劇団離風霊船 山岸諒子の徒然をつづる雑感ノート 「ラ・ヴィータ・ローザ」です


by rosegardenbel
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魅惑されて…

              *  *  *

掲示板に書いて頂いたちーさまのお便りへのお返事が長くなりそうだったので、こちらに載せちゃう!(笑)

いやいやアレンジと言っても、ピアノでぼつぼつ旋律を取りながら、
あーでもないこーでもないと四苦八苦して音を重ねてるだけなんで。
昨日も稽古で小林さんの声を聞きながら、うう、ダメだ音が軽すぎる、と落ち込んだところで。
あーやらなきゃね~、なんかいい方法を思いつかないもんかなぁ。
Jazz の名曲をいっぱい聞いてパクリの嵐行ってみる、とか(笑)。

自分で書いといてお恥ずかしいかぎりですが、ピアノはね~、
もうホントにもはや人様にお披露目できるような域じゃないです。ええ。
カンどころは手放してないと思うけど、筋肉運動ですものネ、
やらないとやっぱり退化していきますよね、バレリーナと一緒で。
暗譜は得意じゃないし、音と指の位置がちゃんと頭に入ってないし、
そのうえ昔から好きなところだけ気合い入れる性格なので、
本当のテクニックは身に付かずじまいで終っちゃってて。だはは。
こつこつ型じゃないんですよね、耳で聞いたイメージだけで弾いてたから、
先生にも、アンタはもー!いい加減っ、とよく怒られてましたです。

そう、胡桃沢先生の教え方は、○をもらって次の曲に進む時に、
先生が一度だけ弾いて下さって、それをまず耳で聞く、
というところから始まるやり方でした。
そこで、あー次の曲はなんだか悲しい気分になるなぁ、
とかウキウキするなぁ、とか感じつつ、
好きカモと思えると俄然ヤル気出すし、
ピンと来ないといつまでも音符地獄を這いずり回ることになるという、
ナメた態度の子どもでした(笑)。

でも、結果的には先生のこのやり方が、あたしには合ってたみたいです。
イメージから入らせてもらえたのが良かったんですね。
おかげで、耳は鍛えられましたね~。
今や退化した能力になっちゃったけど、10年ぐらい前まで、
たいがいの曲は聞けば一発で覚えられましたもんね。
教室によっては、じゃあ次はこれね、とレッスン曲の指事をされるだけで、
譜面から自分で読みおこしていかせる処もあったようで、
胡桃沢音楽教室がその手法を取ってたら、あたしは間違いなく1週間でヤメてたでしょう。
ヤダよそんなシチ面倒臭いコト(おい!)だはは。

今から思えば、技術以前に情感を込めるという姿勢を、身に付けさせて下さったんですよね。
あー…そうなんだなぁ、あたしが今、自分の芝居の基点にしているものは、
ここから得ていたのですねー、発見ダ。

ま、そんな具合なので Jazz のピアノ演奏はできましぇん。
もっぱら歌う方で、それも極々スタンダードなところのみデス。
『甘い生活』の打ち上げで、
ヘレン・メリルの“You be so nice to come home to(帰ってくれたらうれしいわ)”を歌ったら、
ジョニー、児玉さんという音楽のプロ二人が誉めて下さったので、コレはまあイケルのかなと。
この曲は好きな方が多いので、歌い得できるイイ曲です(笑)。

ヴォーカルレッスンで好きになった曲は“Lullaby of Birdland(バードランドの子守唄)”。
これは別名、英語滑舌練習曲(笑)。
とんでもなく舌を使う歌で、もお頭グルグルになります(@◇@)。
それだけにメロディと発音がぴったりハマっていて、
覚えると歌うのが気持ちのいい曲です。
フェイク(2番を自分でアレンジして歌う Jazz ならではのお約束)もうまく作れたと思っているので、
今でも鼻歌でよく出ちゃいますね。

しかし正直、習っていた間はヴォーカルレッスンというより、
英語の発音教室って域どまりで、歌うとこまで行けなかったわ悔しい。
でも、発音が多少は身に付いたのが大きかったですね。
英語を読む時は、どうしても普段より何トーンも低い声音になるのが不思議で~。
日本語の発音点は口の先にあって、英語は胸の奥から発声するからだそうです。
あと、スペルの中に何でよけいなrだのkだのが入ってるのかも分かって…
母音感覚の日本語では理解できない発音が、英語にはいっぱあって、
それがちゃんと書かれているのだ!
考えてみりゃ当たり前のことだけど、学校では教えてくれなかったもん、
長年の疑問も実地で解消されたワケで、習いに行ってよかった~。
ヴォーカルレッスンは、そう遠くない内にリベンジ!を狙っております。
今度はちゃんと4ビートが取れるように頑張るのだ。

シンガーで言えばジュリー・ロンドンが好きです。
“Love letter”はロマンチックで大好きな名曲ですね~。
ああいう風に、ちょっとドライ感ありつつしっとり歌えるようになりたい。
あとフランク・シナトラは超フェイバレット!声がクール!
アメリカの一番いい時代を体現していて、聞くと震えが来ちゃう。
ビッグバンドがカッコイイよお。
そうして、シナトラ好きが嵩じて書いたホンが、
Rose Garden 第一作の『かわいい幽霊』だったワケです。

そういえばこのところ、すっかりシナトラからも離れていたなぁ。
久々にかけてみました。
“Something stupid(恋のひとこと)”
“Bewitched(魅惑されて)”
“Let's face the music and dance(音楽とダンスをどうぞ)”
嗚呼…やっぱりカッコイイ。。。The Voice!
いい音を聞いて、またアレンジの修整に闘志を燃やそう。

              *  *  *
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by rosegardenbel | 2005-09-27 00:00 | ラ・ヴィータ・ローザ

ピアーノ、ピアーノ

              *  *  *

ここのところ、ずっとキーボードと向き合ってました。
ってパソコンのじゃなくて、♪音♪♪が出る方のヤツね。
今度の芝居で使う曲のアレンジ違いを作るように指令が出たので、
ローランド君を引っぱり出して鵜院堂図クンと手を繋がせ、久々に鍵盤を叩くことに没入。
いや~、コレがなんだかとてもな集中力のいる作業で、
他の事に何にも手を付けられない日々になっちゃって。。。

この、MIDI を使って編曲するという作業は経験済みではあったのです。
幾年か前、若手公演『四畳半床之下』で1日ゲスト歌手として出演させてもらった折に、
松○聖子の“Sweet memory”を歌ったのですが、カラオケだとキーが合わなくて、
んじゃいっそのこと好きな風にやっちまうか、と、
もともと好きだった Jazzy なアレンジに作り替えちゃったのですね。
一曲まるごと。
よーもまああんな面倒臭い事をやったもんだ。信じがたい(笑)。

その後この Jazz 熱が嵩じて、2年前までヴォーカルレッスンに通ったりしてたのですが、
今回アレンジに Jazzy な風を吹かせよう!という事で、演出から話が回ってきたワケです。
が、
どっちかって言うと、ナマ演奏させてもらった方がぜんぜん楽カモ…。
って、弾いたところでもはやミスタッチの嵐ではありますが、
Jazz ってデジタルサウンドとは合わないと思うのよ~。

MIDI に落とし込む作業というのは、
音の出だしをキッチリかっちりデジタルなカウントに当てていかないと、
後で編集する時にとーてーもっメンドーなハメに陥るのです。
ところがこの、カウントに正しく合わせるというのがねぇ~、演奏とは真逆な感覚で、
ムズカシイのですよお(ToT)。

“Sweet memory”はあくまで自分の歌の伴奏だったので、
アレンジはカウント通りにきっちり作っていけば良かったのだけど、
今回のばやいはメロディを歌うのもピアノなわけで、
これってデジタルにカウントを当てていくだけじゃ、ぜんっぜん歌に聞こえないんです。
だからってノリだけで弾くと、伴奏と合わせた時に気持ち悪~い音残りが生じるし、
でも全部をかっちり仕上げると、音楽の面白みは出て来なくて…
まして Jazz は生ノリが命なわけですからね~。

そんなこんなで、もおーキーキー言いながら悪戦苦闘して(笑)。
とりあえず執筆で言うところの一稿は上がった…どーーーっ。ひと安心。
まあ、実際セリフと合わせてみたら、もっと音を厚くしないとだなとか、
またぞろ色々改善点が見つかってしまったので、
まだまだ当分この作業からは足抜けできないんですけどね。

でも、久しぶりにピアノを弾く事と真剣に向き合って、
忘れていた感覚が開かれて意外にも心地良かったです。
意外というのは、5才から10年間していたピアノレッスンがあまりの厳しさに辛くて辛くて、
やめて数年間はピアノを見るだけでマジの吐き気に悩まされたぐらいだったから(笑)。

教えて下さった胡桃沢先生は本物のピアニストだった方で、
何か事情があって田舎に帰ってらしたようだったのですね。
だから町のピアノ教室の域を、はるかに超えてたワケです、今から思えば。
その間に、歌の天分がありそうという事でオペラ歌手になりなさいとか言われて、
なんだかわからないままその路線に乗っかっていたのですが、
目指す学校に演劇科を発見したのが運の尽き?
思いっきり裏切って芝居の世界に転向してしまった…しゅびばしぇん。

ま、その甲斐なく受験は失敗したんだけど(^ ^;)
お芝居って演劇の大学に入らなくても出来るって事も分かって、
結局20うん年間この道にどっぷり浸かりこんでるワケですから、
もしか胡桃沢先生に出会わなかったら今は全然別のことしてたかもしれない…

でもピアノの下地があるおかげで音楽と縁が切れることもなく、
舞台でも何度も歌わせてもらったり、主題歌も吹き込ませてもらったり、
結局それが発展して、いずれは本格的に Jazz をやっていきたいと思うようにもなってるわけで。
わかりませんよね~、何がどう転ぶか。
子どもの頃の情操教育って、本当に大事だなと思います。
可能性って、このように何十年後に全然違う形で開かれる場合もあるんだもんな~。

ピアノをやっている時期に体験した不思議が二つ。

まず、諦めずにやれば必ず先に進める、という事。
4時間も5時間も練習しているのに、どうしても躓く箇所があって、
やってもやってもクリアできなくて、もうそんな時には発狂して鍵盤を拳でバンバン叩いちゃう。
大切なピアノなのに、憎らしくて憎らしくて椅子を投げ付けたくなる。
それで怒り狂ったまま「もうやめっ!」って蓋を閉じて、翌日、仕方なしにまたその曲に向かうと、
あれ?
もう一度弾いてみる…うそ…。
弾けてる。クリア出来てる。ちゃんと滑らかに指が動くようになってる!

脳が運動を整理するにはひと晩必要だという事は、大人になってから知ったのだけど、
まさにその体験。
その時はダメでも、新しいお日様が昇れば、絶対進歩している。
だからすぐに諦めちゃいけないんだ。
これは座右の銘ともいうような、絶対的に信じていいものの一つになりました。

それから時々、弾き始めて2時間ぐらいしてくると、何とも言えない境地に行くというか、
心の中が空っぽで何にもない、全身耳みたいな世界になるのだけど、
その間がすっごい快感に満たされている、という事があったのです。
たぶんランナーズハイと同種のもののような気がするんだけど。
それでそこまで行けると、そのあとに学校の宿題とかした時に、
何故だか答えがスルスル分かっちゃうの!

感覚のどこか新しいところが開かれてる感じで、苦手な数学とかも、
授業で分からなかった問題なのに、眺めただけで、あ、こーゆーコトか、って入ってくるって言うか、
降りてくるって言うか。
不思議だった~。

芸術に向き合う事の素晴らしさは、そういうところにあるのかな、と思います。
あたしが一番好きな男性はチェリストのヨー・ヨー・マなのですが、
彼がチェロに向かっている時の顔、何物も介在できない、
芸術に深く没入している彼の顔を見るとあたしも、
あのピアノレッスンで時折感じた脳内麻薬の花園(笑)に連れて行かれる感じがするのです。
チェロを弾くヨー・ヨーの眉間のあたりは、もう震いつきたくなるぐらいセクシー!嗚呼!←馬鹿。
無我の境地、ですよね。
手放す事によって、全てを満たされる。周りも満たされる。
宇宙だなぁ。

もうすっかり指も動かなくなって、ショパンなんか弾いてた自分が今や信じられない体たらくですが、
それでもピアノを弾く事は自分の中から切り離したくないなと、
いま穏やかなところで振り返られるようになったのが嬉しいです。
うん、ほんと piano piano ~イタリア語でね、ゆっくりゆっくり、少しずつ。
そんな風に時間が緩やかにほどけていっているのが感じられる。

田舎の部屋には、いつか持ってこようと思いながら置き去りにしたままのあたしのアップライトが、
ひっそりと息づいているのよね…。
音のしなくなった家になって、それを思うと、親孝行しないといかんな、なぞと思ったりもした、
今日の日記でした。

              *  *  *
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by rosegardenbel | 2005-09-23 00:00 | ラ・ヴィータ・ローザ

『トスカーナの休日』

              *  *  *

↑ ↑ ↑
素晴らしい映画に出会いました。
ダイアン・レイン主演の2003年米/伊合作映画です。

わだぐじは彼女とはほぼ同世代(あちらが2ツ下)。
'80年代初頭のハリウッドは、アイドル女優がウワーっと出てきた時代で、とりわけ
ジョディ・フォスター(1ツ上)
テイタム・オニール(同い年)
ブルック・シールズ(2ツ下)
の4人は、アメリカ4大ティーンエイジャー女優なんつって、
“ロードショー”とか“スクリーン”なんて雑誌に(懐かしい!)よく色んな比較記事が載ってました。
(この4人娘にはダイアン・レインじゃなくクリスティ・マクニコルを入れる人もいる)

同世代ということで、彼女たちのことはやっぱりなんとなく気になって来ました。
百花繚乱とばかりに咲き乱れたこのお嬢さん女優たちも、もうみんな40代になったのですね~。

ブルック・シールズは、“ブルッキー”なんて呼ばれて、
もう日本では爆発的な人気を誇った美少女でしたね~。
確かクリネッ○スのCMで、聖少女と言うコピーとともにユニコーンかなんかに乗っかって、
ティッシユひらひらさせてた。
エリザベス・テーラーの再来と言われたぐらい、あまりにも現実離れした美しさのせいか、
大人になってからはあまり作品に恵まれていないみたいだけど、
スターとしては今も現役バリバリのハリウッド人種ですな。
パパはレブ○ン化粧品の重役さんでママはモデルさん…きれいにならない訳がない?
でもプリンストン大学に入っちゃうぐらいクレバーな人でもあるのです。

アイビーリーグ繋がりで言えば、ハリウッドきってのインテリ女優が、
イェール大学出身のジョディ・フォスター。(IQ160とかって噂ダ…!)
この人については、もう、何の説明もいらないですよね。
アイドルというよりは、デビューからして、子どもだけど本格的な社会派女優という感じで、
可愛らしさとかで売っていなかったから、当時は追いつけなくてあまり好きじゃなかったんだけど、
プロフェッショナルな俳優として着実にキャリアを積み上げ、
今はとても尊敬する大好きな女優さんです。

テイタム・オニールが分かる人は、
もはや我々ほんの一部の世代に限られてしまっているかもしれませんね。
『ある愛の歌』で一世を風靡したライアン・オニールの娘で
(今や主題歌ばかりが残った感があるけど「愛とは決して後悔しないこと」というコピーに乙女たちはズッキュン胸打たれた大悲恋映画でした~)
このお父ちゃんとの共演で天才子役としてデビューして、
『がんばれ!ベアーズ』などで青春スターになったわけです。
その後はテニス界の問題児マッケンローとの派手な結婚生活ばかりに話題がいって、
今はどうしているのかな~。
ちなみにお父ちゃんの方も、
TV版『チャーリーズ・エンジェル』でアメリカの恋人となったファラ・フォーセットと、
長く浮き名を流しましたね。

で、今回の主役、ダイアン・レイン。
他の3人に比べて、これといって派手な話題もスキャンダルもない地味な印象で、
テイタムとは別の意味でこのまま陰に埋もれていっちゃうのかなーと思っていたんだけど、
この人は30代後半になってから俄然よくなりましたね。
なんか一番リアルに、現代を生きる女性を等身大で演じられる女優さんになった。
『リトル・ロマンス』での清冽なデビューによって、順風満帆の女優人生が約束され、
大作映画にも何本も出たのに、なぜかことごとく興行的にコケて、
もっとも花開くはずの20代で、一時引退していた時期もあったというぐらい、
作品に恵まれなかったんですよね。

このところ、ヒロインのお母さん役などのポジションで見かけることが増え、
あ、ダイアン・レイン!年取ったな~、なんて思っていたのだけど、
この『トスカーナの休日』では、今の彼女の良さが全開。
てか、本当にこの人にはやっといい季節が来たね~って感じ。
とても好感の持てる芝居してます。
なんかね、往年のキャサリン・ヘップバーンを思い出すんだよな~、実がある。

舞台がイタリアはトスカ-ナ地方だったので見る気になったスカパーのチャンネルでしたが、
いやぁ~見てヨカッタ~!
ちょっと久々に心洗われる、いい気分にさせてもらえました。
離婚によって突如なにもかもを失ったアメリカ女性が、トスカーナへ傷心旅行に出るという、
これだけ聞くとお定まりの女性映画なのね、と思うところですが、さにあらず。
もちろん、ダイアン・レインには期待通り、イタリア男性とのロマンチックな恋が訪れるのだけど、
本当に描かれているのは…
田園生活ならではの、心癒されるスローライフなのです。

豊饒なトスカーナの四季の中に、色んな人たちが色んな風に生きている。
小さな生活の中で小さな関係が生まれ、でもそれが大きな事件に発展することはなく、
概して平凡に紡がれていくのだけれど、それがいい。
生きるっていうのは、他人同士が触れあうことなんだよな。
ちょっとだけ。かすかにね。
それが魅力的なんです。
みんなが愛らしいの。

これはじっくり丁寧に撮った映画みたいです。
1年はかけてるだろうな、ダイアンの髪が、冒頭とラストでは倍ぐらいに伸びてるんです。
そんな造り方がまた、テーマにふさわしいスローライフな感じで、
とても心地よく内側に沁みてくるのですね。
米/伊合作映画なワケだけど、『ニュー・シネマ・パラダイス』などに見られるような、
イタリア映画の神髄が底に流れてるんですよ、健在ですね~嬉しくなっちゃう。
やっぱり好きだなぁイタリア人の感覚、切り捨てない、田舎モノ感覚、
もちろん最大級の褒め言葉ですヨ。
こういう風に生きられたらいいな~、って、
自分の理想が意外なところにあることに気付かされてしまった(笑)

ああいう芝居を創りたいなあ。
もーね、いい映画に出会うと、どんなに感想書いても言い得ることが出来ないのね。
とにかく見てください。
ダイアン・レインの今は、とてもいい顔してますよ。
女40ここにあり。元気もらえましたね~。
しかし、この年代って本当はあんな大人なワケね…
あたしー!情けないほどお子チャマじゃん~!
いい加減トシにふさわしい生き方考えなさい。あい。(笑)

このところ、なんだか些末に多忙な日々だったので、
思いきって映画鑑賞の時間作って大正解だった。
あたたかい輪郭が、心の中にぽっと灯る、豊かな映画でした。
プレ~ゴ~♪ぜひ、ご覧あれ!

              *  *  *
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by rosegardenbel | 2005-09-18 00:00 | ラ・ヴィータ・ローザ

象とナイスガイズ

              *  *  *

with you StyleさんのVPが完成したということで、
昨日は披露試写会にお招きいただきました。

きれいでオシャレなお店の奥深くに案内されると、いました個室に、皆さんが。
わ~い、またお会いできましたネ~!
監督の木ノ下さん、カメラの後藤さん、with youさんの、エグゼクティブプロデューサー武田さん、
隠れパパ後藤さん、あのスタイリッシュなおうちを貸して下さった岡田さん、
そしてあたしの娘、美咲=祐子ちゃん。
一ヶ月前、炎天下で一緒に撮影したメンバーが、誰一人欠けていません。

これってスゴイことだと思う。
本当に気持ちのいい、睦まじいクルーなのです。
さらに、編集をして下さった山田さんと、
祐子ちゃんの学校の先輩でもあるさわやか美女 with you清水さんも加わって、
和気あいあい!
お店の中でどうやって試写会するのかなーと思ってたら、
そう、今はノートパソコンというものがあるのでしたネ~。
祐子ちゃんはワクワク。
あたしはバクバク。
カメラの後藤さんが Playボタンを押して…始まってしまいましたっ。

わ~こんなおうちに住みたいー!と思っちゃうキレイなリビングのオシャレなソファーに、
ベージュのスカートを履いた物体が一頭ゴロゴロしてる。
その巨体は深緑色のニットを着ているので、誰がどう見ても象。
ぞーなのよ象、どー見ても象。しつこくどの角度から見直しても象。
それがあたし。
どっしぇ~!
わかっちゃいたけどあたしー!デカデカじゃんっ!
ほんとうにこんなおんなでよかったのでしか?
ハッキリ言って、醜い通り越してきたないですー!(ToT)

まあそれだけにインパクトは異様にあるので、店頭でご覧になる奥様方を、思わずゲゲッ?!
と立ち止まらせる迫力は十分にあるとは思いますが(ToT)
でも、
この現実の姿を分かってないのはあたしだけなのよね…
恐ろしいことに自分の中では、ガリガリとか胸が洗濯板とか言われてネタにされてた、
若い頃のイメージがそのまま凍結されていたという、
都合良すぎる現実逃避に走っていたことを思い知りました…
ってことは、
木ノ下さんに、編集作業で5日間もこの象体を見られ続けていたってことよね…
しょーっくぅーっ!!(ToT)(ToT)(ToT)(ToT)(ToT)・・・
宇宙の果てに飛ばされたい。。。

えーすでにこれは全国の with youショップで流れているそうです。
ありがとうございました with youさん、
この度やっと正しく己の姿を認識する機会を与えていただきました。
今後の目標は、
堂々とお店に伺っても誰もあの象の奥さんだとは気付かない姿に変身することです。

ま、そんな秘かな決意はさておき(思いっきりあからさまじゃん!)
夕べはまた別の意味で、気持ちのいい感覚に浸れて嬉しかった。
久しぶりに男らしい男たちに囲まれたっ。
俳優って、普通の男の人は抑制しているような、
感情という“女”性に属するものと常に向き合うのが仕事だから、よく言えば繊細、
悪く出ると女々しいという現象にも陥りがちな種族なワケです。
女優の場合はまさにその逆になるわけで、男女の住み分けがわりに曖昧な世界だと、
あたしはよく感じるのですね。

だから、大きな企業の一線で活躍している男たちがすごくカッコよかった。
お酒が進んでリラックスして笑いあっている姿は“大人の男の余裕”に満ちていて、
一緒にいても心地よい時間をもらえるのです。
だいたい前も書いたけど、ここの皆さんはまた異様に男前揃いだし…
実際、岡田さんは前回のVPに出演していて初めてお会いした時はてっきり俳優だと思ったぐらい。
木ノ下さんも監督なのにギバちゃん系の硬派なナイスガイだし、
カメラの後藤さんは村上弘明をもっとキリッとさせた男前だし、
with you後藤さんはあたしの大好きなチャゲちゃんに似てるし、
武田さんはプロスケーターの佐野稔みたいなノーブル系だし…
なんだこのクルー?!顔で集まったのかっ、
と思わずビビリ入ったぐらいナイッスな男たちなのですよ~。
(なのにあたしは象・・・号泣!)

そんな彼らが真剣にお仕事の話をしている姿は、壮観ですよ~。
それでいて先鋭的になることはなく、みんな本当にやさしいの。
お互いにちゃんと敬意を持ち合っていて、軽口たたき合っても脱線しすぎることはない。
おこがましい言い方だけど、大きな企業にいる方と接していつも感じるのは、躾がいいなぁというか、
そう、ジェントルなんですよね、それが女からするととっても安心できるのです。

武田さんが祐子ちゃんに、新しい人間関係を開拓すること以上に心掛けなければいけないのは、
出会った人たちを大切にすることだと思う、というようなことを仰ってらして、
それを聞いて、ああこれだからこのクルーはこういうムードになるんだよな、
とつくづく感じ入りました。
それってなかなか簡単には実践できないことだったり、しますものね。
おみやげのトトカルチョ大会まで企画されてて、ビックリしましタ。
映像系のアブナイもの(笑)から美容モノまでみんなで色々用意して、
今日の日をお祭りにしちゃおう!という心意気が、気持ちいいやらカッコいいやら。
いただいた“匠の技 煤竹の耳カキ”は大切に使わせていただきます。

次は忘年会だそうで(笑)あ、『赤い鳥…』にもお見え下さるということで、
またお会いできることを心待ちにしています!

これが今回のVPのテーマ、
       with you StyleのQRコードです。
          
ケータイでバーコードすると、この『薔薇色の日々』の撮影日記も見られるようにして下さってます♪

              *  *  *
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by rosegardenbel | 2005-09-14 00:00 | ラ・ヴィータ・ローザ

9月のラヴ・レター

              *  *  *

去る11日に稽古場発表会が無事終りました~。
ほっ。。。というか、どっ。。。というか、あー解放だぁ!

出し物は、 A・R・ガーニーの『ラヴ・レターズ』を、新垣/川口組で、
フランスの女流作家 R・トフォルシュの『背徳の手紙』を澤田/山岸組で、
お送りしたのでございました。
どちらも手紙を介して綴られる愛の物語。
『 L . L 's 』は1934年から始まる、アンディーとメリッサの50年間を、
『背徳…』はちょうど100年前の、マリ-とマルゴの1年を追っています。
これを、交互に入れ込みながらの構成にして読みました。

マリ-/山岸  アンディー/川口

メリッサ/新垣  マルゴ/澤田
 黒の衣裳でキバってみました


そーなんです、『背徳の手紙』ってぐらいですから、実はコレなんと、
愛は愛でもレズビアンの世界だったのですね~。
演りましたよ、演らせていただきましたよレーズンビアンな女を。
よりにもよって、あたしが最も苦手とする分野を、まさか身内の前で披露するハメになろうとは…
運命って過酷なものなのね。

もおーぜんっぜんわかンなかったよー(@ @;) …頭ぐるぐるもいいところ。
理屈では理解できるし、そういう形の愛もあって良いともちろん思ってるけど、
こと自分の中に降ろすとなるとこればっかりは生理が受け付けなくて、
あたしって革新的な愛には向きが無いのねと、つくづく思い知りましたデス。
対象がなんであれ恋心は同じはず、というところで創るしかなかったです、正直。

ただ、一人の存在として考えると、このマリーもマルゴも演り甲斐のある女たちでしたね。
なんて言うんでしょう、このマルゴという女が、烈しい人でしてねえ、
夫もいるのになんでまた女性への恋に一直線になれるのか、
あたしには皆目見当もつかないのですが、
フランス女性だとなんだかレズビアンも納得できちゃうのが不思議(笑)。

昔あったフランス映画の『アデルの恋の物語』を、なんとなく思い出してました…
今で言うスト-カ-みたいに惚れた男をどこまでも追い掛けて追い掛けて、
本当に狂ってしまう女の子だったけど、そのアデルのあまりに烈しい愚直さが、
終いには可哀想になってきちゃって、狂恋というものに憧れたりも、したのですよね。
マルゴもそんな女。
かなりうざったく危険な女だけど、
じっくり入ってみるとその馬鹿さ加減がとても愛おしく感じられてくる。
女優によってまったくイメージが変わる、面白い役だと思います。

片やマリーも普通の生活を送る人妻で、それがまたどうしてマルゴの烈しさに負けちゃったのか…
恋に理屈はないってことなんでしょーか???
ともかく、大地の匂いがするようなエネルギーに満ち満ちたマルゴとは違って、
都会の花のような理性も分別も持ち合わせた女で、
一歩進んでは二歩下がるみたいに、逡巡ばっかりしてる人なのです。
まあそりゃそうだよね、とんでもない道に引き摺り込まれちゃった訳だから。

でも、惑乱して迷いながら結局進んで行くということは、
本当はマリ-の愛の方が強かったのかもしれません。
別れを切り出すのもマリ-からで。
本当に愛しているから、醜悪な結末を迎えたくない、という選択をしたのだと、解釈しましたけどね、
バアサンになっちゃうワケだから、いずれ必ず。
男と女の間では許されるやさしい馴れ合いが、同性同士では刃にしかならない、
しかも相手を刺すことはそのまま自分を刺す事にもなるという、どうしようもないジレンマですかねえ、
それがマリ-には初めから見えていたのかもしれないな…、とね。

ここで、やはりフランス映画のあたしのベストワン『髪結いの亭主』を思い出してました。
別れって、それを告げる方が辛いですもんね、フラれる方がなんぼか楽だ。
でも、別れが残酷であるほど、幕切れが鮮烈であるほど、愛の刻印は深いのよね。
マリーはそこまで意図してなかったけど、結果的にはそうなってる訳で、
本気に痛手は付き物なのですねぇ。
しかし、いくらリーディングとは言え、やはりマリ-は美女が演った方がいい役です、
己が許せなくて辛かったワはははあ゛ーん!(T_T)

この年になったからマリーの抑制はよく理解できるんだけど、
本質的には、あたしはマルゴのブレスレスな愛の方に共鳴するタイプかもしれない。
実際、あたしと澤田さんの持ち味で言えば逆のキャスティングの方がハマるんですけど、
発表会なのでトライしないとっ!ということで、真逆の役に付いたワケです。
演りきれなかったけど、今度演るならマルゴを演ってみたいなあ。
てかこの世界は二度とヤダので(笑)、あたしの中のマルゴな女をどこかで活かせたらいいなと、
引き出し増えた感じですね。

この『背徳の手紙』は、ひょっとしたら本邦初上演カモ…。
まあ団内発表会ですから、上演と呼ぶのはおこがましいけどね、でへ。
『 L . L 's 』の方は、現在でもずっと上演され続けている名作なので、
あまり詳細については触れない方が良いと思いますが、
これは実に素晴らしい脚本なのですヨ~。

初演は宝田明さんと岩崎加根子さんというカップルだったようですから、
パ○コ劇場らしい大人の男女の為の企画だったのですね、
8才ぐらいから始まりますからね、あのお二人だと可愛かっただろうな~、
現在ではずいぶん若いペアでも上演されてるみたいです。
個人的には、役所広司さんのアンディーが見たい(聞きたい?)素敵だろうなぁ、
あ、渡辺謙さんもいいなぁ。
メリッサは佐藤友美さんとか二宮さよ子さんとか、しっとり女っぽい人で聞いてみたい。
コレ、いつかあたしと演って下さい、って、知念さんにお願いしましタ。
新しい夢ができました。

発表会の評価は、これはもう種々様々でしたね。
稽古場は暑いし椅子も悪いしで、リーディングを聞いてもらうには良い環境ではないですし、
力量も無いわ、演出も施してないわで、
それぞれが勝手をやった域で留まってる状態だったと思います。
でも、正直言ってあたしはあまり発表する意識は高くなくて、いい稽古をしたい、
まずそれだけだったので、その意味では大成功だったと思います。

本当は、新垣/川口組に施したように、インプロ寄りの稽古をして、
人物の心理の深いところを掘り下げることを、
澤田さんとあたしの組もやれば良かったのかもしれませんが、
今回の演目のばやいそれだけはチョット勘弁で…よかったリーディングで(笑)。

澤ちゃんが「あたし、8月会でよかった」と言ってくれたのが嬉しかった。
川口クンなんて心を解放しすぎて何度泣き崩れたことか、へっへっへ。
新垣さんの膨大なエネルギーに触れられて新鮮な目を開いてもらえたし。
あたしは前より少しは自分がやさしくなれてるのを感じられたし。
なにより、スーパーバイザーになってくれた小林パパが、
やっぱり頼りになる人なんだよだなぁって再認識できて、
また一つ結びつきが深くなれたような気がしています。
あの人の情熱は、人の心を打つものがある。
あたしはその純粋さが、やっぱり好きです。
そして、ボランティアで現場を手伝ってくれた江頭エガちゃん!
照明班の腕利きなのが災いして(笑)
メンバーじゃないのに本気になっていい明かりを創ってくれました。
「これは新しい試みなんです。ヘンって言われてもいいんです!」って、
こだわって関わってくれたのが、
嬉しかったなぁ~。


 小林サン              エガちゃん
        “男の仕事”の図


もう昨日から『赤い鳥逃げた…』の稽古が始まっています。
小さな一つずつだけど、確実に前よりイイものが増えたと思える。
それを持って、みんな進んで行くのだ。
夏が、やっと終ったぞー!

              *  *  *
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by rosegardenbel | 2005-09-13 00:00 | ラ・ヴィータ・ローザ

薔薇色の空

              *  *  *

昨日の夕方、稽古に向かおうと家のドアを開けたとたん、
空気が赤っぽい感じがしてギョ!
か、火事?!と思ったら…

お空が素ン晴らしくうつくしい色に染め上げられてた・・・

うちは10階建てのコの字型の建物の5階で
空は切り取られた一角しか見えないので、
慌てて下まで降りてみたら、
輝く水色からうす紫、ピンク、ロゼワインへと
神々しいまでの色の響宴、
今まで見た事もないあでやかなグラデーションが
空のキャンバスいっぱいに広がって、
それだけでも息を飲む美しさなのに、
すぐ左側には真っ白に輝く三日月と金星までいた!

う~わ~・・・駅までの緩い坂をゆっくりゆっくり、
上を見ながら歩いていたら、
前を行く金パツのオニイチャンも、
気付いて思わず立ち止まった。
うふふ。

ロータリーまで出ると、
バスを待つ行列の中にも空を見上げる人たちがチラホラ。
会社帰りの磯野波平みたいなお父さん、参考書を手に持った女子高生、
お買い物袋を両手にいっぱい下げたお母さん、暑いのに靴下を履いたおばあさん、
乳母車の中で足をぱたぱたさせてる赤ちゃん、
みんなおデコが薔薇色に染まっている。
いつもここで歌ってる男の子はケータイを向けている。

あたしも、もう一度立ち止まり「おおー」。
知らずに声が出てたみたいで、
薔薇色の人たちにいっせいに振り向かれた。
「あ、いやいや…」
照れくさくて思わず笑ったら、
みんなもニコニコ返してくれた。
そうして今度は、みんなで空を眺める。

ちょっと目を話した隙に、
もう違うグラデーションに変わっている。
すごいなあ。
大きな怖い台風だったけど、こんな置き土産もするのだ。
でも、
選挙演説をしている人、走ってバスに乗り込む人、電話をしながら歩いてる人、
同じ空の下にいるのに、気付かない人の方が多いみたい。。。
それでも、気付かなくても、
薔薇色はみんなに平等に降り注いでいる。

切った爪が飛んでったような細~いお月さまと、
今だけは月より輝いている宵の明星が、
ワッペンみたいにぴたっと張り付いてる。
なんていうか、そこに神様がいる、みたいな感じで。

バスが来て、みんな乗り込んで行く。
でも、きっと、窓の外から目が離せないだろうな。
なんとなく、後ろ姿になったみんなに会釈して、
あたしもトコトコ駅に向かう。
電車から覗いた時には、もう空は濃紺になっていた。
たった数分間の出来事だったみたい。。。

みんなシアワセでありますように。




カメラ付きケータイ(てかあたしの場合ケータイ付きカメラだな、だはは)を持って出ればよかったっ。悔しいから絵をば…本物はこんなモンじゃなかったデス。

              *  *  *
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by rosegardenbel | 2005-09-08 00:00 | ラ・ヴィータ・ローザ

古い鏡、新しい鏡

              *  *  *

あたしは普段、見るテレビ番組にかなり偏りがあって、
民放はほとんどニュース系しか見ないのですが、
昨日やっていたニュース解説の番組には驚かされました~。

タナカシューセイさんとイノセナオキさんという、鋭い論客お二人に、
もう一人、初めて拝見する女性がコメンテーターでした。
おだやかで上品で、学者さんという感じも弁護士さんという感じもしない、
不思議な空気感をまとった40代ぐらいの女性です。
その人の名前が変わっていて、テロップに出た漢字は
 島津梨瑛子 (注:まったくの仮名です)
“しまずりょうこ”え、これで“りょうこ”って読むンだぁ~!へ~!
しまずりょーこ・・・あ、れ?
よくよくその女性の顔を見たら( * ○ * )ぉわっ…
「お、おねえさん?」

何十年か前の数年間、あたしの義理の姉だった人だったのです。
なんでダブル過去形かと言うと離婚しちゃったからなんですけド、
いや、ビックリしました~!
こんな再会をするとは(一方的だけどね~、だはは)。
身内だった時期は、だからウチには二人のリョーコがいたわけで、
その上、誕生日も半年違いのほぼ同い年だったから紛らわしい事このうえなく(笑)
あたしがりょーこチャン、あちらがりょーこサンと呼び分けられてました。
なつかしい。
確かその頃はフツーに“良子”という字だったんだけど、改名したんですね。
島津良子→島津梨瑛子…受けるイメージぜんぜん違~う。
その上、おねえさんの雰囲気がまったく変わってしまっていたので、
これまたぜんっぜん気付かなかったんですね~。

いい年の取り方したんだなぁ、幸せそうだ。
20代前半だったあの頃のおねえさんは、鋭角的なインテリジェンスが溢れる人でした。
某名門大学の法科を主席で卒業した初の女性で、
国営放送からのお誘いを蹴って某新聞社に、
これまたその分野での初の女性記者として迎えられ、
その後は何をやってもこの女性初という冠がついて回るという、
輝かしいキャリアを着々と積み上げていった、まさしくその最中で、あたしは出会ったわけです。

正直言ってチョット怖かった(でへ)、
なにせ本物のインテリですからその一刀両断の切れ味ったらば!鋭すぎて血も出ないぐらい(笑)
でもね、カワイイ人だったんですヨ。
女の子らしくオシャレが大好きなんだけど、そのセンスが、あたしが言うのもなんですが、
ちょっとハズれてるの。
レースがいっぱいついた白地に紺の水玉のワンピースを着て、
これまたレーシーな日傘をさして歩いてる姿が、すごく印象に残ってる。
当時、若い女の子で日傘をさす人は誰もいなかったから、街中でもチト浮いてて、
でもそんなの物ともせず、まるで小磯良平の絵のモデルみたいにツンッて気取って歩いてる。
オシャレの勉強はこれからなんだなぁ、なんて、妙なところで感心しながら、
あたしはその陽射しの中の彼女がけっこう好きだった。

そう、おねえさんは本物のお姫さまでもあったのです。
御先祖様はお殿さま。それも大大名の家系。
「薩摩佐土原の島津でございます」
ってのが、おねえさんの印篭、最終兵器。
ある集まりで、鼻持ちならない家系自慢を始めて周りの人々を見下してご満悦していた狼藉モノが、
おねえさんの名字の響きに気付いて食い付いて来たところ、
この印篭をツルッと出して、そのエセセレブをしおしおのパ~にさせちゃった。
周りの人々はスカッと痛快感じつつ、ほ~っと言ったきり、
それからはおねえさんを遠巻きにするようにもなっちゃった。
これも、忘れられないエピソードです。

おねえさんがお義姉さんじゃなくなって何年も経った頃、
社費留学生としてコロンビア大学に入り、しばらくワシントンD.C.の仕事をしていた、
とかなんとかいう噂を聞いて以来、どうしているか知らないままだったけど、
番組の中で、おねえさんは息子と旅行に行ったと言ってた。
再婚してたのかあ。子どもは作らない主義だから、って言ってたのに、
いい人に巡り会えて豊かな人生になったんだな。
ブラウン管の向こうで、シックなスーツに身を包んだおねえさんの笑顔は、
あたしが見た事のないおだやかさに満ちていました。

いずれは、こうやって世の中の第一線に飛び出して来る人だと確信してました。
今は、エコノミスト、と呼んでいいんだろうな、
押しも押されぬ日本のプロとして、きっとこれからどんどん露出が増えていくことでしょう。
ひょっとしたら、この先のどこかでは議員さんになったりして…
そんな事さえあり得そうな気にさせる、勝ち組の人生です。
あたしは、といえば、おねえさんの知っていた頃と何も変わっていません。
面白いなぁ、生きるって。
あらためて、自分の居場所が好きになっているのを感じました。
そんな風に思える自分に安心しました。

40代になって、世の中に躍り出て来たおねえさんの存在が、なんだかとっても頼もしく、
そうだよね、これからだよね、って、勇気もらっちゃった。
あの方から初めていただいた物かもしれません(笑)。
嬉しいなぁ~。うん。よかった。うふふ。


あ、ここに書いたおねえさんの名前は、本当にまったくの創作ですから!
エピソードは事実だけど、実際は島津家の人じゃないのよ、
ある意味もっとスゴイ家系の子孫なので、苗字も名前も正しく書いたら障りが出そうで、
思いっきり仮名にさせていただきました。
あしからずです~!

              *  *  *
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by rosegardenbel | 2005-09-04 00:00 | ラ・ヴィータ・ローザ

決戦は日曜日!

              *  *  *

今日---- お、また日付けが変わってしまった、昨日も、
“8月の会/棚から牡丹餅稽古週間(笑)”オフ日でした。

なんて始まりかたの日記が続くと、毎日休んでるみたいに見えるなぁ(笑)
いやいや、実際はオフというよりは、稽古場に集まらないで、
一人おうちでじっくり読み込む為に設定している日です。

リーディング、しかも内容が手紙のやり取りなので、
常にも増して集中して、自分の中で役の心情を熟成させないと、
ヤバいんですよ、これが。
上っ面だけでキレイに読んでも、なーんにも伝わって来ない。
ほんと、上手きゃいいってもんじゃないんだなぁ…
今更ながら、恐るべし声の力、デス。

でも、オフの翌日にはみんな格段に進歩して来る。
ちゃんと読んで来たのが分かるのです。
こういう風に努力が即効であらわれるのも、リーディングの特性かもしれませんね。
だから面白い。ハマってます(笑)。


ぜんぜん話は違うけど、さっき某国営放送で政見放送をやってました。
自○党と、社○党と、民○党の3党主が出て来て、政策を訴えたのだけど、
これがオモシロかった。思わず全部見ちゃった。
なんかね、
すっごい分かりやすかったんですよ、中身じゃなくって(おい!)
その党の個性っていうかなぁ、あーこう見て欲しいのねって自己演出がクッキリ立ってて。
有権者というより役者として、思いがけず楽しませていただきましタ。

自○党は総裁が、クールビズがっつりやってますゼ、って感じのレモン色のシャツのみ着用で、
例のやる気なさそ~にやる気まんまんなkoizmi節を滔々と。
ふーんそーかぁ…わっかんない(おい!)とスイッチ消そうとしたら、
その後に、ブッ飛びの展開が。
社○党の番になったら、党首が横に和服の女性を従えてる。
だ、だれ?この人?
だって芸者さんみたいに仇っぽいんだよ。あまりの場違い感に釘付け…。
そしたら、講釈師、だって。
それで、女二人が本当に「どーもー!」ってノリで喋り出したの。
もちろん中身は政策なんだけど、これが紙芝居でも始めそうな勢いで、
ちゃんりんちゃんりん♪
あたしの耳にはその間ずーっとお囃子が聞こえてたです。
それだけに庶民の味方、って感はとてもよく入ってきたけど、
政見放送で、こーゆーのアリなんだ…驚きました。
で、
社○党ってば解党の危機が嵩じてついに奇策に出たのね、
次の民○党は、また正調に戻るだろう、なんて思ってたところがぎっちょんちょん、
やっぱりいた、もう一人。民○党にも。
ブラックのスーツでビシッとキメた岡○党首の横に、
これまた負けじとピッシリ背筋を伸ばす白い女、その名もレンホー。
…ニュース番組が始まったのかと思った。
ここは冒頭のかなりの時間を
「岡○さんはお子さんたちとなかなかお会いになれなくてお淋しいですね」
なんつって『レンホーの部屋』よろしく党首のプライベート話に言及。
ロボットっぽいイメージを払拭させたいのね。
でも岡○ってば破顔一笑とまでは至らなかったわ。
もお~笑いなさいよぉ、欽ちゃんの仮装大賞みたいにぽっぽっポポポポッと支持率上がるわよ、
その為にこんな構成にしたんでしょーが真面目に答えてどーするっ。
まあね、男は黙ってサッポロビール(古っ!)なタイプなのね。はいはい。

日本の伝統話芸の力を借りて同じ目線で大衆の心を掴みに来た社○党と、
米の国の上院議員みたいなセレブなムードで理想から攻めて来た民○党。
…ものすごい差。
でも、今の我が国にはどっちの層もあるんだよねぇ、確かに。
その演出を革新的な戦略と見るか、あざとい悪あがきと見るか…。
しかし、そこから考えると、今総理の横につける人って…いないもんね…。
そのぐらい力強いお頭と見るか、そのぐらい独裁走ってる個人と見るか…。
なんだかなあ。。。
未来感でドキドキしたいんだけどねぇ。。。

が、投票日は…あたしたちにとっては発表会の日なのよっ!
出演させていただいたWith you さんの店頭オンエア初日でもあるっ。
編集も終り、エグゼクティブプロデューサーの武田さんも最後の追い込みに奔走しているようだ。
9月11日。
決戦の日。
どちら様も、Goごおーっ!!

              *  *  *
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by rosegardenbel | 2005-09-03 00:00 | ラ・ヴィータ・ローザ

九月は葡萄色から…

              *  *  *

うわ、もう九月っ?早…ま、まだ、あたしの夏は終ってません(- -;)
はい。
昨日は“8月の会/棚から牡丹餅稽古週間(笑)”オフ日でした。

前夜の余韻を確かなものとするべく、調べ物に精出した1日。
自分が読むホンの舞台となっている地域を、遅ればせながら追いかけて、
そのレポート用に秘密のURLをアップ!
最近、これが得意ワザになってるなぁ(笑)。
事務所で稽古だとパソコンを借りられるのがナイッスです。
資料をプリントアウトして持ってくより、能率も効率も格段によいよい。

調べたかったのは、お仏蘭西の片田舎ブラシモンという村。
新しい世界を演る時、あたしはそこがどこなのかが一番気になっちゃう。
地球儀を眺めるように、その国の形と、どの辺りにある場所なのかを、
ビジュアルでインプットしないと、なんか不安なんだよなあ、何故だか。
今回はそこまでの時間がないかなと諦めていたので、
この棚ボタ週間にぜひともクリアしたいっ、と野望に燃えたワケです(笑)

セリフを読むに、そこはボルドーに近いらしいのだけど、
とーぜんの事ながら、そんな小さな村にヒットしてくるサイトはなくて…
てかその前に、架空の土地かもしれないっ、という恐れもありつつ、
仕方がないから衛星地図のサイトを見つけて、空からフランスを鳥瞰!
ともかくまずボルドーを探すのだ。
えー、ご多聞に漏れず数多あるワインのサイトから仕入れた情報によると、
ほとんど大西洋に面した位置でスペインに近いフランス南西部?
へ~、ボルドーってもっと上~の方、パリに近いのかと思ってた。
ぜんぜん下なワケね想像より、あいよ、すぐ見つかるでしょう有名だから。

と思ったのが大間違い…。
なにせフランス語なので、まず地名を読み取るのが一苦労…(- -;)
この2年ですっかり馴染んだイタリア語は、
スペルの通りに読めばいいので楽だったけど、
フランス語ときたらもお、音と字ズラが全然結びついてこない~(@_@)

おっかしいなぁ絶対この辺なハズなのにい~、きーきー言ってたら、あら?
Bordeaux なる文字列発見。
ぼる…ぼるであ…ぼるでぃあうっくす?
あんじゃコリャ、こんな発音しづらい地名があるのか?
ってチョト待てよ…そーだ、フランス語って長音のスペルにいっぱい母音が付いた気がする。
しかも意味不明なXまでいたような…なんか大学の時やったなあ、ってことは…
Bordeaux
ぼる、どー。。。あ゛ーっ!コレだぁっ!なんだよ、このスペルぅ(泣)。
み、見つけたよ。こ、ここを基点に今度はブラシモンだ…。

だけど、きょ、距離感が分からないよお(T T)。。。
鳥瞰地図の虫眼鏡マークで寄ったり引いたりを山のように繰り返して、
もうこれ以上は大きくならないっ、というところまで拡大したら…
Blasimon ぶーらーしーもーん
あったぁーーーっ!あったよお~、実在の村だったああ~。
小っちゃいよ。
まさかこんな東の外れの国から検索かけてる女がいようとは、
思ってもみないでしょうね、ブラシモン村のひと。
嗚呼、あだじもちかれたでし。。。

でもヨカッタ。なんかイメージが具体的になった。
ボルドーと言えば☆赤ワインの女王☆ってぐらいだから、
農地はみーんな葡萄畑だろうとは思ったけど、
ブラシモンは高級じゃない家庭用白ワインの産地だったです。
そして一番の収穫は、その辺りは二つの河にはさまれた河岸丘陵地帯で、
つまり坂の多い村だってこと。
100年前の農夫たちは荷車に葡萄を山積みにして、
安い賃金で石畳の坂をえっこら押して登ったんだ…重労働だ。

あたしが読むマリ-は、そんな村でドレスメーカーをしているボルドーから来た女。
ボルドーは今でもフランスで5番目に大きな都市らしい。
古代ローマ帝国によってワインの港として開かれた、活気に溢れる美しい古都…
そこでマリーは生まれ育った…。
そっか…センスも教養も、村びととは本当に一線を画している存在なのだわ。
今までも台本から感じていた事だけど、実際にその地方の風景を見ると、
具体的に色々な修正がかかっていく。
マリ-が歩けば、村中に秘かな憧れの空気が動いて行ったかもしれない。
こんな村では、その詮索と好奇心の密度は想像以上かもしれないな。
そんな中での運命の出逢い。。。
普通の恋愛でもあっという間の噂になりそうなのに、マリ-の恋は…

おっと、これ以上はいかんいかん。
すでにしてだいぶネタバレしちゃってるか?
9月11日の発表会を過ぎたら、堂々とお披露目いたしマス(笑)。
それにしても、ウチの愛Macクン、ブラシモンって入れると、
夫裸子悶って出すの、やめて。
なんちゅー字よぉ!

              *  *  *
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by rosegardenbel | 2005-09-01 00:00 | ラ・ヴィータ・ローザ