劇団離風霊船 山岸諒子の徒然をつづる雑感ノート 「ラ・ヴィータ・ローザ」です


by rosegardenbel
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31

<   2006年 08月 ( 13 )   > この月の画像一覧

あくがれて あくとれへ

             *  *  *
  え、今日って稽古最終日?!

てことは明日、あくとれ入り?!
ひぇ~ぜんぜん認識してなかった…
稽古終わりになって初めて気付いた自分にビックリ。
無我夢中で。来ちゃった。ここまで。あら~。
そうね、いつもなら仕上げの基準は小屋入り日にあるんだけど、
今回は、もう仕上がってるというか、永遠に仕上がらないというか…
色んな物の境目が曖昧で、
さあ小屋入りだぁ頑張るゾ、って感じじゃないんだよな。
外界の諸々は変わっても、それは流れているだけで、
そっちが基準になってない、って言うかな。
稽古やってても、
さあ創るぞって奮起して気持ちを切り替える必要がなくて、
あらゆるものが自然にスライドしてくの。
いよいよ初日だ、って緊張する事もない気がする。
かつて経験したことのない、不思議な感覚。
なんか、ぜんぜん動じてない。
嬉しくあたたかい自信。

最終通しは、とても良かった。
昨日、牽制しあって気持ち悪く落ちた分、今日は全員が盛り返しに出た。
一つ前のテンションに戻った感じだけど、あの日以上に、
みんなからきめ細かなニュアンスが滲み出ている。
日々、進歩。
間違いなく、進歩が重なってる。
投げたら投げただけ跳ね返ってくるから、場の“気”がその度に変わって、
演っていても本当に面白い。
段取りを踏んで、何かを見せようとか、何かを伝えなくちゃとか、
意識的なお約束にまったく縛られていない、
ひたすら本当の気持ちで向き合うという、それだけを求めていられる現場。
むしろ、最小限の段取りさえ踏むのに抵抗があるぐらい、
自分の自然を求め続けていける現場。
熱だけを感じながら。
気持ちいい。。。

昨日の不安が、演っているうちにどんどん解消されて、
それが際限ないテンションに結びついたせいなのか、
いつも泣く場所が、今日の稽古では号泣になった。
身体が崩れるところまで行けるとは---行けたらいいとは思っていたけど、
正直、コンセントレーションにそこまでの自信はなかった。
演者が泣くという事は嫌われがちな傾向があって、
それが常に足枷になっていたのだけど、
今日はそんなことを思うヒマもなく、吹き出した激情は止められなかった。
ああ、そうか、
前のシーンに、混じり気のない本気を通すことが出来たから、
それがそのまま根付いて、強烈なエモーションを呼び込んだんだな。

出たものが真実であれば、臆する事も怯む事もない。
和田さんはそういうスタンスで見てくれていると、信じられる。
だからあたしも、ここでは自分の情動を全て出し切ることができる。
役者のマスターベーションだとか、そんな言に縛られることもなく、
もう舞台で泣く事を恥とは思わないで演れる。
もう人の評価はまったく気にならない。
それが、自分を動じなくさせているんだな…。

信じられる人が多い現場だなぁ。
相手に全てを委ねられる。
自分が何をしたいとか、ここでは何を表現しなくちゃとか、
そんな邪念のまったく必要ない、
自然を投げかける事だけに専心すればいい共演者たち。
そこに、上手いもヘタもない。
ここまでくれば、自分が自分である事だけを信じればいい。
信じられる現場。信じられる人たち。信じられる作品。
…和田さんてスゴイなぁ。
和田さんの言葉の奥にあるものが分かると、何をすればいいのか、
迷いがなくなる。

今日で高円寺も最後。
だからといってそれを惜しむこともなく、外の祭の喧噪を逃れて、
内の祭を楽しみに、中野まで出てみんなで呑んだ。
今日は昨日よりも更に『夜、壁…』チームとのスライド時間が長くて、
同じ稽古場にいられる一瞬を喜びながら、
本当はあちらの稽古を見たかったんだけど、
今日をしっかり自分達に根付かせたくて、チームでの呑みを選んだ。
もう、あちらの皆さんもあたしに馴れて下さったようで、
次に会う時には、きっともっとお互いを興がって求め合えるはず、
と確信が持てたので、心置きなく稽古場を後にしました(笑)

稽古に手応えを感じられると、呑んでいても更に色んなものが進む。
飲みの席ならではの開放感で、伸び伸びとしたアイディアが飛び出したり、
相手に思った事もいい感じで伝えられたり、穏やかな求め合いが高まって、
親愛の情、といったものが、刻一刻と増していく。
それぞれがうっすらと、背中に感じている別れの気配。
…この時間が愛おしい。

今日を最低限のレベルにして行こうねと、みんなで一致した。
面白くなるだろうな、本番。
客席の息吹を吸えば、また思いがけないものに、きっと出会える。
夢を描く場所。
夢を紡ぐ場所。
あと数時間すれば、そのあくとれに、あたしはいる。

エクスタシー。
絶頂のあとは、脱け殻になる。
それが怖いけど、それが欲しい。
もう何も出来なくなるぐらい、空っぽになれたらいい。
嵐のように求めあって。。。

             *  *  *
[PR]
by rosegardenbel | 2006-08-28 00:00 | ラ・ヴィータ・ローザ

虜、ひらかれて…

             *  *  *
稽古帰りの電車の中で、立ったまま爆睡しかかってドアに頭ガンッ!
こりゃぁ今日は早く眠れるぞ~、なんて思ったのに、、、
また書いちゃうよ日記ぃー!中毒かいー!
寝ようとすると波立つこの状態を、誰か何とかしてぐでー。
そんなワケで・・・     
今日の稽古場は、前夜の成果の製本自慢から。
自分のホンは自分で作るのよ、小道具も兼ねた命綱ですから、
キレイに作らないとねっ、というわけで、みんな美しく整えて来てました。
1人ぐらい、なんじゃそりゃ?!っていうようなの作って来ないかな、
なんて期待してたんだけどいなかったわ。
小学生じゃないんだから、あたりまえだっちゅーの。(笑)

二度目の通しをして、うーむ。。。
完成度が上がると途端につまらなく感じるのは何でしょう。
てか別に精度が上がったわけでもないんだけど、、、欲が、
出て来てるんでしょうねー、理想が見え始めて手が届いてないのが、くっ、
悔しい。
そんな感じの通しに、個人的にはなりました。

ホンットにまあ、呆れるほど毎回違っちゃう。
相手の微妙な匙加減の差が、ものすごく影響してくる。
今日は愛を感じたかったのにむしろ憎たらしくなっちゃったよっ、
みたいな(笑)・・・いやいや例えればネ。
でも、それは芝居に有りがちな、なぞる、という罠にハマる事はない、
ってことだもんな、ある意味すごいことだよな。

何だろうコレー、なんでこんなに定まらないの?
稽古時間の問題でもないと思うんだよなぁ、やっぱリーディングだから?
人物の掘り下げが出来てないって事じゃないし、てか掘り過ぎ?(笑)
・・・深まる謎だぁ。
『夜、壁…』チームもそうなのかしらん?
稽古、見たいなぁ。

そう、今日は稽古上がりに、お外でチョット池田さんと西沢さんと喋れた。
嬉しかった~ん♪
同志感ありつつ、鮮度100%みたいな不思議な間柄のチーム二つ。
なんだかエール交換みたいな盛り上がり方で、みんなチョットほのぼの♪
あと1週間あったら、合同稽古で刺激し合えるところだけど、
始まってしまうとそんな余裕は…なかったわね、やっぱり。(- -)
西沢さんとはこれが3度目の会話だけど、
チョットずつ親しさが増して行くのが嬉しいな。
新しい出会いがピンポン玉のように弾むと安心する。

しかし、また新しく、セリフの奥の気持ちを発見してしまった。
わ、コレってこの人にもかかってるんじゃないのお?ビックリ。
面白いなぁ、いくらでも、何でも詰め込めるじゃん。
実際は一瞬の想いなんだけど、それでいいんだよな、表現しちゃダメ。
てかそんな余裕もないぐらい、色んな想いがドッと涌き上がってくるから、
その時はむしろクラクション鳴らされた猫みたいにフリーズしちゃう(笑)
見つけた気持ちは、一個一個大事にしたくなっちゃうんだけど、
それが、どこか別の場所で反映されれば、カッコイイよな~。
そんな緻密な芸当を、考えずに出来たらスゴイんだけどねぇ。

あーもー。。。エクスタシーのことしか考えられなくなってるよ…。
またも日常が邪魔になっている日々。
だけど不思議なもので、ニュースを見るのさえ鬱陶しくなってる中で、
TV着けた途端、ダイレクトに関係してくる番組に当たったりする。
さっきも、天気予報だけ調べようと思ったら、
ちょうど知りたかったカソリックの祭祀の場面が飛び込んできて、
ラッキーだった~。
とこのように、どうしてもそれ一色に塗りつぶされてしまうワケで、
鼻がいいってゆーか、やっぱ何か憑いてるってゆーか。(笑)

完璧な言語型人間のはずなんだけど、
今回はいつもより右脳が働いてる感じがしてる。
意識がイメージで物を見てるっていうかな。
例えば、稽古は私服でやっているのに、
あたしが見ているポールは、裾の長い黒の司祭服を着ているし、
ステイシ-は白い蝶々みたいな簡単服姿だし、
ジェナは甘い色のキャミワンピースを着てる。
顔も西洋の人になってるし…
こうなるとほとんどアブナイ幻覚ですが(笑)
その人であってその人でない、あたしの中の彼らがまた一緒にいる感じで、
こんな強いイメージを持ち続けていられる現場も珍しい。

肉体の実感が薄いからなのかなぁ、やっぱりリーディングだから?
いや、あたしの性質の特徴が浮き出て来たってことっ?
思い込みが強いとか、空想癖が過ぎるとか、子どもの頃から言われてたし。
ドラッグのお話だけど、こりゃぁ実際クスリやってるのと同じレベルに、
ナチュラルなまま入ってきちゃってるのかナ、
…和田さんがおしむに見えてるっこと自体、軽くヤバイ兆候かも。だはは。

だけど、この無意識を開かれる感覚は、かなりの快感ではあるのです。
あ…そういえば、あたし、この稽古に入ってから多幸感が強いカモ。
全然くよくよしてないし、まいっか、って思えることが多い。
元々、役が日常を支配するタイプだけど、今回はそれとも少し違うなぁ、
演ってるあたし自体が、何か変化して来てるような…
エクスタシー効果、かなぁ?
よくわかんないや。まいっか。(笑)

今日の帰りはまた、高円寺が大変なことに…
大阿波踊り祭りで、まぁーものスッゴイ人、人、人。
駅まで行ったのに、構内を流れる人間の大河をどうしても横断できず、
券売機にたどり着けないまま、あれよあれよと今来た道を押し流され、
またみんな駅の外にはじき出されてしまった…(- -)
仕方がないので反対口まで迂回に迂回を重ねて、
結局30分もみんなで黙々と歩き回るハメに。。。そんな目にあったのに、
踊りの気配は少しも実感できなくて、ただもみくちゃにされただけ。
でも、殺気立った人からいきなり怒鳴られたりしたけど、
あんまり気にならなかったのは…やっぱエクスタシー効果?

それにしても、あわおどり、
明日も、あるんだよな。。。どぇ~どーなるんだろお。
まいっか。(笑)

             *  *  *
[PR]
by rosegardenbel | 2006-08-27 00:00 | ラ・ヴィータ・ローザ
             *  *  *
うわ・・・やっべ・・・。
        
なんか、また気付いちゃったカモ、こんな時間に。
寝ようと思ったのにぃー・・・錯覚かなぁ、思い過ごしかなぁ、
ただの浅慮に過ぎないのかなぁ、これをアレと呼ぶのは・・・。
アレ…エクスタシー。アンの。分かっちゃったカモ。。。
ええー?もしそうだったらラストシーンが変わっちゃうよ。
てかリーディングじゃ出来ないコレ!
でも、スゴ~ク正解な気がする…。
もっと、深かった?
今の流れは個人から離れてなくて、でももしかして、奇跡起きてた?
ええー?そーなのーお?!演りたいー!
でもリーディングじゃホントに無理だ…
芝居にしたいよおおおお。
あああああーん、言葉抜きで伝わる、言葉が無いから伝わるコトに、
リーディングで気付いてしまったー!
残酷すぎるぅううう!
見えてしまったら行きたくなっちゃうじゃないかよー。
・・・今日の稽古で演ってみようかな…
でも大事な発見だけに、生半可に演って無価値なモノにしたくないよぉ。
うううううう。
ううううううううう・・・・・・・・・・・・・・・・。
任せちゃお。
Gone with the wind. ケ・セラ・セラ。メイファーズ、没有子。
あとは野となれ山となれ。明日は明日の風が吹く。
自然に出たらそのまま演っちゃお。
出なかったらそこまで高まれなかったってことで、今回はご縁がなかった、
そう思おう。
違う集中が生まれてくるかもしれないし。
でもとにかく、何が出て来ても不思議じゃないぐらいに、自分の内側は、
嵐を納めないようにしておく。
そうしよう。とりあえず。
しかし、
新しい道に気付いたら、今度は有ったハズの道が無くなっちゃったよぉ。
テレサってなに?アンにとってのテレサって、いったい何なのーっ?!
ぐっすん。
あにやってんだよ。またも明け方の独り騒動…。
嗚呼、こんな具合で、終っても、
いつまでも色んなものを発見してしまうのだろうか『エクスタシー』。
恐ろしいホン『エクスタシー』。。。
悔しいーっ。
和田さん、コレ絶対芝居にして下さい!あたしに演らせて下さいーっ!
あら?
コーフンしたら、風邪がどっかに飛んでったような…
これがホントの、
Gone with the wind.....?  \(@◇@)/

             *  *  *
[PR]
by rosegardenbel | 2006-08-26 00:00 | ラ・ヴィータ・ローザ

情熱と恍惚の間で…

             *  *  *
昨日、初通しをした。      
気持ち良かった。。。
創ってきたブロック一つ一つは、密度濃いなぁ~って自信あったけど、
通してみると更に思いがけないモノ----感情や反応が生まれ出て、
いちいち新鮮。いちいち驚き。そうしてそこにはまったく嘘がなかった。
超~気持ちイイ~!
うん十年前の、芝居を始めた頃の通し稽古で感じた充実と高揚に、
再会してしまった。
なんだろ、この鮮やかさは。

佳いホンだなぁ…つくづく思う。
シーンはかなり断片的で、感情の変遷を全部書いてあるワケじゃないから、
はじめはその間に何があったのか、何がキッカケでこの言葉になるのか、
分からなくて戸惑ったけど、今は逆に、
書いていない部分を埋めるのがすっごい快感。
そこに、あたしだけの解釈がある。
あたしが演る意味が生まれる。

ドラマ・リーディングの凄さは、役と演じ手の境目が曖昧なことだと、
今あたしは思っている。
そこには、役だけではいられない、素の自分もいる。
毎日を生きているあたしが、毎日を生きている相手と演るから、
気持ちは毎回変化する。
昨日と今日と、刻々と変わる関係の距離が、そのまま反映されていく。
笑えるぐらいそのまま出ちゃう。
それをいきなりぶつけても、受け止めてくれる相手がいる。
同じように、
思いがけない強さで食い込んで来られても、素直に受けられる自分がいる。
響きあってると思う。
信じられないぐらいスリリングに。

そうやって上がった一人のテンションに、全員が敏感に感染していく。
だから、場は際限なく昇り詰め、熱は異様に高まって、飛び交うのは、
セクシーな、五感を越えたテレパシー。
ただそこに居るという、生き物のなまめきがぶつかり合って、
『エクスタシー』の世界が大きくうねり始める。
響きあってる。。。本当にそう思う。
それが嬉しい。
それが、何より欲しかったもの。
嗚呼、快感。。。

過剰であることを恐れる必要のない世界。
過剰を知り尽くさなければ、抑制の意味も、分かるわけがないのだよ。
生きることは、闘い。
和田さんの求めているものは、そういう物ではないかと、
今あたしは感じている。
なければならない物は、パッション。
情熱。
けれど、この言葉にはもう一つ、理解不能にかけ離れた意味がある----
キリストの受難。

テレサの恍惚、テレサのエクスタシー、テレサの受難。。。
神の火の矢じりに貫かれた、苦痛、そして悦楽。
アンのエクスタシーがどこにあるのか、
あたしはまだそこまで行けてない。
早く知りたい。
本当の頂点を感じたい。
嗚呼、どこにあるんだろう。。。まだまだ足りないんだな、パッション。
押さえ込んでも吹き出してくるパッション。
生きる。
生きているということ。

演ずることのテクニックとか、見せ方とか、聞かせ方とか、
そんなものはもう要らない、もう邪魔。
アンを生きたい。
自分を生きたい。
自分をぶつけたい。
隙間なく、そこに存在していたい。

 「エクスタシーという言葉は、
  魂の肉体からの離脱という意味のギリシャ語、
  エクスタシスから来ています」

アンの台詞。
これってそのまま、演じることだなぁ、なんて、思っている。

ここ数日、別のチャンネルが開かれたような感覚があって。。。
集中し過ぎて空っぽになる、前は濃いのに背中はスカスカな感じ。
若い頃の経験から、あ、これヤバいかも、と思ったら案の定----
風邪が入ってきてしまいました。
リーディングなのに鼻声でどーするっ、ごめんなさい皆さん!
和田さんなんて、昨日の稽古の間にどんどん具合悪くなってたし (T T)
共演者もかなり不快にした気がする、そりゃそーですこの時期に (T T)
すびばせんーよけいなことしでかしてー!のおおーん!(号泣)
今はダルマさんのように厚着して、狂ったように汗かきながら書いてます。
今日中に始末をつけなければ。

お会いしたことのないリブレのお客様から、たくさんご予約を頂いている。
他所に出ると、今まで自分がしてきたことの答えが、
こんな風にもらえたりもして、
また一つ大きな支えを頂き、自分を顧みて、また進んで行く種をもらえる。
ここにも確かな響き合いがある。
それが、あたしのエクスタシー。
ありがとうございます。
今度はあたしからあげたい、あなたに。。。
それだけを思って行きます。

             *  *  *
[PR]
by rosegardenbel | 2006-08-25 00:00 | ラ・ヴィータ・ローザ
             *  *  *
  一つ掴めた。

どうしても分からなかった、というか心に実感出来なかったセリフ----
何故ここで急にこんなこと言うんだろう?
どういう気持ちが働くとこういう言葉になるの?
ずっと引っ掛かっていたその謎が、解けた、みたい。
うん。正解かどうか、というより、あたしの解釈が生まれた。そんな感じ。
そうしたら、その一連のシーンに流れる想いが全部、スーッと通った。。。
あーなんか…イイんじゃないかな、コレ。
全部ちゃんとした肉声として言える。
ケガの功名、転んでもタダでは起きない自分を誉めてやろう(笑)

いやいや、昨日はたまたまプライベートな連絡待ちをしていて、
込み入った件だったのでジリジリしながら待っている間に、心の中で、
期待が萎んでは膨らんで、自己嫌悪しては鼓舞して、
って繰り返しの波が起きていて、
待ちくたびれてもう寝るって思った途端に、あぇ?!
あのセリフって…こういう揺れ方なんじゃない?ええっ?
と、急に無関係にピンと来て、、、
連絡が来ないことなんてすっかりどーでもよくなっちゃったほどの、
大きな発見が降りて来た、というワケだったのです。

本気で感情に晒されたのが結びついたんだな。
やっぱ、まだまだホンを理屈で読んでるってことだよなぁ、と反省しつつ、
よ~かぁった~あ、本番に間に合って。
夕べの一連はこの気付きの為にあったのか?なんて、
またまたご都合主義な脳天気で、すっかり幸せになった次第です。

しかし困るのは、この手の気付きがいつも寝がけに突然やって来ること。
なんでちゃんとした活動時間内に来ないかなぁ、
おかげで目が冴えちゃって寝る時間がどんどん遅くなっちゃうじゃーん。
それで腹立たしいから日記に書いちゃうの。(笑)
てか、書く事で気持ちを鎮めようってことなんですけどね。

嗚呼ーーー早く明日にならないかな。
実際ぶつけてみてどんな化学反応が起きるか、早く確かめたいっ!
でも、この気持ちあたしだけじゃないみたい。
メンバーからのメールはみんな、早く読みたいって書いてあるワ、
素晴らしい!(笑)
今週はもうアンの感情にどっぷり浸るぞ、
ミザンとかロジックは頭から追い払い、人物になるんだ。
通し稽古がしたいぃー!
ちゃんとアンになりたいぃー!

…そう、夕べの出来事は、もう一つ、
気付かせてくれたことがあったんだよな。
リーディングって恥ずかしいって気持ち、なんでか分かった。
台本を持ったままってことは、役になり切れないからなんだ。
読み手個人を曝け出してるように見える…
だから思いを告げるシーンが来ると異様にスリル感じてたんだ、な~る…。
これは、、、演者にとってはけっこうサディスティックなジャンルかも…。
でもきっと、だからこそ妙な覗き見感が生まれて、
見ている人(ってことだ、こうなると)は面白いんだろうな。
あーなんか、芝居との本当の大きな違いを発見してしまった。
恐るべし、リーディング!

それが分かって見ると、反っていよいよ本気で読まないとって実感してる。
個人なのか役なのか、もう、やってる方にも分からないんだけど、
それで感情を手控えたら、役者の名折れ、
ってことだけは、ともかく確かだから。
いいや、どう見られても。
役者なんだから。
ともかくともかく、全部本気でヤルぞ!
おー!

             *  *  *
[PR]
by rosegardenbel | 2006-08-21 16:00 | ラ・ヴィータ・ローザ

オランウータンと朝食を

             *  *  *

リクエストにお応えして、
『Breakfast with orang-utan』のフォートをば。

えー今を遡ること13年前の、おっ、ちょうど今ごろダ。
シンガポールに行った時のものです。
ものスゴイ台風が関東を直撃し、
半蔵門線が水浸しになって大騒ぎになった事がありましたよね、
なんと出発がちょうどその日だったんです!

初めての海外旅行だったから、成田の中が珍しくて探検して回ったり、
¥3000のお食事券も貰ったから脳天気に豪華ゴハン!
なんつって遊んでる内に時間が経ったからよかったんだけど、
おかげで正午の離陸予定が10時間延期、ようよう出発して、
チャンギ国際空港に着いたのは日本時間の朝4時。。。
3時間も寝ない内に、添乗員さんに容赦なくタタキ起こされて、
連れて行かれたのが、シンガポール動物園。
             
ここで、旅の目的の一つであったオランウータンと朝食!をしたワケです。
と言ってもコッチは御相伴もできないのよ、
朝ご飯食べるのはもっぱら森の人、オランだけ。
写真の中でパクついているのはドリアンだったんだけど、
噂に聞くニオイは、全然わかんなかったんだよナ。
よく見えないと思うけど、あたしの右脇の三角のかたまりが赤ちゃん。
絶対さわっちゃいけません!って厳命されたやつ。(笑)

でもオランウータンは可愛かった~。
実は動物が、あまり得意でないワダグジなのですが、
彼らだけはチョット引かされるものがあって。。。肩の丸っこさがイイの。
お猿の仲間の中でも、賢いチンパンジーよりオランウータンの方が、
素朴で愛らしくって好き。
この時も、お目目をクルクルさせながらご飯食べてました。
すごいマッチョだったけど(あたりまえ)。

この旅でもう一つ思い出深かったのが、マレーシアの子どもたち。
        
訪れた日がマホメットの誕生日とかで祭日だったのですね。
赤い衣装の女の子たちが可愛くて、写真を撮ろうと手招きしたら、
そこいらの子どもがわーっと寄ってきて、ビビビックリ!
よーし集合写真だぁっ、と納めたのがこの一枚。

なんかみんな、物見高い割には恥ずかしがり屋さんばっかりで、
でも、笑いかけると上目ではにかんだ笑顔を返してくれたのが嬉しかった。
ポラロイドだったら、いっぱい撮ってみんなにあげられたのに、
映るだけ映っても、自分の姿が見られないのが可哀想で、
今でも時々、あの子たちどうしてるかなぁ、って思っちゃう。
もう大人になってるよねー、みんな幸せになっててくれたらイイなぁ。

しかし、
片鱗を分かって頂けたでしょうか、すれんだーだった頃のワダグジの。
月日って、、、酷いのねー!(号泣)
ちょうどこの時は『大集合』を演った直後で、
彪柄の超ミニボディコンなんか、着てたんですよっ衣装でっ。
あの時点でもムチムチしてると思ってたんだけど、
まさか10年後の自分がこんなんなっちゃうとは。。。
タイムマシンがあったら絶対この時に飛んで、
おまえ、うっかりしてるととんでもないことになるゾ、
って教えたいーっ!!

             *  *  *
[PR]
by rosegardenbel | 2006-08-20 00:00 | ラ・ヴィータ・ローザ
             *  *  *
スタイルが見えて来た!     

稽古3クール目が終って、ちょっと中休み。
でも、この最終日に『エクスタシー』は大きく前進しました。
絵がね、出来て来たの。

今まで、身体を使って心の距離を計って来たのだけれど、
実は一番難しかったのが目線。
例え身体は相手の近くに寄っても、目はホンから離さないタイプと、
遠くにいても、セリフの中でさえ相手に表情を投げてしまうタイプと、
役者も大きく二つに分かれていて。

あたしとシジョーは前派、ユータ君とキムタモはしっかり相手を見る派で、
アニ-とユッコちゃんも後派寄り。
果たしてリーディングの場合、どっちに向かえばいいのか、
これがバラバラなままで、正直もの凄く気持ち悪かったのです。
これは全員が感じていたようで、
人のシーンを見ながら、やっぱり考えてたんでしょうね、
なんだかこの日は自然発生的に、セリフ終りで相手を見る、
というパターンが揃ったのです。

これが気持ち良かった。
解放された感じで、ちゃんと相手に繋がりつつ、ホンへも自在に戻れる。
そのちょうどいい位置が、一つ一つのセリフのどこにあるのか、
急によく見えてきたんですね~。
和田さんも、
パッと顔が上がって笑顔が見えると、見てて単純に嬉しいんだよね、
と仰っていて、
演る側と見る側----読む側と聞く側か(笑)が、
一緒になれる場所を発見できたのです。

たまたまユータ君だけが、その日、誰とも目を合わせない探り方をしてて、
それが物差しになって、表情が交錯する効用が見えたようです。
やっぱりね、目の前で読んでる以上、ずっと目を落としっぱなしだと、
見てる側は隔絶感が強くなっちゃうみたい。
それは読んでる側もそうで、なーんか閉じてるなぁって感じが苦しかった。

目で交感することで、場に劇的なダイナミズムが生まれた感じで、
なにより演ってて楽しい♪
わ~なんかすっごく自由になった~、って感じ。
だったらここはこうしたい!とか、イメージがどんどん膨らんで来て、
今、それぞれのシーンに演りたいことがいっぱい充満し始めてる。

というところで稽古が終ったので、
早く4クール目になって!って今みんなジリジリしてると思う。(笑)

まだ半分残ってるからね、後半はクライマックスシーンが目白押し。
どういう交感が出来るかなぁ。
どんな思いがけない感情に見舞われるかなぁ?!
そして、どれだけいい絵が作れるかなっ!
嗚呼、早くやりたいいいーーー!

そんなワケで、ついに来ました。
熱に浮かされた状態、眠りたくない病、現世からの幽体離脱、
んーつまり憑依?
あい、いつもの病気ですねー。
でもこの状態も久しぶりな気が…ひょっとして甘い以来?…カモ。
あらー。
まだこういう集中状態になれる事が嬉しくも驚かしく(?)
知らない人たちと組むとこういう事が起こりやすいのがイイわン。
喜ばしいことデス。

もうちょっとなんだけどなぁー。
アンの情熱の在り処。
ここからはヤリ過ぎて止めが入りそうだけど(笑)
行けるとこまで行きたいなぁ。
こらこら違う道爆走してるから、とかダメ出されるまで。
キムタモとは、すでに具体的にやりたいプランの話で一致できてる。
間違った道で一緒に心中してくれそうなのが嬉しいわ。だっはっは。
シジョーとは、その場ですぐ悪戯なやり取りが成り立って面白かっタ~。
おかげで好きなシーンが1コ増えたワ~♪

こりゃぁ、ステイシ-とベンとの対決が楽しみ~、武者震い~。
ウチの娘とは情熱の死闘だわ、母さん狂うからね(笑)
ベン…どんな風に受け止めてくれるだろう…こあいよドキドキするよー!
ユータ君の熱が、、、うわ~あたし崩れちゃうだろうなぁ。
そうしてアニ-。
一瞬しかないけど、その一瞬がものすごく重いシーン。。。
いい絵にしたいなぁ…あのキレイな目に負けそうだけど、頑張るぞい。

はぁ。。。ヤバいです。エンドルフィン全開になりそうな、
嬉しい悲鳴です。
ドラッグなんかに頼らなくても、も、じゅーぶんハイでーす。(笑)
よかった。。。しあわせな現場で。。。
早く会いたい。
早く試したい。
『エクスタシー』…
その名の通り、この恍惚は麻薬的です…。

             *  *  *
[PR]
by rosegardenbel | 2006-08-19 00:00 | ラ・ヴィータ・ローザ
             *  *  *
  サイトでのご予約受付開始!

すでに何人かのお客さまからのオーダーも入って、順調な滑り出しです♪
この『エクスタシー』、本当に佳い作品なので800円では安すぎです(笑)
みなさんぜひ、中野あくとれに聞きにいらして下さい!

さてさて今週は稽古3クール目。
だんだん佳境に入って来ました。
実は先週から、動きながら当たってみているのです…リーディングなのに?
ハイ~。
目的は、それぞれの人物との心の距離を実際に体感すること。
これが、不思議って言うか面白いって言うか。。。

普通の芝居のように動きながら読むと、
自分の感情の振幅が思った以上に大きくて驚いちゃいます。
胸の前のホンに集中して読んでいた時には考えられなかったレベル。
声を発するって、こんなに動作と連動してたのかぁ、
こんなにカラダに理由があったのかぁって、
今更ながら感心しちゃいました。

そして、理由は相手にもあるのです。
相手の生身に向き合うことは、読むという世界とは真逆の極。
自分と台本の間では成立していた感情が、
相手の生身でいとも容易く崩されてしまって、反応出来ない瞬間がある。
その戸惑いこそが、本当の反応だったりもする。
その時の自分は何故か、こわい、と思っていたりして…
それに驚く素の自分もいて…
眠り姫の深層心理に気付いたのはこんな辺りから…
っと、閑話休題。(笑)

今日からは洗練の時代に入ります。
シンプルというキャンバスに、最良の声という筆で、
最高潮の感情という色たちを塗っていく、
時に、最適な動作というペンでシャープな線を加えながら、
ベストな“エクスタシー・スタイル”を作っていくのですね~。
コレが一番大変だろうなぁ。

暗号のように意味のある、そして美しい、時々のシーン。
そう、リーディングなのに、シーンがある。
これが作れたら最高。
これが成功したら、そーとーカッコイイ。

声の芝居って面白いナ~。
でもアフレコのように、声だけで芝居する、のとは違うんですよね。
やっぱりそこには生身で息づくあたしたちがいて、
生身の声は、一度出したら二度と繰り返せない、その時だけの生がある。
それはもはや、芝居じゃなかったりするんでしょうね。
肉体の動きから切り離された分、信じられないほど繊細な世界です。

だから、もしかするとこの公演は、
毎回かなり違ったものになるのかもしれない。
決まっているのは大きな感情のベクトルだけで、
気持ちの襞の中の、その時々の“正直”は、制御不能な早さや強さで、
あっという間にこぼれ出ていってしまうのでしょう。
それを紛らすことは、何を持ってしても不可能なのです。
おそろしい。。。。おもしろい。。。

リーディングというものの性質、特質が分かって来て、
日を追うごとに、もっと、もっと、いっぱい求めたくなっちゃう。
これが、ハマった、ってことでしょうか。
もともと、心情重視のアンチ肉体派(笑)なだけに、
ちょっとこの世界は、あたしにとってはまさに、邂逅、カモ。
運命の出会いをしてしまったような気がしています。

もっともっと、素晴らしい世界を作りたい。。。

最近、気になって頭から離れないのが、例の新しい監督おしむさんの言葉。
「日本人選手は遊んでる。家族よりも何よりも優先すべきは○○○」
この○○○は、もちろんサッカーと言ったんだけど、
全ての、自分が真剣に関わる事柄に言えるな…と思って。
遊んでる、よな。確かに。

気を張り詰め過ぎた言葉とも、日常的には思うけど、
自分のソレに真剣なのならば、そのぐらいでなくちゃ強い力なんか、
生まれるわけがない、とね。
思ったです。
そして、それぐらいになれるモノ、だろ?ソレは、自分にとって。
とも、ね。

なんか禅問答みたいか。はは。
春に荒川静香に思ったのも、こういうことです。
向かうべきは、あたしが向かうべきは、、、
あら、ぜんぜん関係ないイメージが浮かんできちゃっタ、
海の水に、なりたいな。
万物を育む養分に満ちながら、何の混じり気もない透き通った姿。
スゴイね。
いつか、ね。

本日の戯れ言***
そうそう監督おしむに、和田さんてば顔似てる~と思う~。
おしむを見る度に思う自分の目を疑っていたのだが(おい!)
お若い頃は、常に美しい女たちに囲まれていたのだそう、とは、
演出家をよくご存知という方から聞いたというステイシ-の言。
へ~、ほぇ~、とあんまり感心するのも無礼だろっ。
いやいや分かります、さもありなんと思いますデス。あい。
そして、演出家を一番よく知っている彼女情報によると、
あくとれのとある場所に、その若かりし頃の超かっこいい写真が、
張られているのだという。
小屋入りの楽しみが出来ましタ。
ふ~っふっふっふ。悪用したろ。(なににぃ?!)**********


タイトルの Au bec fin オーベックファン はフランス語。
意味は、洗練されたくちばし。
カナリアでいきましョ。
九官鳥でエクスタシーは、ヤダ。。。(笑)


             *  *  *
[PR]
by rosegardenbel | 2006-08-16 00:00 | ラ・ヴィータ・ローザ

へび姫と石の百年

             *  *  *
  素敵な映画に逢いました。

『プリンス&プリンセス』という、フランスのアニメーション映画。
BSをつけたら絵がポーンと飛び込んで来て、あまりに美しい不思議さに、
思わず最後まで見てしまいました。
ミシェル・オスロという監督の作品で、全部で6話あるらしいのですが、
あたしが見たのは4話目の終りから。
それは、どうやら老婆に翻弄される盗賊の話みたいで、
日本の浮世絵をもとに作画したらしく、お婆さんなのに髪型が花魁。(笑)
どことなくチャイナな風情もあって、摩訶不思議な世界。

打って変わって5話目は、紀元3000年の冷酷な女王さまのお話。
簡単に人を殺めるので、国民からは怖れられ、
本人は思いっきり孤独という中で、唯一彼女の心に触れたのが、
うつくしく淋しげな声で唄う啼き鳥。
女王さまは、空飛ぶマイカーに乗って広場にやってきて、
鳥屋から啼き鳥を買おうとするのだけれど、
鳥屋は代金を受取る代わりに、無謀にも彼女に闘いを申し込みます。
負けたら死、勝ったら女王を妻にするという約束で…
でも女王には、どこに隠れてもぜったい見つけられる透明光線と、
ぜったい外さない殺人光線があるので、鳥屋の死は確実なのです。
いままで、女王を妻にしようと挑んで来た何百人が消えてしまったことか。
女王は鳥を連れ帰ると、
パラボラアンテナで鳥屋の姿を探し始めるのですが…。

6話目は、永遠の愛を誓いあったプリンスとプリンセスのお話。
初めてのキスを交わした途端、プリンスがひき蛙に変身してしまいます。
もう一度くちづけすれば元に戻るハズと、蛙が無理やりキスをすると、
今度はプリンセスがナメクジに変身してしまいます。
びっくり仰天した二人は、元に戻るまで何度もキスを繰り返すのですが、
その度に、象だのノミだの鯨だの、あらゆる物になった挙句、
ようやくプリンスとプリンセスの姿までたどり着くのだけれど…。
お、思わず筋書きまで書いてしまった。 
面白かったです~。
世界に冠たるアニメ王国じゃぽーんだけど、こういう深い味わいのものは、
作れるかなぁ。
おフランスと聞いて納得な、絵もお話のエスプリも、大人の絵本て感じで。
もちろん子どもが見ても全然安心な内容なのだけど、
小さい時からこういう世界に触れられたら、美意識高く育つよなぁ~。
かなりうらやましい話。

繊細な絵とともに不思議感を醸し出していたのが、
日本語吹き替えの3人の俳優さんです。
ことに原○知世さんの声がとても合ってました。
悲しかろうが嬉しかろうが、老婆も王女もプリンセスも、
ぜーんぶ一緒の無表情。(笑)
だからこそ、声の透明感がいっそう際立って、影絵の世界の印象が、
とても清冽になるのです。
前に、青山円形の客席で見かけたことがあったのだけど、
マジにそこだけ光ってて、ん?と見たらばこの方だった。
その、圧倒的にうつくしい、ガラス細工の白鳥のような存在感に、
わ、このひと、ただのアイドルじゃないわ~と確信したです。
けっこう年イってるだろうに、少女の頃とぜんっぜん変わってないのが、
凄いってゆーか、コワイぐらいでしたね~。

この映画、レンタルされてないかな。
みなさんにもぜひ知って欲しい世界だわ~。
買っても後悔しないナ。あまぞんで注文しちゃおうかな。
てか、劇場で見たいよ。
大スクリーンで見たら、もお~夢心地だと思いますヨ~。


そうそう、プリンセスと言えば、例のねむり姫ネ。
あれは数ある中でも、
お姫さま物語のロマンチックが全部入ったお話だと思うんですよワタシ~。
糸紡ぎの予言、15才になったら刺されて死ぬって分かってるから、
読者の子どもたちは、ダメだよぉ塔に行ったら糸車があるんだよぉー、
ってハラハラドキドキ。
で、案の定刺されたところであたしは、バッカじゃないのなんで行くの!
って本気でムカフンになってた。(笑)
この、塔と糸紡ぎってのが、
あたしに初めて外国を意識させたものかもしれない、憧れましたネ~。

で、刺された瞬間に時間が止まっちゃうでしょ、ぷつっと。
お城中の人々はもちろんそのままに、走っている馬も犬も、
転びかけたコックさんがぶち撒けたパンまでも、泉の水の飛沫さえ、
空中に浮かんで眠っちゃう。
しずかなふしぎのせかい。。。
今から思えば、誰がオ-ロラ姫をしとねに運んで手、組ませたんだろ?
と思いますが。(笑)

そしてその中で、茨だけがぐんぐんぐんぐん、
ありえない勢いで伸び盛って、
とうとうそこは、深い薔薇の森になってしまう。
中にお城があることなんて忘れられてしまった、百年の眠り…。
森には秘密が眠っているの。
それはそれは甘美な魅惑が、茨のトゲに守られてこんこんと眠っている…。

この、薔薇が覆い尽くすってイメージが、スゴくないですか?
茨だから、ホントは林檎の花みたいな、
ひと重咲きの白いオールドローズなんでしょうけど、
あたしはやっぱり、赤いつたバラで想像しちゃいます。
このイメージが大好きで、今でも時々、薔薇のアーチのお家を見かけると、
いいなぁって足を止めちゃいますね~。

あたし的には『ねむり姫』のお話はここまで。
王子がやってきてオーロラ姫にチュ-する件はもうどーでもいいの(笑)
まあ、そこが一番待ってましたのロマンチック・クライマックスですケド。
あ?
うーん、そっかぁ。。。そーなのかも。
いやいや、
深い森の奥に、さらに薔薇の森があって、お姫さまが100年眠っている、
とは、深層心理学的に言えば、かなりな処女性堅持のお話で、
そういう方向性は自分にはあまりないと思っていたんですが、
実は意外に異性に対して拒絶感が高い方なのカモ、なんて、
ウッソ~?! って感じですけど、ええ、なんか最近思うようになっていて、
この話を書いていたら、図らずもそれが証明されたような気が、
してきちゃいました。

そうそうこれも最近、某所の某お人にお姫さまみたいと言われて、
それは褒め言葉として言って下さったのですが、
この年で。。。だはは。コッ恥ずかしーぃっケド複雑ぅ。
それでまた思い出した。
そー言えばあたしをゴーゴンと呼んでた男がいたわっ。
(byこばやしatリブレ)
見ると石になるーってなんてことをー!ぷんぷんっ。
と昔言われるたびに怒っていたのだが、
あのへび女の性質もねむり姫とおんなじなんだよな、
石にして侵入者をブロック!
まさかなぁ、ヤツがそこまで看破していたとも思えないけど、
な、なんなんでしょうね。
人様の方がイロイロ見えてるってことでしょうか…
あな恐ろしやー!
もういい。合体させてへび姫さまって呼んでいいよ。
ただし…
石にして100年眠らせるのが得意ワザ… 
ひ~ひっひっひ。マイッタかっ!

             *  *  *
[PR]
by rosegardenbel | 2006-08-08 00:00 | ラ・ヴィータ・ローザ

エクスタシーの虜…

             *  *  *
  お稽古1クール目終了~!

これで、来週の2クール目までちょっと間があくのですが、
みんな一人に還ってじっくり台本を読み直す、熟成期間って感じですね。
いつも不思議に思っちゃうけど、
たった数日前までは見知らぬ同士だったのに、
こうやって1クール終えてみると、もう離れると落ち着かない気分。
まだみんなのことよく知らないのに、ある部分はすごくよく分かってて。
ミョ~なもんですねぇ。

さてさて、昨日はついにフルキャストでの稽古となりました。
初めて聞く我が息子ベンの声。。。おおーっリアルだ。(当たり前だろ)
今までは演助の須藤さんが当てて下さっていたので、
男の子の声で聞くといきなり世界が変わって面白かっタ~。

そう、リアルだーっていう第一の感想がこぼれたのは、なんか、
20才ぐらいの男の子の生理ってゆーか生なエネルギーを体感できたから。
ググッと押されて戸惑いっぱなし。
それがそのまま、この年頃の男の子を持つ母親の気持ちの体得に繋がって、
自分でも想像もしてなかった反応をしちゃうの。
ある種の拒絶感てゆーかな。
それで、下宿人になった女の子ゾー(象じゃないヨ)の方に、
一挙に気持ちが傾いちゃう。
女の子と話してると自分の生理が波立たなくて楽なの。

これはそのまま、台本に書かれている流れなワケで、
意図せず自然にそういう風になれたのが、嬉しいやらビックリやら。
毎回着実に進歩してるな、って感じられるから、次はどうなれる?! って、
むくむく希望が涌いて来て、やり甲斐に繋がっていくのですね。

このカンパニーは、本当にみんな達者だなぁ~。
テクニックで演ろうとする人が一人もいないから、
毎回新鮮な展開になるんだよな。
なによりみんなの声がステキ。
とても、生きてるっ、って声たち。
勇太クンの声は素朴ですよね~♪って、キムタモが喜んでた。
あたしもそう思う。かわいい。
で、当のキムタモの声はとても甘い。
ずーっと聞いていたくなるような心地よい癒しの音色。

片や女の子たちは、みんなパワフル。
ユッコちゃんの声は、あたし的には今泉由香ちゃんにソックリでビックリ。
華奢な容姿とのギャップが個性的で、ギョギョっと惹きつけられる。
シジョーは、パワフルな上にとてもクリアな音を出す。
ピュアなストレートさがスカッとして気持ちいい~。
annieちゃんは、ちょっと舌巻いちゃうぐらいのニュアンス女王。
ヤル気なさそーな声の中に(笑)実に色んな気持ちの綾が見え隠れしてて、
いっつもじーっと聞きとろうとしちゃう。

それに、このカンパニーの女の子たちはね、美女揃い!はい~。
リーディングだけじゃもったいないっ。(笑)
和田さんに言ったら、
そーなんだよ上田さんにもビジュアルが充実してますねって言われた、
って嬉しそう。
キャスティングは、和田さんと制作の上田さんでされたそうで、
集めてみたら、こんなん出ましタって感じ?だはは。よかったっスね~。

このお話は、薬物とクラブシーンが重要なアイテムになっているのだけど、
annieちゃんもユッコちゃんも、その辺の情報をけっこう持ってて、へ~…
ってもちろん彼女たちがヤクやってるワケじゃないですから。(笑)
クラブとか行くとフツーに様子のおかしい人がいたりするんですってね。
遠い話だと思ってたので、その辺のかるちゃーぎゃっぷはチト驚きです。
別に、薬物は止めよう!って啓蒙する為の芝居じゃないけど、
その恐ろしさは十分伝わるお話です。
恐ろしいし、悲しいよね、なにより。。。

本当に色んな深い思いが入ってるお話なんですよ。
西洋人って、独特のボランティアイズムのおかげで、
臓器移植にも抵抗なく開明的なんだな、と認識してきたんだけど、
そこにはやっぱりかなりな理不尽を感じてるのも、初めて知りました。
それとキリスト教の聖遺物の話をさりげに絡めたりして、
----聖人の遺骸をね、信者たちは細かくして分かち合うワケお守り用に、
それをベンに、グロいって言わせてたりする。

へ~、やっぱそうなんだ、って感心しちゃった。
オーストラリアの人が比較的エイジアンな感覚なのか、
作者のマージェリー個人の感覚なのかは分からないけど、
須藤さんの訳がなめらかで自然なので、
日本人キャストでも無理なく共感できる、本当に、よく出来たホンです。

リーディングって…
立って芝居するより、ある意味、生っぽいかも。
いや、例の誤読の話なんですが、
ほぼその解釈がベースになりそうなところで、今やってみていて、
それは、大仰に言うとアンと神父さまとの禁断の恋?(だっはっは)
まだ、どちらかの淡い一方通行なのか秘かに思いあっているのか、とか、
探りながらですが、なんだかヤケに恥ずかしいのはなんで???

声音から、聞く人がいくらでも勝手にイメージ広げられるという事が、
この1週間で嫌と言うほど分かってきたので、
もしかして今モノすごいもの想像してる?と思うと、
なんか声出すこと自体憚られちゃうっていうか、
すごく秘密めいてるっていうか、ヘンな感覚に陥っちゃうんだよなぁ。
芝居のラヴシーンは、ある意味ダンスの振りみたいなところがあって、
段取りに守られてるからいくらでも激しく出来たりするんだけど、
声だけって…なーんか、ミョ~ですヨぉ。(笑)
これは今回の新しい発見ですね。

2クール目にはまた進んだものを持ち寄れればいいなぁ。
いよいよミザン決めが始まるし。
『エクスタシー』は、
ずーっと座りっぱなしの“読み聞かせ”にはならないと思います。
どこで、どう体を使うか、どうエンターテイメントできるか、
リーディングのビジュアルは、聞く人の想像力との闘いですね。
たぶんシンプルなほど、強烈で、正解、なんじゃないかな。
ワクワクする~。震える~。(笑)
あたしも面白い構図を提案できたらいいナ~。
このお休みの間にもう一度、
読み物として楽しむところから始めたいと思ってマス。

             *  *  *
[PR]
by rosegardenbel | 2006-08-06 00:00 | ラ・ヴィータ・ローザ