劇団離風霊船 山岸諒子の徒然をつづる雑感ノート 「ラ・ヴィータ・ローザ」です


by rosegardenbel
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<   2006年 06月 ( 5 )   > この月の画像一覧

              *  *  *

と、言うわけで、鵜院堂図クンが蘇生する前に書いた日記が、
この下に二日分アップされてます。
画像の読み込みが出来なかったのですうう。

みなさんは、コレ、どうやって読んでるんだろう?
“タイトル一覧”から入って頂くと、更新履歴が分かります。
でもこの名付け方じゃ、後から見ると何の話か自分でも分からない(- -;)
本当はタイトルの後に、
カテゴリー別の()書きでも付けておけば良かったんだけど、
今や遅し、ですねー(@_@;)ah…

今日も今日とて蒸し暑く、外のペンキの匂いが侵入してきて、うぷっ。
我が家にはまだこれから、一番大きな工事がやってくるのですー。
邪魔になるので、今クーラーを外された状態なんだけど、
だんだん暑さが増してきて、そろそろ心配になってきました。
お願いだから梅雨明けまでに終ってえ~!

てなワケで、せっかく書いたので埋もれないように、
業務連絡でしタ。(笑)

              *  *  *
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by rosegardenbel | 2006-06-26 00:00 | ラ・ヴィータ・ローザ

紫陽花は明日…

              *  *  *


知念さんに会いに行った。
所沢まで。
遠かったよ、ほとんど旅だったよ。
でも、本当に行ってよかった。
知念さん主宰の鳥獣戯画が、
名作『カリフォルニア・ドリーミン』を1日だけ上演するというので、
この、腰に根の生えたあたしが、珍しく遠出をしてしまったのです。
常日頃、人様のお芝居について公共の電波?で触れるのはどーよ、
と思っているので、観劇の話は書かないのをポリシーにしているんだけど、
今回は特例。(笑)
メインキャストが、たぶん50代ばかりの、
楽しくせつない、大人のミュージカルでした。
知念さんお得意の替え歌オンパレードが爽快!場内大爆笑で嬉しかった。
来春に本多でも上演されるそうなので、未見の方はぜひ!

今日伺ったのは、今、煮詰まっていることがあって、
どうしても知念さんにお会いしたくなっていたところへ、
ジャストのタイミングで、前から見たかった『カリフォルニア…』を上演!
ということで、コレは行けってことねっ、と行っちゃったワケです。
はい、ヤル時はヤル女です。(笑)
いつも通り、終演後にご挨拶、のつもりでいたんだけど、
上演システム上のワケがあって、開演前にも楽屋をお訪ねするようにと、
知念さんから指令を頂きまして。。。

> え、開演“前”ですか?! マジですか?! イイんですか?!
と、確認してみたところ、
> “前”です、マジです、イイんです。
というお返事だったので、かなりビビりながら伺わせて頂きました。
だって、いくら何でも開場するまでは劇場に入れてくれないから、
どんなに最速でも、本番の30分前に伺うことになっちゃう。
あたしだったら一番ピリピリ来る時間帯なのに、楽屋訪問なんて…

が、ところ変われば、ってやつでしょうか、
大劇場の、谷底のように深~い楽屋に降りていくと、
メイクの済んだ役者さんたちが、廊下のお茶場で盛りあがってます。
とてもこれから本番とは思えない、
ウチでは考えられないのんびりとした、春のようなムード。
チョットしたかるちゃーしょっくを感じながら、
立ってた役者さんに取次いでもらうと、しば~らくして知念さんが、
「おー!すいませんどうも」なんてニコニコしながら、
さらにのんびりとした調子で表れて。

ゆとりが全然違うんだもん。
ほとんどのキャストが客演陣で、久々の、それも1回公演なのに、
全然バタバタしてないのがすごいワ。
逆にそのことから、みなさんお忙しい中を、
短い期間で稽古に集中されたのが感じられたのでした。
他所さまの出前の裏回りを拝見できたのは、かなり貴重な体験だよなぁ。
あたしが鵜の目鷹の目でキョロキョロしてるのを見て、
知念さんは笑ってらしたけど。
あたしが所沢まで来たことをとても喜んで下さってるようで、
開演直前だっちゅーに、話し込んじゃいそうな勢いになって、
まだ大丈夫だよ、って何言ってるんですかそんなワケないでしょっ、
と慌てて辞去しつつ、終演後もまた伺ってしまったです。だはは。

終ったら終ったで、鑑賞会の方たちとの懇親会があるというので、
とりあえずダダダダーっと喋って用件だけ済ませようと思ったんだけど、
知念さんてば、戯画の人に急かされてもぜ~んぜんノープロブレム、
こちらの話を真剣に聞いて、丁寧に答えて下さる。
自分の都合で会話を疎かにしたりは、絶対しない人なんだよなぁ。。。
とりあえず、ってことが、無い人なんだよね。
甘いの現場で沁みていた知念さんの誠実を、あらためて感じました。

そうなのよね、決して何かを命令したり指図したりしないのに、
その在り方だけで、一番肝心なものをいっぱい感じ取らせて下さる。
するとこちらも、ちゃんと自分で考えて、正しい言葉が出て来るから、
結局、会話が無駄なものにならなくて、一つ一つしっかり胸に落ちて行く。
このラリーって、簡単なようでなかなか出来ない。
意味が分からなくて聞き返すってことが、無い。
これは凄いことだと思う。
つまり、言葉が独りよがりじゃないんだよなぁ。
知念さんとお話しすると、いつも、格段に視野を広げてもらえる。

そのうえ凄いのは、ちゃんと相手を認めていらっしゃること。
新人であってもベテランであっても、人として対峙している。
知念さんの口から、非難とか否定とか、
他人を傷つける言葉を聞いたことは一度もないです。
時々、その端正な誠意が憎らしくなって、
ぶち壊してみようとチョット仕掛けたりすると、ツイッとノって来て、
小意地悪なジョークの応酬が、楽しい気持ちの通いあいに深まっていく。
そうしている内に、いつの間にか心の曇りは霧のように晴れて、
迷いの答えを自力で見つけ出せている。。。知念マジック。
かないません、本当に。
だからお会いしたくなっちゃうんだよな。

ああ~、あたしはやっぱり知念さん大好きだ~。
一緒にいてこんなに幸せな気分にして下さる、本当に希有なお人柄。
心から尊敬できる方と巡り合えただけでも幸運なのに、
その方からも、いっぱいの御好意を頂けている、この奇跡。
それを思うと、あたしの人生悪くない、ってつくづく思える。
舞台も、久々に等身大の男の役で、同年代の男優陣の中にいると、
知念さんってお茶目に磨きがかかる感じで、あらカワユイ、
なんて、ちょっと新しい発見でしタ。

あたしよりひと世代上の方たちの作品だけど、
もしもの時の欠員補充候補要員名簿の末尾にあたしの名前も入れて下さい、
とお願いしたら、確かに受取りました、ってお返事下さった。
そこに、冗談とも思えない真剣さが感じられたので、
自分で言い出したクセに思わずたじろいじまいましたが(笑)、
たとえジョークでも、光栄です。
実現したらスゴイよな、知念さんの舞台を知念さんと踏めるなんて。
まあ、大いなる夢の話なんだけど、望みは大きい方がいいもんねー。

会うごとにリセットされて、仕切り直さなきゃならない関係って多いけど、
知念さんと過ごしたひと時や、頂いた言葉たちは、
どんなに時間が経っても薄くならない。
いつも明日へ繋がっている。

知念さんは今日も、あたしがあたしを信じていいと、
見えない手で肩を叩いて下さった。
うん。
大丈夫です。行きます。
行く先で、待ってて下さいね。

劇場を出ると、広やかに整然とした航空公園前の並木道を、
駅までゆっくり歩いた。
薄い夕闇の中に、ほんわりと、
青や赤紫の花のかたまりが、いくつもいくつも浮かんでいる。
きれい・・・。
不思議だね、色が変わっていく花。。。
春に知念さんが言っていた。

「雨の鎌倉に紫陽花を見に行こう」

どうやら今年は見送りですね。
でも、ほら、明日に繋がってるから、きっと紫陽花も待っててくれます。
何色で迎えてくれるでしょうね。

しかし、
今年、所沢で見る事になるとは思ってなかったです。(笑)

              *  *  *
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by rosegardenbel | 2006-06-23 00:00 | ラ・ヴィータ・ローザ

虫の王様

              *  *  *
 山形から、突如電話がかかって来た。

「あと5分で、U村がテレビに出るから」
かけて来たのはおーはしさん。
学校公演の旅先である電話の向こうから、
みんなが手ぐすねひいてオンエアを待っている様子が伝わって来る。
あ、そーだった、今日だった。

U村とは、おーはしさん、青っち、かわまたクンの大学時代の後輩で、
初期のリブレのお手伝いもしてくれていた、言うなればウチの身内。
テレビとは、某国営放送でその道のプロにお話を聞く番組のことで、
U村クンは一世を風靡しているプロフェッショナルとして紹介されるのだ。
その番組は、聞き手とゲストとのタイマントーク(?)が展開されるので、
なんと45分間ずーっとクローズアップされる、彼中心の構成なワケだ。
す、すごいゾU村クン!
ワクワクしながらテレビをつけると、、、

う、ウソでしょ?! U村クンてば…
カッコ良すぎ!
あたしがよく知ってた彼は、まだまだ青年前期な感じの、
細っこくて青っちろい理系オタクな風情だったのに…あんびりーばぼー。
画面に映っている黒いタートルネックの彼の姿は、立派な業界人。
しかも、ひと目でデキル男と分かる、広くて熱のこもった目をしてる。
今や彼は、某大手ゲームメーカーの開発部長さんなのであった。
彼がプロデュースしたゲームは大ヒットしたのだ。
大ヒットったってフツーじゃないの、あたしでも聞いたことあるんだから。
ゲームの名は、虫王。
コレ、和訳してあります、王だけ英語で読むのが正式名称。
・・・ね、ビックリでしょっ?
あの作者なのよぉ~。。。

学生時代、彼らの演劇部とジョイントしてたせいで、
自分の学校より、そのむさ苦しい男だけの大学で過ごす方が多かったから、
3年下の彼はあたしにとっても後輩といった感覚。
そう言えば、去年ひさびさにウチの芝居に来てくれて、
すっかり貫禄のついた彼に驚いて、
わ~大人になったね~、なんてバンバン叩くと、
いやいや、なんて嬉しそうに笑ってて、
その感じはまったく今まで通り、ちょっと照れ屋なU村クンだったのにさ。

だけど思えばその時も、
タートルネックにジャケットの、プロな出立ちだったそー言えば。
お店が暗くて顔もよく見えてなかったんだよな。
てか酔っぱらってたのかあたし。(-_- ;)
ちょうど虫王が破竹の勢いで世間に出回っていた時期だったのね~…
あたしってば、
すでにエライ人になってたのに全然気付いてなかったよっ。
スマンです部下のみなさん、部長を思いッくそド突いてしまいました。
そーなのよ、彼の許には70人ものクリエイターが集っているのよ。

画面の中の彼のお仕事ぶりはと言えば、もおー!素敵だった。
決して怒ったり焦らせたりしないの、納期ギリギリでも。
プログラムで煮詰まってるクリエイターの背後から、
「調子どお~?」なんて、ぬぁ~っと表れてニコニコしてる。
そんな具合に、社内をぶらぶらぶらぶら歩き回っている。
威圧感を与えずに、ぷぷぷっと笑っちゃうような近しさで、
いつの間にかさりげなく、みんなの心を掴みながら問題点も掌握してる。

いい顔してるんだこれが、あったかくって大らかで。
そのくせ、誰よりも真剣な輝きを目に宿して、
決して諦めるということをしない。
あんなヒョロヒョロした子だったのに、成熟した男のい~い油が出てて、
オマケにあごヒゲなんて蓄えちゃって。
ヤバい。。。この風体は思いッきりタイプ。。。
くーっ、後輩がこんなイイ男になってることが異様にくやしいっ!

彼は自分でアイディアを持っていても、決してそれは示さない。
ヒントは色々言っても、本人の中から生まれてくるまで、待つって。
だよねっ!
クリエイティブに関わっている仕事に、これは共通の意識なんだなぁ。
芝居の現場でも、人に言われた通りにやった処で結局は面白くならない、
演者自身が生み出したものでなければ、意味ないんだよなってことは、
ここ数年ずーっと思って来た、あたしのテーマでもあったので、
生き馬の目を抜くような熾烈なマーケットを抱える現場で、日夜、
真剣勝負のしのぎを削っているU村クンが、同じ事を言ってくれたことに、
とってもとっても勇気づけられた。

迫い込まれても、追い込まない。
彼はそう言っていた。
嗚呼、あなたが演出家だったらあたし、間違いなく惚れちゃいます。(笑)
いや~参りました。
素晴らしい人に出会えるのは人生最大の喜びだけど、
知ってる人が、しかも自分より若い人が大きくなっている姿を見るのが、
こんなにも元気を貰えるものだったとは。
それは、奢りのないU村君の人格の素晴らしさゆえでもあるけど。

こんな風に、画面を通して、まるで別人のような距離で眺める不思議。
そう、去年の日記の“古い鏡、新しい鏡”の時にも思った、
人生の妙ってヤツを、仄かに、素直に、感じたりして、ちょっと、
いやかなり、嬉しかった。
頑張れU村クン!
もっともっとイイ男になってくれ。
あたしも、がっつ、だなぁこりゃ。

              *  *  *
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by rosegardenbel | 2006-06-22 00:00 | ラ・ヴィータ・ローザ

黄金の輪

              *  *  *

今年の舞台出演は『クロスゼロ』1本。
だと思っていたのですが、ここへ来て急転直下、
夏の終りに外部に出演させて頂くことが決まりました。
あたしもビックリの展開です。
思いッきりウソつきになってしまいましたネ、ゴメンナサイ。
先のことは軽々に言ってはなんねえ、と反省しましたです。m(_ _)m
2006年は日豪交流年なのだそうで、
ドラマチック・オーストラリアという企画にお誘い頂いたのです。
詳しくは、きっとまた嫌と言うほどここに書く事になると思いますが(笑)
参加するのはオーストラリアの現代戯曲のリーディングです。

というワケで、シドニーのオペラハウスの夕景でございます。
    
今回の企画にはぜんっぜん関係ないんだけどねー、気は心、
まずはそこからでしょー。だはは。

お誘い下さったのは、小劇場界の大先輩“楽天団”主宰の和田さんです。
あくとれの小屋主さんでもいらっしゃいます。
あくとれと言えば、はい、『かわいい幽霊』を上演させて頂きました。
大好きな、思い出の劇場です。
和田さんのお芝居には、よく伊東センセイが出ているので、
そんなこともあって、遠目にはよく存じ上げていたのですが、
実際、直接お話しさせて貰ったのは、去年の春。

『甘い生活』の仕込み中に、ロビーであたしと喋っていた知念さんが、
突然、入り口のガラス扉を開けて「和田!」と呼び掛けて、
通りすがりの足を、およっ、と止めて振り返られたのが和田さんでした。
うららかな春の陽が降り注ぐ通りで、立ち話するお二人の豪華な顔ぶれに、
浮き浮きしながらチャッカリ便乗して二言三言、お話させて頂いて。
知念さんが呼び捨てにする人がいるなんて…と、
とても印象に残った、なんだか嬉しいワンシーンだったのでした。

和田さん、なんかりょーこに興味あるみたいよ、とは、
数年前に伊東さんから聞いてはいて、でも具体的なお話もなかったので、そっか、と勝手に納得していたのでしたが、
『クロスゼロ』の終演後にお見かけしたので御礼に伺ったところ、
「りょーこちゃんて、ジャズをやってるの?」
なんて、いきなり世間話になったかと思う間もなくトントントン、と、
今回のお話が進んでしまったのです。
ほぼ初対面の目上の方に、のっけから苗字でなく名前を、
しかもちゃん付けで呼ばれるなんて、なんて…なんて…快感っ。
ヤられちゃいました。すっかり。(笑)

恐そうな人だと思ってたのに、全然やさしい方なので驚きました。
そのうえもっと驚いたのが和田さんの、知念さんの呼び方。
「ちねんちゃん」
・・・ぶっタマげました。
後でメールで聞いてみたら、和田は大学時代からの友人なんですよ、
ってことだったので、ホントに古い仲好しさんなんだぁ~、
お互いの呼び方に関係が見えて、微笑ましくなっちゃいましタ。
あたしとは無関係だったはずの、お二人の過去からの流れが、
こんな風に自分と結びついてくる不思議さに、
なんだか守って貰えてるような気がして、
このお話はとっても嬉しいものになったのでした。

そして、あたし自身の過去もまた、
今回のお話とは、思いがけぬ感慨深い絡みがあったのです。
ドラマチック・オーストラリアの企画の上演は、
この春からもう始まっているのですが、
そのパンフレットで和田さんが演出された作品の主催先を見てビックリ。
高校時代に、山深い片田舎の母校へ、
芸術観賞会で来て下さった劇団だったのです。

演目は『奇跡の人』。
そう、ヘレン・ケラーのお話です。
決して鑑賞態度が良いとは言えなかった周囲の様もまるで耳に入らず、
夢中で見続けた本物の演劇でした。
あの時に、あたしはずっと芝居をやって行きたいんだと、確信した、
大きな大きな出会いでした。
終演後、わたしたち演劇部との懇談会に出て下さった俳優さんのお名前は、
なぜかくっきりとインプットされたまま、忘れる事はありませんでした。

あれから25年。
今では自分も、学校に呼ばれて演ずる側になった。
生徒さんの前に出るたびに、心のどこかであの時の『奇跡の人』の絵が、
浮かんでは消えて行く、そんな繰り返しをしてきた気がします。
この世界に入ったからには、いつかは関わる事もあるかもしれない、
と思いながら、あちらは新劇、ここまで来ると畑違いの線引きは明確で、
むしろ遠い存在になったと思っていたのに。
あの俳優さんは…、
ドラマチック・オーストラリアには参加されていないようだけど、
何度も和田さんの演出を受けていらっしゃるようです。
細い細い糸を繰り出し続けた糸車が、今になってひと回りしたような、
何か、節目のようなものを感じます。

劇団のサイトで見つけたあの方のお名前は、
“初老の紳士”という役の処にありました。
これがご縁で、もしかするとお会いするような事も起きるかもしれない…。
30代のあなたが、25年間、ずっと心に生きてきましたよ、と、
伝えたいような、伝えたくないような。。。
あたしの事を、ずっと覚えていてくれる生徒さんに、あたしも、
出会っているのかもしれない。
今、学校を回っているリブレのメンバーの事を思うと、
こんなあたしがいることを、確かな事実と支えにして欲しい、
そんな思いも浮かんできます。

オーストラリアには、幼稚園からの竹馬の友が嫁に行っています。
イギリスの人と結婚して、地上の楽園都市パースで幸せに暮らしています。
・・・一つ芝居の世界に入るたびに、あたしにとっては、
それはもうフィクションではなくなります。
絵空事が、事実生きた証しになるのが、役者なのだから。
親友が現実を活きているかの国の人に、あたしはこれから成るのです。

気がつけば、一つずつの縁の輪が、
ただ“オーストラリア”というキーワードの元に、
二重三重にあたしを取り巻いて、こんなに太い輪郭を持ち始めている。
そうして、見も知らぬそれぞれの人を結んでいるのは、
あたし…なんだ。
人と生きていく、って、こういうことなのかもしれない。
役者じゃなかったら、ずっと気付かないままだっただろうか。

なんかね、
頑張ろうと思ってマス。。。

              *  *  *
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by rosegardenbel | 2006-06-18 00:00 | ラ・ヴィータ・ローザ

入る船、出る船

              *  *  *
   『クロスゼロ』終りましたネ~。
      大勢の皆様に起こし頂き、本当にありがとうございました。

終ってしまえば、もっとじっくり掘り下げたかったホンでしたね~。
見せ方の方向には、もっと色んな可能性があったと思う。
知念さんはもっとサイコを楽しんでいいんじゃない?と仰ってた。
多くのご同業からも、もっとホンの世界を信じて暴れて大丈夫、
と言われたし、休み中のメンバーからは、
もっとギリギリまで笑えるホラーでもイケたかもね、とも言われたし。
演ってる側も、ネタじゃなくてもっと芝居自体を膨らませられたよなー、
とつくづく思う。
ホントに、もっともっともっと…ばっかり。
この“もっと”が、作り手を次へと進ませるのですね~。

掲示板にも書いたけど、沙織が真里子に取り憑いたシーンで、
あたしは、脱け殻になった瀬戸と翁川が座ったままクルクル回ってたら、
可っ笑しいだろーなー!と思っていて、
よくテレビの下に噛ませる回る円盤?アレを利用すればイケルんでない?
と、ぜひやりたかったんだけど、物理的に無理なことが分かって挫折…
マジ悔しかったゼ。

ホントは、翁川の口に突っ込んだハンカチも、あらぬ方向にピューって、
飛んでくハズだったんだけど、
----そんなことはリブレでは朝飯前なのだけど、
気付いてしまいました、あのシーン、全員出てた…
裏にいるのは大御所ふたりだけ。
肝心の特工班長おーはしさんは、神谷を浮かすので手一杯、
舞監の青ッチも、ドアと下駄箱のポルターガイストで手足一杯(笑)。
時間だけでなく人手も足りない芝居だったのねっ。

ウチってホントに労力第一の劇団だったのでした、ええ、理系ですから。
って、労力掛けないようにするのがホントの理系なんだけどね、あははー。
あーもっと色々仕掛けが出来たのになぁ、もったいなかったよっ!
ウチの部屋の芝居も、くらくらがずーっとあたしに乗っかってて、
お母ちゃんどんどん疲れちゃう“おんぶオバケ憑いてます編”
てのはどーよ?と提案してみたのだが、演出の意向に合わず却下。
くっそー、今から思えば全然成立してたじゃんっ、
提案する前に演ってみせればよかった悔しーっ。
まあ、それが実現してたら、今頃あたしは寝込んでたカモだけど(笑)

橋本-竹下コンビが、日々新ネタ暴走させてたのはいつものことですが、
楽日は松戸もネタ入れてましたね。
なんか、江頭や翁川に、自分のことを村上さんと呼ばせてたゾ。
ええ、目下世間をお騒がせ中の某村上氏に、似てる?オレ?
と自分で発見したのだそうで、やり逃げでフッてみたら場内爆笑、
モニターで聞いてた楽屋もバカウケ。
あんなに認められるのも本人不本意だったようですが、
(自分で持って来たクセに (笑) )
しかし、もはや俊ちゃんは村上某氏にしか見えなくなってしまったのは、
あたしだけではないと思いまーす。

そうそう、ご質問のキムキムのハンカチの謎、ね。
あれはぁ~、伏線のつもりで書いたんだけど別に何にもならなかった、
いわゆる一つの前世紀の遺物ってヤツでしょうか、
みんなも途中で気付いて、コレ、削ってもいいんじゃないスか?
と出たんだけども、おーはしさんが、
「ま、残っててもいっかなと思って」
「そっか…いっかいっか」
と、そのまま捨て置かれたというのが真相です。
スンマセンなんでもなくて。(- -;)
セリフを言う本人はどうやって処理してんのかなぁと思ったら、
斉藤にあげたものだったという設定で、エロを目指す新垣さん的には、
男たち全員とデキてる女でやってたので全然ノープロブレムですっ、
だそうでしタ。
あーよかった皆さんに引っ掛かってもらえて。
残した甲斐があったってもんだ。(それでいいのか本当に???)

小道具的には、今回はけっこうインパッシブルなミッションがあり、
ええ、チョイと苦労しましたです。
なにせ暗転10秒の中でのセットチェンジですから、
食器ひとつ取っても陶器・ガラスの類いは御法度。
絶対割れない、しかも見栄えがヘンじゃない上に安価なブツを探すのが、
もおーひと苦労で…。
今まで2人で分担していた製作と物品調達を全部1人でやるのは、
どーあっても無理なので、さすがに衣装班にも手伝ってもらいました。
そう、衣装&小道具班は今回の102号室チーム。
小道具造りという新鮮な領域で、あんでも好ぎにやっでいいがら、と、
その頃には日常でもすっかり訛りまくっていたお母ちゃんに言われて、
真里子と蓮実ちゃん、とても楽しんでやってくれて大助かりでした

小道具の場合、まず動きを妨げないかどうかが一番のポイントなのです。
軽すぎて暗転稼動のスピードで倒れそうなものは、
舞台班や特工班からゴッツイ蝶番だのでっかいネジだのを失敬して、
見えないところに仕込むわけです。
7ピースのチキンなんて、中味はペンチだったりして?(笑)
このポイントは、持ち道具だと一層留意を必要とするワケで。
ピザ屋のバッグも、外味を大矢に美しく作ってもらって、
小道具的にはそこからが勝負、竹下のピザを出す時の動きを観察して、
どこの部分が引っ掛かるかを見て、中をツルツルにテーピングします。
サラダの入った袋も、腕を抜きやすいように輪の大きさを変えます。
たかがそれだけのことだけど、役者に道具で滞りを起こさせるのがイヤで、
つい小細工をろうしてしまうのです。

笑ったのがビール。
こちらでは0.5%未満のノンアルコールビールを用意したのですが、
よりにもよって竹下と相川はリブレきっての下戸。
0.5%でも、呑めばまったく使い物にならなくなってしまうことが判明。
なんでこの二人にこんなシーンを。。。
ええ、なので中味は決して酔っぱらわないヒミツの飲み物を仕込みましタ。
ラベルにはあたしのこだわりが少々。
パソコンが使える世の中ってホント、便利~!
10年前だったら手描きでレタリングだもんねーぶるぶる。
 
本番は、紺のラインはカットして、天地に金の帯を巻きました。
見えてました?この名前。(^_^)v

ピザの箱にも、ちゃんとピザが入っていたのですヨ。
もちろんウソんコものだけど、一瞬見える可能性があったのでそれらしく。
けっこう美味しそうに出来たんで、もっと見えてもよかったナ。(笑)
でも、ホントに工夫したのは、どんなにバンバンやっても潰れない箱、
にすることだったんだけどね。
おかげさまでバラすのに苦労するほど、丈夫な出来でしタ。はは。

そのバラシが近づくにつれ、心が痛んだのがケーキの処理。
“人後に落ちない食のハンター”音響のヒトミちんからも、
「おいしそお~!」と御墨付きをもらえた紙のケーキは、
地味な野間さんの最後の時間を女の子らしく飾ってやりたくて、
愛情たっぷり手塩にかけた、あとりえやまぎしの作品なのだもの。
かといってウチに持って帰るのもまた淋しく、捨てるに捨てられず…うう。
そんな気持ちを知ってか知らずか、伊東センセイからナイッスな提案が!
「瀬戸にあげちゃえ」
そう、せとっちは楽の前日が誕生日だったのです。
飲み屋で、チョコパフェ頼んでいいヨと軽く流した日だったのですが(笑)
打ち上げに持ってったらイベントになるじゃん!
さすが、その背中はあの海老原さん。(←思えばこれも謎ゼリフ…)

しかるに打ち上げ会場では、大入りも配られ宴もたけなわとなった時間に、
指令を受けた翁川が秘密工作を開始。
こっそり灯のともされた、意味のない8本のろうそくを戴いて、
登場しました紙のケーキ。
一瞬本物だと思ったみんなは、中央に鎮座するチョコプレートの文字を見て
爆笑。
“Hppy Birthday!一美ちゃん”という金文字の、一美のところには、
せと と書かれたガムテープの切れッぱしがペタリ。
照明の川俣クンが、コレ結婚式のブーケみたいに今後使い回しに決定、
と言ったので、次に誕生日を迎える橋本は、ええーっ?!
学校公演の最中だけど、瀬戸クン、旅に持参していったら君はエライ!
よかったぁ~、オチが着いて。
瀬戸くん、両脇にリボンつければ帽子にもなるから。
大事にしてネん♪

今、この日記のピノッポさんを見ていて思ったんだけど、
帽子かぶってる。。。
空、飛んでる。。。
詩織は白い帽子がとても印象的だったでしョ?
そーして真里子は宙に浮いちゃったし…。
絵が出来たのは、ずーっと前なのに、
なぜだかこの芝居の象徴が二つも描かれていて、
なんかちょこっと、ゾックリきてしましました。
これまたホラーなオチ着いた感じ?だ、だはは…。


リブレは早くも学校公演が始まり、
ほとんどのメンバーが今日、まず東へと旅立って行きました。
第一弾は栃木-鳥取ツアー、長い旅の始まりです。
あたしはツアーメンバーからは卒業させてもらったので、
夕べみんなが通し稽古をしている間に、小道具のメンテと荷造りを終了、
(こっちでは叩いても壊れない薔薇造り…お願いーうまくいってねーっ)
今日からオフモードになりました。
雨が降って寒い。今頃は仕込みも終った時間かナ。
この旅は本当に大変な、プロとしての真価が問われる旅だけど、
みんな元気に、無事に頑張って来てね!

              *  *  *
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by rosegardenbel | 2006-06-11 00:00 | ラ・ヴィータ・ローザ