
だはは。
で、欲しい話はすべて決めることが出来た。
すごい、あたし、誉めちゃル(笑)
冷静に場と自分をコントロールするなんて芸当、無理っ!と思ってたけど、
うわ、なんかチョット、大人になった?あたしー?みたいなね。

うん、なんだか一挙に未来が広がったわ~、たぶん、とりあえず。
後はつつがなく進ませて貰えることを祈るばかりなのだが、
あたしに出来ることは、誠意を尽くすこと、ひたすらに。
それしか脳がないんだもん。
進みは遅くても、気持ちを分かっていただく為なら遠回りもする。
頑張ろう、って今、思えてる。
それが嬉しい。
すべてに撃沈して、きっと翌日には泣きべそになってる、
って覚悟して臨んだから、今、前向きな気持ちになれてるなんて、
奇跡の結果。。。よかった。。。
これを大事にしよう。

でも、体当たりでブチ当たっていったから、あたしというものの事を、
みなさんが理解して下さったんだとも思う。
終ってすぐ、作者のマージェリーさんにお手紙を書いて、
れいさんに英訳して送っていただいた、そのお返事がちょうど昨日来た。
こまごまとした現場の事や自分の気持ちを、
綿々と綴った長すぎるメールだったけど、
マージェリーさんはとても喜んで下さって、
仕事中のご主人に電話して読んで聞かせた、って、
泣きました、って、
仰って下さった。
嬉しくて、あたしも泣けた。

時間も距離も越えて、深く繋がりあうことが出来た、まだ見ぬ人が、
自分にはいる。
もしかしたら、一生お会いすることはない人かもしれないけど、
人生の忘れ得ぬ人に、お互いになれた。
これも奇跡。
テレサからの愛。
そう、今回は本当にたくさんの愛を、テレサが結んでくれた。
出て良かったなぁ。。。

カソリックのマージェリーさんの中では、アンとポールの忍ぶ愛は、
そんなことも思いながらもストレートには書けなかった部分だったと、
書いてあった。
だから、この大胆な解釈をあたしが敢行したことが嬉しかったと、
仰って下さった。
アンはとにかくエロかった、
全編エロかったからそう書かれてるんだと思ってた、
って西沢さんが誉めてくれた。
誤読を承知でやったんだけど、と言ったら、池田さんが、
誤読じゃないよ、としっかり言い渡してくれた。
嬉しかった。

嗚呼。
生きて行こう。
あたしらしく、バッタンバッタン転びながら、
その度に起き上がって歩こう。
手にはペンペン草掴んで。
だってペンペン草が薔薇になること、知ってるから。

よかった、昨日が幸せな日になって。
心からの感謝を、誰かに、伝えたい。

               *  *  *
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by rosegardenbel | 2006-09-20 00:00 | ラ・ヴィータ・ローザ

おだやかに咲く

               *  *  *

昨日はリブレプロデュースの稽古初日。
というワケで、インサイダー情報解禁!(笑)
今回は椿組さんとのコラボ企画、そしてワダグジ、なんとコレで、
リブレでの演出デビューをします。

伊東センセイの名作『Long Long Time Ago』2チームに、
新作『流れ去るものはすべて流れて』の2チームをくっつけて、
演目的には2バージョン、製作的には4班態勢で臨むというワケで、
この伊東センセイの新作の方を、松戸とあたしで演出競作するのです。

ひと劇団まる抱えのガチンコ・コラボレーションも初めてなら、
大橋/伊東以外の、役者が演出を取るというのも、リブレでは初の試み。
『エクスタシー』といい、
あたしの06年下半期は“初めてづくし”が続いています。

どのような旅になるのか…
初日までの8週間がまた愛しい日々になってくれることを祈りつつ、
でも、出会うものは『エクスタシー』とはまるで違うものになることも、
わかりつつ、
新しい時計の針が回り始めました。
髪を切りました。           
ボリュームを抑えて貰ったので、別人のように小さい頭になりました(笑)
ピカピカの艶と、ツルツルの手触りです。
思わず触りたくなるらしく、みんな撫で撫でしてくれました。
でも、授業参観のお母さんって感じとか言われたりもしました。
そんな髪型じゃないのに、ここではもうそういう風にしか見て貰えない。

さっきキムタモから電話があって、髪型変えたんだ~と言ったら、
お、女性が髪を切るのは何かあったってことですよね、って、
もおー相変わらず、笑っちゃうぐらいジェントルな風を送ってくれた。
そんなやさしいキムタモワールドに、どれだけ癒されてたか実感しつつ、
喋っている間に、確実に新しい世界が増えたことも確かめられて、
夢じゃなかったんだなーみたいな、そこでもちょっと平安を貰えた。

失恋とか、素敵なご期待に添えずですんません、
髪を切ったのは、数日後にエクスタ関係の大きな行事が控えているからヨ。
あれ以来初めての再会だから、みんながどう反応するか楽しみ~。
もう、どう見ても、アンではなくなっちゃった…。
人気者だったのは彼女だったのか、あたし個人だったのか、
これでハッキリするゼ(笑)

昨日から、ついにオコタが稼動し始めました。
信じがたいと思いますが、ウチには1年中炬燵がいます。
それは、盛夏の1ヶ月ぐらいを除いてずーっと働いてます。
足だけがね、いっつも冷たくて苦しいの。
お店にもオコタの気配が漂い始めたので、
壊れていたコードをやっと新しくゲットすることが出来て、
取り戻したわ、あたしの安らぎの時空。

あたしにとって、オコタはただの炬燵でなないらしい。
いつでも、スイッチオンすれば不安を取り除いてくれる魔法の箱。
オコタに足を突っ込んでいると、色んなものがユルんできて、
なんだかシアワセになれるの。
実際もう、身体的にも君ナシではいられない朝晩になった。
ホントだぁ、気付けば虫が鳴いてるー、いっぱい。
ヒグラシは何処へ…?

…2週間前はあんなに暑かったのにね。
それを思うとなぜか不安が襲って来るんだけど、
今日はオコタとキムタモに包んでもらえた。
アリガト。
やっぱり時計は、容赦なく針を進めているようで、
でも、あたしの中ではまだガタガタな動きなようで、
こないだも、同じ本をまた買っちゃったことが分かってがく然。。。
夏の前に、すでに読んでた本だった。
ぜんっぜん抜けてたそんなこと。

あらためて、本当に異界に行っていたことを思い知らされつつ、
そんな本気の夏が、嬉しく頼もしく、新しい支えになったことも感じつつ。
言い聞かせる。
だからね、何が起きても淋しいなんて、思わないのよ。
凍結してもいいものってあるんだから、思わないのよ。
うん。
そう思える。
それでよし。

               *  *  *
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by rosegardenbel | 2006-09-16 00:00 | ラ・ヴィータ・ローザ

ハデスの手

              *  *  *

  『エクスタシー』繋がりで…

念願のベルニーニの作品紹介記事をアップしました。
“聖女テレサの法悦”だけじゃないんです、
それはもう陶酔の極みの、うっとり、そしてドッキリな作品ばかりです。
すでにこの画像にギョギョッ!でしョ?
まあまあ落ち着いて(笑)後で本編をご覧下さい。
さすがアモールの街ローマの人、(amor→逆さに読むとroma!)
ベルニーニ、大胆不敵なエロスの帝王なワケです。

時代的に言うと、この春しばらく追いかけたルネッサンス期の次の次、
約100年後の、バロック時代の大巨匠。
日本だと元禄時代の前後の人って感じですね。
バロックというと、ゴテゴテしていて濃ゆい、って印象だったのですが、
どっこい思いっきり覆してくれたのがベルニーニです。
現在の美しいローマ市内は、彼によって造られたと言っても過言ではない、
街中いたるところベルニーニだらけという、イタリアの至宝です。

ベルニーニの彫刻はすこぶる演劇的なのです。
宗教性、神話性をテーマとしながら、彼が本当に現出させたかったのは、
沸き起こる内面のドラマ。
ときめきや怖れにリアルな官能性を与えると、
石もこんなに温もりを持つんだーと、ビックリします。
本当にナマっぽいんですもの。
そこがスキャンダラスな感じを受ける原因なんでしょうね。

大好きですねー、あたしは。
すべての作品に劇的な切迫感があって、目が離せない。
そう、昨日の日記の挿し絵にも使ったサー・フランク・ディクシーの絵も、
同じ理由から好きなんですね。
あの絵のタイトルは『イズー』、イゾルデの英語読みです。
そうです、かのトリスタンとイゾルデをテーマにしているんですね。
破滅の恋に幻惑されて、トリスタンのことしか考えられなくなっている、
彼女の、恋人を待つ姿です。

劇的でしょ、あの顔と手が。
フランク・ディクシーの絵の中では一番好きだな~。
あのぼーっとした感じがすごくよくわかる。
ベルニーニだったら、もっとスゴイ表現をするんでしょうけど、
なにせ英国紳士ですから、全然お品がいいんです。(笑)
ディクシー卿のページは既に作ってありますので、
未読の方はぜひ飛んでみて下さい。
薔薇のメニューの『甘い生活』から入れます。

うん、あたしは劇的な陶酔感を呼び起こしてくれる作家が好きなのかも。
ある種の甘さは必須ですけど。
その劇的陶酔感というのは、
あたしが自分の芝居の理想としているものでもあるカモしれない。
いま気付いた。
あたしは美人女優ではないけれど、観る人を陶酔させることは出来る、
らしい。
お客様に言われるんだから間違いない。(言い訳しなくても…。笑)
ま、もちろん一部の奇特なお客様なのですけどネ。

自分が好きなものは、そのままパワーとなって届くんじゃないか、
そんな気がしています。
だから、ものすごく好き、っていうものが増えれば、
きっと全部力になって行くんだと思うんですね。
最近は、嫌いなものより好きなものの方が多くなっているので、
そんな自分にちょっと安心したりもしています。
若い頃は、大嫌いっていうものがたくさんあったもんな~。
それもパワフルなことではあるとも思うけど、
どうせなら幸せな波動を出したいですもんね。

…昔、松本きょうじさんと長時間お話させて貰えた事があった。
きょうじさんを思い出すと必ず耳に蘇ってくるのが、
劇的、って、なんなんでしょうねー、
と笑った声。
なんなんだろ。
あれからずーっと、その答えを探しながら来た気がする。
今、なんとなく自分なりの、コレ?が見つかったら、
もうそのことをお伝えすることは出来なくなっちゃった。。。

あたしは、劇的を、陶酔に置こうと思っている。
それぞれの形にはなるだろうけど、陶酔し、陶酔してもらうことを、
求めて行こうと思う。
『エクスタシー』にいらして下さったお峰さんが、
陶然としました、と言って下さった。
すごく嬉しかった。
この間、西沢さんには乙女だって言われた。
なんだか嬉しかった。(笑)
それから、別のところで陶酔のみの交流も体験出来た。
ある意味、過去最高に嬉しかった。
それぞれのことで、あたしの中の何かが結ばれていった気がする。
うん、そういうこと、かな。
そんなあたしを面白がって貰えれば、あたしがあたしであることの意味が、
生まれるんだと思うから。
そうして、鮮やかに生きられたらいいナ。

一晩中ベルニーニに触れていたら、また多幸感に包まれたみたい。
この単純さが、あたしの一番劇的な部分かもしれないけど(笑)
嗚呼それにしても、ハデスの手…なんてドラマチック。
悪魔の手が好き…マイっちゃう。

              *  *  *
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by rosegardenbel | 2006-09-14 00:00 | ラ・ヴィータ・ローザ

心が震えている

              *  *  *

昔、二足のわらじでお勤めをしていた頃、同僚に、
あたし、明日は何が待ってるだろうと思うと、毎日ワクワクドキドキする、
と言ったら、
えー?そんな風に思ったこと一度もない、明日も今日も変わんないもん、
って言われてビックリしたことがあった。
同じ会社で同じ仕事をしていながら、あたしには充分すぎる刺激も、
彼女には、単調で無感動な時間に過ぎなかったらしい。。。

一方でその彼女から、一生忘れられない言葉も貰った。
本当のことは人を傷つけるから、本当のことを伝える時は、
なるべくやさしく言うようにしてる…
・・・目からピラ~ッと、鱗が落ちたのを感じた(笑)。
彼女がとっても大人に見えた。
もう、5年も前のことなんだな。

あたしは相変わらず、明日にワクワクしている。
出会った人は、もしかしたらあたしの運命を大きく変える人かもしれない。
ううん、どちらかといえば、気付かないほど少しずつ、さりげなく、
かもしれないけど、
あたしがその人を好きでいる間は、限りなく、その人からの響きを、
受け止め続けていくのだと思う。

憶病だから、本当に欲しいものほど、
踏み込んで行くことがなかなか出来ない。
でも、本当に欲しかったら、自分から動いてしまうものなんだ。
それも分かった。
止むに止まれず動いた後になって、
あ、あたしはこれがホントに欲しかったんだ、
と気付いたりもして。
だから、本当に欲しいものは、自分の動きを見れば分かる。

そうして、ちゃんと繋がっているものは、あたしを無視しないんだ。
それも分かった。
事実以上の深読みを、つい求めてしまって、考えすぎて、
混迷の泥沼によくハマるのだけど、
もがいてふっと上を見ると、
ただ繋がった、その事実だけがキラリと輝いていて、
あ、それだけでいいんだ、
こんなに確かなもの、すでに貰えていたんだ…
そうして、淵に手を掛けて上がって来られる。

上がって来たら、また希望を抱いてしまう。
繋がった、繋がった、そしたら次に何が来るんだろう。
あたしは次に、どう動きたくなるんだろう。
動いたら、どう返って来るだろう。。。

それがあたしをドキドキさせる。

待つことは苦しくて嫌い。
でも、待ちわびた答えを貰えると、それはとたんに甘美な過去に変わる。
あまりの単純さに、自分で笑っちゃうけど。

やっぱりあたしは、明日に憧れ続ける。
まだ見ぬ時間に、酔うようなときめきを感じ続けていく。
たぶん、これは、一生変わらない気がする。
一生、そんな自分でいたいと願う。

    
Sir.F.Decksee“Yseult”(部分)

              *  *  *
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by rosegardenbel | 2006-09-13 16:00 | ラ・ヴィータ・ローザ

身体が覚えている

              *  *  *

新作の打ち合わせのために、中目黒へ行った。
行ったというか、戻って来たというか。。。
留守にしていたのは、ほんのひと季節だというのに、
まったくこの街は、今、ものすごい勢いで変化していっている。

橋までの道にあるイタリアン・レストランにも、
ビル全体に白い覆いが掛けられ、
店先で、若い現場監督とデザイナーと思しき二人が、
図面を見ながら話に熱中している。
なぜか気になって、覆いに張り付けられた紙に寄って見ると、
「改装中の為休業」の文字。
よかった、取り壊し工事じゃなくて。
去るのではなく、生まれ変わるのが理由と分かって、なんだかホッとする。

橋のたもとまで出ると、ふっ、と、
よく聞き知った、濃厚な甘い匂いがただよって来る。
あ、、、天使のラッパたちが咲いてる。
本当は盛夏の花なのに、なぜかこの界隈では秋口から匂い立つ、
曼荼羅華の大きな黄色い花。
そうか、またそんな季節が来てるんだ。
官能的な匂いを、ゆっくりと胸に吸い込みながら、橋を渡る。

桜並木の舗道の石畳は、やけに明るい。
見上げると、あんなにこんもりとむせ返るようだった青葉の枝が、
まるでレース細工のように、
スカスカと痩せたスモ-キーグリーンの葉並みに変わっている。
ところどころは、レモン色にさえ輝いていて。
もう、仕度をはじめてるの…。

歩けば、まだ首筋に汗がつたって来るというのに、
街は確実に時間を進めている。
そっか。。。

胸を張って歩く。
なんだか分からないけど、胸を張って歩きたくなった。
あたし、旅をしてきたよ。
ほんとはまだ途中だけど、ねえ、あたしも、前と変わってる?
なんか気持ちいいのよ。
悲しくなりそうになっても、ちゃんと旅をしたから、
それを覚えてる身体を誇りに思うの。
この身体を、グンて感じて歩きたいの。

何かを確かめられた、3分間の道。
この朱夏と白秋のはざまに…
昨日と明日は、今日もあたしの中で甘く融け合っている。

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by rosegardenbel | 2006-09-12 00:00 | ラ・ヴィータ・ローザ

Un homme et une femme

              *  *  *


雨の月曜日。


待っていた人から連絡が入る。
分かってしまえば、時間は繋がっていたことが見える。
安堵と自嘲。

待っている人への手立てがない。
分かってしまえば、時間が切れたことを思い知るのか。
惑乱と沈黙。


Un homme et une femme


七日前は晩夏。
夏の、最後の熱に絡めとられて、熔融は永遠…。

今日は孟秋。
秋の、初めの雷鳴に濡れながら、熔融は久遠…。

どちらも実相。
どちらも胸に鳴り響く。

朱と白のはざま。
…薔薇のいろ。

それでいい。
それがふさわしい。

流されて、熱だけが芯に残る。

悦びも寂しさも、いまだ知らず。


Un homme et une femme


この愚かしくも愛しい、生きものたち。


Un homme et une femme ----男と女。



              *  *  *
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by rosegardenbel | 2006-09-11 00:00 | ラ・ヴィータ・ローザ

夏の名残りの繭玉

              *  *  *

『エクスタシー』
ネットで劇評が出ました!
そしてあたしは、打ち上げアルバムをアップしました!
ついでに、トップページも初秋仕様?にリニュしました!

てか、とっくに変えたつもりでいたので、夕べ気付いてビックリ。
新しいアフロディーテ画像を作った段階で、すっかり済んだような気に、
なっちゃってたんですね。
いつまでも上演中なエントランスから、皆さん入っていられたかと思うと…
(●-_-●;)
し、失礼いたしました。
実は、自分のトップページはあまり見ていないのが、バレちゃった(笑)

  というワケで千秋楽から1週間。

HARUさんが、ご自身のサイトに劇評を書いて下さいました!
ありがとうございますー!しっかりご覧下さって…うるうる。
正直、一度見ただけでよく書けるよなぁ、といつも感心しちゃいます。
まそりゃそーなんですけど、実質プロですものね(笑)
拝読して、またあたしも思うところが増えました。
糧に、させていただきます。m(_ _)m
http://blog.so-net.ne.jp/haru_kangeki-sake/
9月2日分で掲載して下さってます。

あ~・・・先週の今ごろは、もう最後の上演も済んでたのね。
昼終りだったせいか、まだ『夜、壁…』が公演中だったせいか、
あんまり、終った~!って感じでもない、不思議な楽日だったんだよな。

やり残しはね、ある意味、膨大にあって。
というよりは、展望だけど。
やっぱりリーディングは、作品世界への入り口って感が、
やればやるほど強くなってて、次があるのカモ、あって欲しい、と思うと、
緊張を切れなかったのかもしれませんね。

いつでもアンに戻れる部分を残しておかないと。
再演とも違った、不思議な引き出しが1コ出来た感じで。
でも、あたしには二度とアンは来ないかも、という可能性もあるワケで、
だから仕舞いどころもいつもと違うのか。
…ヤな感じ~(笑)

だんだん記憶にもやがかかり始めて、
野方図に浮かんで来るのは、鮮烈だったこと順、なのかな。
たいがいは一瞬の絵でしかなくて、もはやイメージなものが、
なーんか浮遊してる。
キムタモの半袖の腕とか、シジョーの白いブラウスとか、ステイシ-の、
----なぜかユッコちゃんだけ役名のままがしっくり来るのも面白いけど、
彼女のピンクの煙草入れとか、稽古で使っていたベンチとか、
なぜそれが残っているのか、理由さえ飛んでるんだけど、なんか、
フワフワ浮いてる。

かと思えば、時間が経ったことで、
大事な出来事が突然フラッシュバックしてきて、
こっちはしっかり脳幹に刻み付けられる。
そんなことが、今まで頭になかったこと自体が驚きなんだけど。
右脳から左脳への転換が、進み始めてきたってことかしらん。
言葉を変えれば、着々と現世に復帰しつつある証拠、かもネ。

そう、さっき突然思い出したのです。
林あまりさんに、再会できたんだよなぁ~。
嬉しかったー!
楽天団はかかさずご覧になると、その時のお話で初めて知ったのだけど、
実は若い頃、もしリブレを辞めるようなことがあったら、
楽天団に入れて貰えないかと思った時期があって、
あまりさんとは、根っこの部分に流れている血みたいなものが一緒なんだ、
と明確に分かって、やっぱりなぁと共に、だからかぁ~と感慨を持った。

なにせあちらは有名な女流歌人、
『夜桜お七』の作詞家でもいらっしゃるし、
あたしの方はご連絡先を存じていなくて、
待つ身の商売の辛さを、毎回うううと思っていたので、
今回、劇団員ではない個人芸(笑)を見ていただけたのは、
本当にラッキーだった。
老舗の舞台に出させて頂くと、こういうことがあるのが何より有難い。

あまりさんは、もう20年も前にこんなあたしを認めて下さった方。
おまえなんかダメだと罵倒され続け、当たっているだけに、
どうしたら前に進めるものか、そればかりを思いつめていた20代、
自分でも、胡乱な輩で終るのではと自分を疑っていた30代が過ぎて、
気付けば、そんなこともすっかり忘れ去った今、
こんなに近くお話できるようになった。
大事な大事な方。
あたしの渾心を出し切った今回を見ていただけたことが、嬉しく、感動。
やめなくてよかった。
出てよかった。

明日になれば、また一つ、大事な事を思い出すんだと思う。
繭がいっぱい心に置かれたのは分かってて、
なんでそれが、普通に、記憶ではなく、繭なのか、
それが今回の不思議なところなんだけど、
もしかすると、あたしのキャパ以上のことが次から次へと起きていた、
ってことなのかもしれない。

そうね、刺激的な、すこぶるエキサイティングな日々、だったんだろうな。
今は、まだ燠火が残っているから、身体はこうして静かな生活に戻っても、
心のまだ半分は、あの場所に残ったままで、だから、
だろうな、としか言えないんだけど。

他所の舞台を踏ませて貰える醍醐味は、こういうところにこそある。
フリーの人はいいな、って、こういう時に思う。
明日になればまた一つ、繭が割れて、大事なことと出会えるんだな。
それが楽しみ。

刻々と迫る地上への時間…。
来週からは、あたしも次の稽古が始まるので、ね。
それまでにいくつの繭が割れるんだろ。
浮遊できるだけ浮遊して、漂って、時間までは、ふわふわさせてもらお。

              *  *  *
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by rosegardenbel | 2006-09-10 00:00 | ラ・ヴィータ・ローザ

私は出逢いました。

              *  *  *
  たくさん出会いがありました。

絶頂メンバー(笑)以外の方々とのお話を。

終演後、演劇関係者に残っていただいて舞台の上でミニレセプション、
というのが、このトライアル・リーディング毎回のパターンでした。
そう、なんたってトライアルですから、
作品への感想を、この道のプロの方々に伺ってこそ、
一回一回の公演が完結する、というのが和田さんの意向だったようです。

プロデュース公演で、劇場での飲み会という設定はちょっと特別です。
クルーそれぞれに所縁のある、ゴージャスな顔ぶれが揃っていたり、
普段お目にかかれない、ジャンルの違う演劇関係者のお話も伺えたりして、
実は、小劇場界のインフォーマルな社交の会だったのでした。
見た目にはフツーの飲み会に見えたと思うけどねー。ほほほ。

なので、飲みと言ってもけっこう真剣。
仲間内と話しながらも、アンテナびんびん張って、
どんな方が見えているか、なにげに観察っ(笑)
でも、わーお近づきになりたいな~、と思う方にほど行けないの。
勇気とキッカケを失ったまま、結局身内の席で守りに入っちゃって、
今更に、お話しておきたかったー!という方々をけっこう逃してしまった。
ぐすん、この度胸無し。

特に、慶應大学で教鞭を執られているネリダさんには、
この本の舞台ブリスベンの御出身ということもあり、色々伺いたかった。
オーストラリアの関係者も来られると聞いてはいたけれど、
さすがに、あくとれに金髪碧眼の外国人女性がいらっしゃるのは異彩。
そんな方から、近くを通る度に必ず親し気な微笑みをいただいて、
あたしと話すキッカケを作って下さっているのを感じてたんだけど、
英語デキないからビビリ入って突っ込めなかったのよっ、くっ。

したらば、帰りがけに目の前に来て下さって、嬉しい~!ケドうげげー!
このバヤイは…はぅあーゆー?ちがうっ、ないすとぅーみーちゅー?
いやむしろ、せんきゅーべりぃまっちから入った方がいいのかっ?
と、頭フル回転でゴォオオーさせてたら、
「お疲れさまでしたぁ~、お母さん、ホント素晴らしかったですヨ~」と、
オペラ歌手のような艶声の流暢な日本語、
しかもウチの若いモンよりきれいなアクセントでお話しして下さって、
どっしぇ~!
ぶっとびました。。。
ちっくそおおおお、さっさと話しかけときゃよかったよおおーん!

これが教訓になって、興味を持った方にはどんどん突っ込んでいくだ!
(奮起のあまり方言)
と気張ってたら、逆に次からは大勢の方がこちらへ来て下さって大忙し。
シジョーも、ペテカンの皆さんをわんさと連れて来てくれました。
この集団、仲好しです。元気です。熱いです。
フツーに会話してるだけなのに、勢いよすぎて盛り上がりは底なし。
ドドドーッと囲まれて、撤収もドドドーッ。
笑えました。

ハイリンドの皆さんともずいぶん話が盛り上がって、楽しかったです。
多根周作クン繋がりで、このメンバーはとても身近に思っていたのだけど、
よくよく考えたら、ちゃんと話すの初めてだったのがビックリ~。
この回は『エクスタシー』が千秋楽を終えた晩で、
『夜、壁…』チームの方のお客様中心だったのだけど、たぶん、
前回彼らを演出した西沢さんが、こちらの事も話して下さってたようで、
井原農サンは見られなかったのを力いっぱい残念がってくれて、
好感度up!エロ系に敏感と見たね。(笑)
いやいや、推測ですよもちろん。当たってるとは思いますケドね。はは。
タネシューとは、西沢さんそっちのけで小1時間もサシ話しちゃって、
もー止まらん、止まらん。
彼は非常にクレバーな人なので、イロイロとネ、深~い話が出来て、
満足しましたね~。

と、このように、結局あたしは毎日あくとれに通いました。
気持ちは『夜、壁…』チームのお手伝いに、
実質は大の男たちをイジりに。(笑)
こちらが休演日の金曜は絶好のチャンスでしたね。
なんたってあちらは初日ですから、バクバクになってるの虐めたろ、
と喜び勇んで出かけましたヨ、ええ、悪魔のような女ですから。
演出の西沢さんは、相変わらずスカッと爽やかに迎えて下さいましたが、
あんなにキャリアがあっても、しかも台本持てる状況でも、
さすがに緊張感漂わせて、演者二人は揃って楽屋に座ってました。
無言のまま煙草の煙を吐き出してる二人を見てたら、
なんか、軽くほぐしてあげたくなっちゃった。
初日の役者の気持ちは、役者にしかわかりません…。

デカイせいで女の子楽屋に納まれなかったあたしは、
男楽屋に鏡前を作ってもらっていたのですが、(恥)
あたしの席は、宮島さんと共有のようでした。
実は前夜、
洗濯するつもりの衣装を脱ぎ散らかしたまま忘れてきたことに気付き、
見られたらどーしよーと気が気ではなかったので、
ご挨拶しながら後ろで探し始めたのですが、
そりゃ二人とも気になりますよね、何を忘れたんですか?と聞かれて、
思わずあたし、いや…パンツを…って言っちゃったんです。
パンツ?!
二人とも慌てて腰を上げたのが可笑しくて、嘘って言えなくなっちゃった。
な、なんでまた…?と聞かれた時のあたしの堪えた顔を見て、
冗談と気付いたみたいですが、それでチョットはほぐれたかも。

たぶんそこから、この女めー、と思われたようで、
大千秋楽の日も小屋入りしたら池田さんに、
早いですねー打ち上げ夕方からですよ!と、軽く復讐されつつ、
あたしの本心は----だって、
天才西沢栄治と、名うての大先輩、池田火斗志に宮島健のコラボですぜ、
(無礼ながら勢いで敬称略)
一回も逃すのもったいないじゃないですかー。
ホントはゲネも行って、西沢さんのダメ出しを見たかったんだけど、
休演日はさすがに疲労してて、そこまで早く入れなかった悔しいっ。

西沢さんの演出も、ステージ・リーディングでしたね。
西沢さんらしい、洗練されたお遊び満載の作りにしてらして、
男でなければ出来ないことが随所にあって、笑えたり、引き込まれたり…。
全回拝見しましたが、その度に耳に響いて来る部分が違うのが面白い。
『夜、壁、二人の男』は、
ホームレスの男二人の何でもない会話から、人生や社会が見えてくる話で、
物語性の薄い作品。
それだけに、『エクスタシー』よりも演者の力量が問われる怖いホンです。
さすがだったな~。
あれが女性二人の設定なら、あたしには読めないなぁ。

お二人を見ていて思ったのが、ステージ・リーディングって、
ホントに役者がよく見えちゃうんだなぁ、ということ。
役者のカタログみたいと言ったら、池田さんも、あ~って納得してらした。
あたしが、ホンを持ってると異様に恥ずかしかったのと同じ根っこの処で、
その役者の魅力がつぶさに見えるものなんですね。
宮島さんて愛らしいなぁ、もしかして淋しんぼ少年オヤジなのかも、とか、
池田さんてあったかい、きっと色んなコト面白がる人なんだなぁ、とか。
演者自身の人柄や人生観まで透けて見えて、かなり興味深かった。
自分もこんな恐ろしいことやってるんだと思ったら、ぐぐっ、
今更ながらにがく然としたけど。

まずはやっぱり、人、なんだよなぁ。
大勢の中にいても、“人”に魅力のある人は、
いつまでも心に残りますものね。
その上で、それ全部晒すのが舞台なんだもんな。
そうして更にまた、人の心に残んなくっちゃならないんだもんね。
ヤバイね~。(笑)

優れた人をたくさん知ることができたのが嬉しい。
本当の“人”たちと一緒にいると、中が浄化されていく気がする。
まがい物や汚れた物やいらない物を見分ける力も、ついてくるみたい。
それはそのまま、自分のそれらを見るということでもあるけど。
お会いできた“人”たちは、
今度はあたしの“人”を作っていってくれるのですね。
だから、素敵な人にいっぱい会いたい。
こうやって、出会えれば出会えるほど、そう思う。

 私は出逢いました。しっかりと、出逢ったのです。
 会えなくなる人たちもいます。彼らはでも、私の中で生き続けるのです。

アン風に。。。そんな感じで。

              *  *  *
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by rosegardenbel | 2006-09-08 00:00 | ラ・ヴィータ・ローザ