劇団離風霊船 山岸諒子の徒然をつづる雑感ノート 「ラ・ヴィータ・ローザ」です


by rosegardenbel
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8月のラヴレター

              *  *  *

夕べは“8月の会/棚から牡丹餅稽古週間(笑)”第二日目でした。

スタジオの都合で、この1週間は事務所を使っての稽古ですが、
なんたって『8月のラヴレター』(まだ仮題デス)はリーディングだから、
狭い場所でも出来るのがステキ。
みんながおデコを突き合わせるように一緒に作品世界に入って行く、
この集中はなかなか気持ちイイもんです。

セリフの一つ一つを丁寧に解釈し、
裏で動いている気持ちのスペクタクルを掘り下げる。
そうして、
一人一人の感じ方、受け止め方の違いが浮き彫りになると、
自然とそれぞれの実体験エピソードなども転がり出てきたりして、
びっくりしたり共感したりしながら、新たなイメージが膨らんで行く。
すると、
次に読む時には、そのことがちゃんと反映されて、
単なるセリフが“思い”に変わっている。
それは、
聞いていても明らかに解るから、
みんな人のセリフにも掘り下げ甲斐が生まれて、
早く次のセリフも深めたくなる…。

ほんと、ゾクゾクするほどスリリング・・・。

本来の終了時間は22時なのですが、
この『8月のラヴレター』は、誰も定時に帰ろうとしません。(笑)
もっと演りたいという思いが、ひたむきな熱を生み出して、みんな、
ぜんぶ吐き出さないことには帰るに帰れないみたい…うん、素敵。
素敵だ!

夕べはそれが嵩じて、貸し出しの終った地下のスタジオに降りて、
あらためて稽古をということになったのだけど、その時点ですでに22時!
…こんな熱心な状態がかつてあっただろうか(笑)。
いやいや、上での読み合わせでとってもイイ感じのところまで行けたので、
みんなソレを一刻も早くちゃんと自分のものにしたかったんですね。

せっかく広いスペースに来たのだから、
あえて普通の芝居のように動くことにして、
あたしとは別のペアの稽古をはじめました。
リーディングでは実感できなかった、“生身の相手”。
ちゃんと見て、触れて、気持ちの揺れをつぶさに感じて、
それによって生まれた自分の気持ちをまた返す。
気持ちで響きあう。
気持ちが身体を動かす。
それを体感できるのなら、稽古の現場に掟なんて物は存在しないのだ。

演者4人という規模だからできる事を、あたしは今回やりたくて…
自我が消えるほど夢中になって、そこに“生きる”ということ
それをやりたかったのです。
それは去年、『リボンの岸。』であたしが哲さんから貰ったもの。
大事な大事な、演ずる者としての支柱になったあの体験。
そういう時間を、この8月のメンバ-にも獲得して欲しかったのです。
そして、
夕べのスタジオは・・・

素晴らしい稽古になりました。
演者の二人は、シーンを繰り返す内にぐんぐんその世界に入り込み、
ついには心の奥に絡んだ根っこを全部ほどいて、
ただ無垢に、裸の自分を晒し、委ね、
そこにいる事そのものになっていきました。
それが本物だったから、そのシーンが過ぎても切れることなく、
残るペアのあたしたちも心の内からほとばしるように、セリフ、
いえ言葉を、かぶせていました。
全員が予期せぬ感情に見舞われながら、気持ちの嵐をぶつけあい、
とどまることなく沸き上がる自分の内なる激情に翻弄されたまま、
気が付けば、ラストシーンまで終っていました…。

しばらくは、みんな自分に戻れませんでした。
言葉を発することが出来ない。
けれど無言でいるのは苦しすぎて、
でも出て来るのは雄叫びに似た慟哭だけ。
何か、声を発せずにはいられない、心の原始の状態。。。
作品世界の中で、解放しきった無防備な自分に、
つぶてのように打ち付けられる相手の気持ちは芯から痛くて、
今まで感じた事もない苦痛に洗われながら、役と自分を往還する、
そのエネルギーの大きさを体験して、みんな圧倒され尽くしていました。

ヘトヘトです…(笑)。
哲さんが言っていた「心を動かすのは身体を動かすより疲れるのよ」
それを、また実感しました。
夕べはきっとみんな、疲労困ぱいしながら眠れない状態になったでしょう。
役者って、
こういうことを知ってしまうと深みにハマってっちゃうのよね~…。

いい稽古場です。
あたしが一番ダメかもしれない(笑)いや、マジで。
本当に天からのお恵みのように貰えた時間だから、
密度の高い、熱っぽさを極めていきたいです。
演ずる事を手放して演じたい。
自分だけれど役でもある。自分だけじゃないけど役だけでもない。
うん、その一点、そこをを探して、シンプルにマリ-になりたい。
うん。マリ-になりたいんだ、今回初めてそう思えた気がする。


    ↑
:悶絶している8月の人たち:
写真を載せるって言ったらこんな反応に…
もお動くから~ボケボケじゃ~ん(笑)

              *  *  *
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by rosegardenbel | 2005-08-31 00:00 | ラ・ヴィータ・ローザ

或る夜のできごと

              *  *  *

“8月の会/棚から牡丹餅稽古週間(笑)”が始まりました。
また後日書きますが、稽古が、とってもスリリングで楽しいのです。
普通のホンなのに、まるでミステリーを解くように解釈に夢中になっちゃって、
面白いから、ついつい終電ギリギリまでやっちゃう(笑)。

そんなわけで、
人さまが眠りにつこうという時間に帰宅する毎日ですが、
今日は駅前のコンビニに寄り道しました。
頭の中がいっぱい埋まると、お腹の方はスカスカになるようで…だは。
お気に入りの取れ立て弁当“トマトとモッツァレラのパスタ”の温め待ちの間、
稽古場から持ち帰ったペットボトルを捨てようとコンビニの外に出たら・・・
ミョ~な人に遭遇したのです。

なんかね、吸ってた煙草をあたしのすぐ脇の灰皿に置いてお店に入ってったの。
置いたの。火ついたまま。穴に落すんでなく。火種をつぶすんでもなく。
って置きタバコかいっ?!
ええええ~?!ここでするかオキタバコっ?!
物色とかしてすぐ戻ってくる気なのか?で、でも危ない、よね?
ええええ~?!コレ、あたし、のおーしたらいいのお?!
消しちゃったら怒る?吸いさし、けっこう長いぞ、どう見てもまた吸う気まんまん。
これは、かなり所有権の在り処を主張している消しづらい風情…
ちょっと待てよ。
あたしがこの灰皿界隈にいた事はヤツの中にはインプットされているハズ。
するってーと消したのはあたしだって、すぐ分かっちゃう。

ヤツは…目つきが怖い。てれんこてれんこしたその歩き方も怖い。
その上かなりのガタイ良し。
パチンコ名人のもと子役内山信二クンの人相悪くして色黒くしたみたいだ。
おそらくは、若い頃目指した柔らの道の厳しさに負けて挫折、
今や単なるものぐさな30代独身にして、
所在なくその体格を持て余す胡乱な輩に成り下がり、
鬱憤の捌け口を求めて夜な夜な健全なコンビニに現れ、
オキタバコの罠を仕掛けて、
お節介なオバチャンという又とない獲物がかかるのを、
手ぐすね引いて待っているのに違いないっ。
…その男凶暴につき。
ぎぇー!消したらギロッとするっ?こあいですー!(広がる妄想)
でもでも、危ないよー、コレ地面に落ちちゃったら…

わかったよ。まつよ。あんたがでてくるまでここで番するよ(泣)。
だから早く出て来て。一周したら出てくるよね、出てコレまた吸うんだよね、出て…
来ないーっ!!
ドリンク手に持ってしげしげと見つめたままフリーズしてる…
あにしてんだよお!
しかも遠目にも分かるそのドリンクが、怖いいい!なんでゆんけるー?
更によく見たらこのタバコ、ロングサイズ…とーぶん長いままー!(号泣)

その時、灰皿の上にニュッと手が伸びて来た。
思わず確認した本体は、茶パツ20代後半木村一八崩ス広告業界系。
その木村一八崩スは、ケータイで喋りながら吸い殻を灰皿の穴に落した。
一瞬その手が、くだんのオキタバコの上で、ん?と言ったように見えた。
あ!おニイちゃんオキタバコ消してくれるのっ?

「だってエリカ店にいなかったからさぁ、フラれたって思った…うふふ」
期待も虚しく、その手は茶パツのかき上げというお仕事に向かってしまった。
がっくし。。。
木村一八崩スは店に入るでもなく、
そのままそこで“エリカ”と“うふふ”を乱発している。
夢中だよ…真横にあたしがいるのにぜんっぜんノープロブレム。
人の気も知らないで…
あなたの横にいるのはそーは見えないかもしれないけど吸いさし煙草の番人なのよ、
自然があたしをそう任命したのよ。
ぐっすん。
うううう、う~ち~や~まーー、早く出て来いよー。なーにしてるん…げ?
今度は豆腐持ってフリーズしてる…なんでいちいち凍るのよっ。
タバコは?さっきあんなに丁寧に置いたコレよコレ、どーゆー神経してんのよ?

ダメだこりゃ。
知らない。もおー知らない。あたし店に入るからね。早くしないと、
「トマトとモッツァレラのパスタ、お待ちのお客様~」
って大声で呼ばれちゃうじゃないのよっ、恥ずかしいのよアレっ!
「キョ~っキョっキョ」
突如発せられたけたたましい音にギョッとすると、
木村一八崩すの笑い声だった。
ビックリした。アカゲラが鳴いたのかと思った。
う~んエリカちゃんにとって君はたぶん只のお客様だと、いま確信しました。
すると木村一八崩すは、とーとつに内山の吸いさしを取った。
え?!捨ててくれるのっ?
なーんだ気付かぬフリして実はちゃんと気にしてたのね!
けっこうデキル男かもしんない木村一八崩すってば。アカゲラでも許すあたし!
エリカ、オススメするわよっ!・・・え?
ぇえええええええっっっっっ?!?!?!?!?!

吸った。

木村一八崩す、内山の吸いさしを、吸いました。
自分が火ぃつけた煙草のように、ものすごくフツーに…。
そしてまたアカゲラになってます…。

あんびりーばぼー。。。

“トマトとモッツァレラのパスタ”を持って店から出ても、
木村一八崩すはまだアカゲラでした。
そして、内山はと言えば、
オキタバコのことなんか、まーるですっかりぜんぜんまったくまるっきり忘れて、
通りの向かいに止めてあった足立ナンバーの個人タクシーに乗り込みました。
そう、内山はタクシー運転手さんだったのです。
ハザードを付けたまま、丸ッこい寄せ豆腐と格闘してます。
お腹空いたのね、でもダイエッターなのね、
んでもってユンケル飲んで足立まで帰るのね、そーかぁ。よしよし。
振り返ると、木村一八崩すがちょうどあたしを追い抜こうとしているところでした。
一瞬、目が合いました。
電話を終えた木村一八崩すの顔は、今日見た中で一番キリッとしてました。
内山の煙草をつまんだ左手に、指輪が光っているのをあたしは見てました。
歩いて帰るんだな~。

なんだか。。。
変な夜でした。

              *  *  *
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by rosegardenbel | 2005-08-30 00:00 | ラ・ヴィータ・ローザ
              *  *  *

前回書いたハリケーンの名前。。。気になって調べてみたデス。
英語サイトのセントラル・トロピカルなんちゃら?という処に行ってみたのだけれど、
ん?なんじゃこりゃ?2010年って…
え?アメリカのハリケーンの名前って、
なんと、あらかじめアルファベット順で決められてた!
しかも、ずららとリストアップされてるっ!

今年はアーリーンから始まりウィルマで終ってて、
来年がアルベルトからウィリアム、さ来年がアンドレアからウェンディ…などなど、
すでに2010年までガッツリ決められてたのです~!
例えば今年、日本でいうところの15号が来たとすれば、
それはハリケーン・オフィーリア!(ジュリエットもいるのか?)
ってことは、
「オフィーリアったらお転婆娘だったわねー、フィリップはイイ子であってほしいわ~」
なんて具合に次のハリケーンの噂話ができるってことか?
ところがこれが、とんでもハップンの複雑さで…

なんだか発生場所それぞれに、別々の名前リストがあるのよ~。
ご紹介したのは“アトランティックネーム”版なんだけど、
他にも北西部版とか北東部版とかイロイロあって、
もしか、15号がアトランティック生まれならオフィーリアだけど、
北東部生まれならオーティスという男の子になっちゃう。
よって、実際は上のセリフは
「オフィーリアったらお転婆娘だったわねー、はたしてフィリップは生まれるのかしら?」
って感じ?
てか実際の実際は、一般人がこの膨大な数のハリケーンネームなんて覚えてる訳ないので、
「本日、ハリケーン・フィリップが発生しました」
「あ~フィリップってゆーのかぁ」
って後追いだと思うけどね。

しかし、なんでこんなメンドクサイことを、わざわざ?
生まれ在所にそんなに意味があるのか?大陸だから?
たってもさぁ、統一名称で全米一律に呼べばいいじゃんねぇ。
…よくわからんぞ、米の国のひとたち。
ま、楽しいけどねー。
ちなみに、今現在“カトリーナ”が大暴れしているらしい。
これはアトランティック版の11番目にちゃーんとありました。
これからメキシコでチョコッと浮気してから、
また戻って来る気まんまんらしく、
カトリーナちゃんっ、ふた股かけなくていいからっ、と地元は大騒ぎ。
うーん、多情なおんななのね。

さらに、面白い事もわかったゾ。
みなさんは“キティ台風”とか“ジェーン台風”ってフレーズ、
聞いたことないですか?
子どもの頃、東京のおばちゃんが“キティ台風”がどうのこうのって言ってたの聞いて、
日本語に英語がくっついてるなんて不思議だなぁって思ってて、更に長じてからは、
なんで“ハリケーン・キティ”じゃないんだ?日本と何の関係が?と、
そ-言えばこの疑問は解決しないまま、今にいたってたのです。
それが今回わかっちゃった。

コレは確かに日本の台風の正式名称で、来たのは戦後すぐ・・・
つまり、占領下では台風までもあめりかないずされた、ってワケだ!
フツーの庶民がフツーに「キティ台風は凄かった」とか言ってた。
どえ~…
驚いちまいました。
占領されるってこーゆーことなのね。
でも、この“キティ台風”って響きには、
今でもなにやら独特のロマンを掻き立てられますけどね。
混沌の時代だったんだなぁ。
ミョーなところで実感湧いたしだいです。
そんなのみんな知ってるわい、ってコトだったらごめんなさい。
いや~、個人的にはビックリな発見だったので。
このキティ嬢もそうとう気の強い娘だったようデス。

そうそう、ハリケーンはやっぱり、はじめは女の子の名前だけだったのが、
男女差別っ!とクレームが付き(男女どっちの側からかは知らないが(笑)、
1979年から男の子名前と交互に呼ばれるようになったのだそうです。

そして…2005年の日本の夏。
今日も今日とてこの残暑ってば、
台風一過でさらなる激烈さを極める気なのね。
どちらさまも、南~無~。

              *  *  *
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by rosegardenbel | 2005-08-27 00:00 | ラ・ヴィータ・ローザ

タイフーン

              *  *  *

おっ、日付けが変わっちゃったよ~ん、
25日(木)深夜の気分のままに書いてマス。

来ちゃいましたね、おっきい~ヤツ。
ただいま順調に北上中?刻々と関東地方に迫ってきているようです。
突発的に窓を叩く雨音も、
豆を撒くようなパラパラッて音から、
ビー玉でもぶち撒いたようなバラバラッッ!になりつつあり、
うう~~~来たぞおおって感じです。
どちら様にも大きな被害が出ませんように…。

海の向こうの米の国では、台風に名前が付いてますよね。
ハリケーン・ジェーンとかハリケーン・キャロラインとか。
女の子の名前ってのが、いかにも、
ピンチに遭うほど洒落ッ気発揮したる!という
かの国の人たちらしい発想だ。
最近はアンドルーとか、男の子名前もついてますね、
付ける名前が底をついてきたのか、
はたまた性差別意識の現れか…ハリケーンにも?
これまたアメリカ的(笑)。
日本だったらどーなるのかなあ、まりえ台風とか、みか台風とか…
カワイイかも。
あ、でもそれは人のイメージによるところが大きいのか。
リョーコ台風。。。
怖ッ、言うなー!?

などとタワごと述べてるのでお分かりの通り、
今日の赤い鳥の稽古がこの土曜日に日延べとなりました。
と、ゆーことは?
“8月の会”の発表会もさ来週に延期~っ、やぁった~っ!!
メンバ-狂喜乱舞っ。(←喜び過ぎやっちゅーの)
いやいやマジで、やっと何か掴めそうなところまで来てたので、
ここでいきなり発表会になるのは、う~~~だったのだ。
ああ、稽古が出来る。
よかったよお…(涙)。

気持ちも新たに頑張ろおー!メールを飛び交わした
“8月の会”でありましタ。

              *  *  *
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by rosegardenbel | 2005-08-26 00:00 | ラ・ヴィータ・ローザ

あかいとり

              *  *  *

昨日は『赤い鳥逃げた…2005』の稽古初日。

いよいよ12月15日の大千秋楽まで、ツアーを含めた赤い鳥の日々が始まる。
この芝居は、離風霊船にとって聖域と言える特別な作品。
赤い鳥に帰る。
いつもとは少し違うムードの中、
キャスティングの為の座内オーディションをする。

あれからもう20年が経ったのですね。
メンバ-の中でさえ、すでにあの御巣鷹山の事を知らない世代もいる。
それはそれでいいことなのだと思う。
時は、生きている今を支えてくれる、一番確かなものだから。
けれどあたしたちは、決して流し捨てることはない。

あの日、
郷里に帰る列車に乗ったあたしの真上に、あの飛行機はいた。
日航123便。
夕焼けに染まる大月上空であの飛行機が悲劇の迷走をしている時間に、
あたしは何も知らずその町を通過していた…。
それだけのこと、
なのかもしれない。
けれど、20年経っても、
あの痛みを忘れることはできない。

事故から5ヶ月、年が明けてすぐに、
『赤い鳥逃げた…』は初演の幕を上げた。
義憤に突き動かされていた。
あたしたちの持っている手段で、この理不尽を残したい、
ただそれだけだった。

一年目、三年目、七年目、十年目、十三年目…。
あたしたちはやり続けた。
人の不幸を金にする、どういうつもりだ、ふざけるな。
様々なバッシングも受けた。
でもあたしたちはやり続けてきた。
節目節目を、一緒に生きてきた。

そして、二十年目。

やり続けて来た本当の意味が、
今、はじめて生まれるのかもしれない。

『赤い鳥逃げた…』
離風霊船のスピリッツがここにある。
演劇人の端くれとしての誇りが、この中にある。
あたしたちは演じる者である。
そして、ただの一人の人として、この舞台に立つ。

赤い鳥の翼が手折れることは、決してない。

              *  *  *
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by rosegardenbel | 2005-08-23 18:28 | ラ・ヴィータ・ローザ

夏の思ひで・・・

         *  *  *

台本を読み込むことに没頭している。
ホンに書かれている女たちは、あたしとは明らかに違う世界に埋もれている。
あたしよりもっと女を突きつめ、もっと女を生きている人たち。
う~~~む、理解しがたい。
なぜなんだ?

今現在のあたしからは想像しがたいと思うが、
これでも何年か前までは、色っぽい女だと思ってくれる人たちもいたのだ。
いっぱい。ホントだって!
女の権化なんて言われて、骨の随まで女だと、自分でもそう思ってきたそんなあたしが、
なじぇにこの女たちをりかいできないの?

思考はおのずと自分のこれまでに立ち返っていく。
いったい自分の女を意識し始めたのは、
いくつぐらいからだったのだろう。
初恋は幼稚園の時だったし、
おませな女児だったと思う。思う。。。。あ?!

なんか、とんでもない事を思い出してしまった…。
母に数枚の硬貨を握らされて、よく通りの向こうの
“おーたのおじちゃん”のところに行った。
おじちゃんのお店に着いたらすぐ、
母から教わったむずかしい呪文を言うのだ。
「かりあげにしてくだサイ」

あたしって・・・
刈り上げだったのねっ?!

太田の床屋に行くと、
やさしいおばあちゃんが必ずあたしの爪に、ピンク色のマニキュアをしてくれて、
みんなに聞いても「そんなことしてくれない」って言ってて、
あたしだけ特別なんだって嬉しかったけど、
そのワケはそーゆーことだったのねっ。
なんか今まで、“かりんとう”“かりんエキス”という言葉を聞く度に、ん?と引っ掛かって来たワケも、
そーゆーことだったのねっ。

刈り上げ女児だったーーーーーっ!
しどい。
母ったら。
あたしの髪が、量が多くて狂ったようにすぐ伸びるのに手を焼いてそんなことしたのね。
あたしが自分じゃ後ろが見えないのをいいことに…。
太田の床屋のおばあちゃんは、かわいそうに思ってマニキュアで帳じり合わせてくれたんだわ…。
あたしはあたしなりに漠然と、んん?と感じてた、その事だけが脳幹に刻み込まれ、
“かりん”という音に得も言えぬ曇りを感じてきたのだったんだわ…。

げ、てことは…
初恋の相手、角三のまこちゃん(そば粉の卸問屋の跡取り、倉科誠くん。
“かくさん”は店の屋号)まこちゃんに「すきです」とコクった時も、
あたしは刈り上げ頭だったんだぁぁぁぁっ!
だから「ごめんなさい」って言われたんだわ…うぇ~ん!

なんてこったい。
しばらく、この刈り上げのことは頭から追い払えそうにありません。
なんでこんなこと思い出しちゃったんだろおお。

         *  *  *
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by rosegardenbel | 2005-08-21 00:00 | ラ・ヴィータ・ローザ

キレイ。。。

         *  *  *

昨日は徹夜明けのまま11時半まで稽古したので
さすがに帰ったらバタンキュー(@ o @)
9時間も眠ってしまった。
あ、単に2日分寝たってだけか…あ、あは。
でも一挙にたっぷり眠れると嬉しい♪
なんか安心する。。。

『甘い生活』の時は
徹夜/3時間睡眠/徹夜/2時間睡眠
2ヶ月間とうとうそのまま最後までいっちゃって
でもエンドルフィン全開状態だったから
ぜ~んぜん平気だったけど
以来すっかり短時間睡眠がクセづいちゃったのが
実は心配だったんだよね~。
ヨカッタ、まだいっぱい眠れる身体だった(笑)。

眠る、って大事だよね。
眠りが上手くいくと心もキレイになった気がする。


台本がやっと完成した~ふぅ~。
リーディング。。。クセものです。
動いている時より個性がよく立って面白い。
でも、その分それぞれの弱点もたくさん見えちゃう。
それは克服しなくちゃいけないんだけど
怖いのは、克服作業のすぐ際に“形”があること…。

いい音色、心地よいリズム、聞き取りやすい口跡。
これは、器としては俳優の絶対条件だと思える。
だけど
一番怖いのは、実が無いこと。
そこを目指すがあまり
一番肝心な“気持ちの熱”を手放してしまう。

ただキレイなだけ。。。こんなつまらない物はない。

ヘタくそでも、様々な温度がある。
ゴツゴツしてても、いつも真実でいる。
真実が溢れて、ぐちゃぐちゃになってる。

そういう一生懸命さがない俳優は嫌われる。
上手く演りゃいい、ってもんじゃないのだ。
嗚呼…コワイ。

自分の出す音色に酔ってないだろうか?
いいリズムを作る事で得意になってないだろうか?
歯切れの良さで伝えた気になってないだろうか?

そんなもの、全部ぶち壊していかないと。
真実があれば伝わるのだ。
だけど、生理の違う他人が書いた言葉に
違う自分の真実を込めることが難しいのだ。
それがあって初めて
他の誰でもない“自分が演る”
その意味が生まれるのだ。

大事なのは結果として人の心を打つことで
自分が気持ちよくなることではない。
恥ずかしながら、毎日、そんなことと闘っている。
読まないと。
とにかくひたすら、台本を読まないと。
答えはその中にしかない。


         *  *  *
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by rosegardenbel | 2005-08-20 00:00 | ラ・ヴィータ・ローザ

あたしの名前はマリ-!

         * * *

【稽古場発表会】
オフの期間に、くじ引きで組分けされたメンバ-が、
やりたい放題好き放題やる事を見守ってもらう会。
                       リブレ大辞林

てなわけで
今年はこの夏の間に3組のエントリーです。
あたしは“8月の会”にいます。
メンバ-は

ダリアのように烈しい美女、新垣友美嬢と
露草のように幸ウスそ~な美女、澤田恵に
今年の若葉マーク、イケメン候補生川口学君
そして、スーパーバイザーに
椿組の主役から帰って来た小林裕忠パパ
あーんど薔薇色のワタクシ山岸りょーこ。
     ↑
    (殴らないでー!)リブレ植物劇場?

これまでも、けっこうキテレツ…いやいや
革新的な出し物が多く
へぇ~、この人ってばこんな発想するんだぁ!
と楽しいサプライズがいっぱいだったので
後に続く組は、ついそっち方面を目ざしがちに。

でも、我々“8月の会”は逆サプライズ(笑)
まだ詳しくは述べられませんが
翻訳もののリーディングにチャレンジ!
正統派なちょーせん、です。(大丈夫なのかぁ?)

2本の作品をひとつに合体させようという
無謀な試みに燃える夏!となりましたが
このリライトが…
毎日毎日毎日毎日
ココはこっちに入れてコッチはここにもってきて…
ダメじゃん。きー!やりなおしーっ!
この繰り返しに塗りつぶされております。とほほ。
頭ワルすぎです(T_T)。。。

だけど、リブレでは今後もまちがいなく
外人になることはないので
アンディーだのマルゴだの呼び合うのが新鮮~♪
みんなその気で
米の国の人と仏の国の人になりきってます。
(注:お百姓さんとお地蔵さまの話ではありません)

発表は、来週末…もう日がないじゃん!
落ち着け~。
ウマくできたら
きっとみんなビックリだろうな~。
うふふー!頑張るゾイ!


         * * *
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by rosegardenbel | 2005-08-18 00:00 | ラ・ヴィータ・ローザ

今日から日記!

ひゃ~、なんかヤケにどきどきするゾ!
本当に毎日なんて書けないと思うけど、
日記のコーナー、今日からよろしくお願いいたします。
m( _ _ )m

それにあわせて、トップページの絵も変えました。
RGらしからぬダイナミックなイメージに、ご満悦~♪
動きのあるフォートってステキだなあ。
なんだか波の音が聞こえてくるようで
自分のサイトなのに見入っちゃう~。(←自己満足)

とっても新鮮な気持ちになれて、嬉しいデス。
本当は、音も聞こえるように出来たらスゴイかも。
来年の目標かナ…気ぃ長すぎ?だはは。

この日記を作ってくれたのは
『リボンの岸。』の共演者、廣瀬麻衣ちゃんです!
もちろんあたしよりグーンと年下だけど
才色兼備のこの女神さまには思わず尊敬!
ってたびたび思っちゃう、とってもクレバーな人です。
大好き。
ここの玄関をイラストから写真メインに変えたのも
実は、麻衣のサイトからの影響なのでした。フッフ。

イメージ先行モノ知らず、なあたしの希望を
ちゃーんと形にしてくれました。
時間ないのに、大変だったと思う。。。
麻衣、本当にありがとうね!


このところ、あたしの時間は
月末に行われる、リブレ団内発表会の稽古一色です。
台本の直しにヘトヘトになっては
サイトをいじって気分転換というサイクルですね。
これについては、これから日々山のように
ここに書くことになると思います。

それにしても
もう掲示板を日記代わりにしなくてよいのが◎だわっ。
ここで色んな雑感を書いていきますので
そんなことも、掲示板でみなさんとお喋りできたら
嬉しうございます。

『La vita rosa 薔薇色の日々』
どうぞよろしくお願いいたします!
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by rosegardenbel | 2005-08-17 00:00 | ラ・ヴィータ・ローザ
撮影のお仕事に行って来ました。
ニッポン放送プロジェクトさんが展開されている
ブランドリサイクルショップ“With you”さんのVPです。

出させていただいたのは
QRコードを使ってケータイでもサイトが見られるのよ!
というキャンペーンのためのミニドラマ…
大ざっぱすぎる説明で恐縮です(- -;)。

女子高生の娘にQRコードの使い方を教えてもらう
おかあさんの役でした。

娘の美咲役の石田祐子ちゃんは現役女子高生。
かっ、かわいい…
演劇部にいたんだって(3年生だから引退したのネ)。
話す内に、テキストで『ゴジラ』を使ってくれてた事が判明。
やよいをやったそうです。やっぱりネ!

あたしは今はピグモンやってるの、と言ったら
「ええー?!そーなんですか?!」
と大喜びしてくれた。
こんな美しくないおかあさんでごめんよー(T T)
時々怪獣にもなるしね…。

てかそもそもウィズユーさんの理想のおかあさんと
まるっきりかけ離れてるでしょーあたしー!(T T)×2
お送りしてあったのは10年近く前の写真だったので
かなり心配だったのですが(ほとんど詐欺師…)
「ぜんぜん大丈夫です」

さすが、エグゼクティブプロデューサーの武田さんは
なんとこのHPもご覧になって
がっつり現在の山岸をリサーチされてました、ほっ。
ある意味、見破られてたってことですネ~(笑)。

ロケ地は目白。
ウィズユーを知ってから
どんどん生き生きしてくるおかあさんという設定で
まずは、閑静な住宅街の道を自転車で疾走。

10年振りぐらいの乗り物の運転に
けっこうドキドキだったのですが
よかった忘れてなかった、ちゃんと乗れましタ。

ここで一つの発見。
この猛暑の中では自転車こいでる方が涼しいのねっ?!
気持ちいい~!調子にのって疾走通り越えて爆走です。
ははは。

ト書きには『マッハのスピードで走り去る』となってて
さすがにそれは映像処理されるそうですが
ディレクターの木ノ下さんはこだわりの監督なので
きっとものスゴイものになるに違いないっ。き鯛!

何が嬉しかったかって
5人のスタッフのみなさんが本当にあたたかい方たちで
気さくにおもしろおかしく接してくださるので
全然緊張しなくて済んだこと。
お気を使ってくださったんですね~。

おかげで伸び伸びできて
笑顔が引きつって困るなんてこと一度もなかっタ。
感謝です!

外の撮影も無事終わり
お昼ごはんでは軽口たたけるほどみんな仲良しに。

「この娘の名前…誰か伊○美咲のファンなんでしょお?」
と聞いたら、
お互いをビュンと指差す木ノ下さんと武田さん。
息ピッタリ。笑いました。

そんな中、カメラマンの後藤さんとウィズユー岡田さんが
大学の先輩後輩だったことが判明。
20年ぐらい前の一瞬の邂逅だったのに
どっかで見たことあるな~って
お互いに朝から思ってたんだって(笑)スゴイ。

更に、山岸が以前お勤めしていた会社の社長を
ウィズユーさんのお三方がご存知だったことまで判明ひゃ~!
この世界の偶然のリンクには毎度ビックリです。

午後は岡田さんのお宅で撮影。
すっごいキレイなおうち!カ~ッコイイ~…しばし呆然。

岡田家のキッチンで撮るのは
おかあさん今度はマッハで野菜を切るの図。
自転車に乗せていた買い物袋の中には
あった!キュウリ!

これだけは、ちょっとマッハに近く切る自信がある。
まともに包丁持ったのも10年近くなかったけど(おいっ?!)
イけた…と思うっ。
なにせ何やってもみなさんが褒めてくださるので
もおー調子にノルノル。
いよいよ台詞のある本編の撮影です。

ホン通りにちゃんと覚えてるか心配だったんだけど
ここですっかり忘れてたある事を思い出した。

そっか…これ一度に芝居するわけじゃないんだった。
絵によっては一まとまりの台詞さえ区切って
止め止めで撮るのよね…
らぁっきぃ~!(こらこら)

相手役の呼吸ばかり考えて練習してきたけど
イキを合わせるのはむしろカメラとだったのでした。
今更ながら自分が舞台の人間である事を再認識しました~。

最近デジカメに懲りだして
被写体にピントを合わせると意外に広く要らない周囲まで入っちゃうって事を学びつつあったので
なんとなくカメラマンの後藤さんが
どのあたりで苦心されているのかも分った気になりつつ
笑ったのがウィズユーの後藤さん。

このもう一人の後藤さんは
リビングでの撮影の邪魔にならないように
キッチンから見守ってくださっていたのですが
たびたび起こる大笑いのやり取りに
いつの間にやら安全地帯を越えて絵の中に入っちゃう。

それがどう見ても
“母娘の会話を羨ましがってこっそり覗いているパパ”。
カメラの後藤さんに入ってるって言われては
おっ、とか言ってピュッと引っ込む図が
可愛いやら可笑しいやら…ふふふ~っ!堪りませんっ。

祐子ちゃんとあたしの中ではすっかり
「後藤さんがパパね」という設定になってました。

楽しかったです~!
お仕事がこんなに楽しいなんて、罪悪感を感じながら
ナレーション録りも無事終って撮影終了~パチパチパチ!

9月過ぎたら全国の“With you”ショップで流れるそうで
その時は自分の姿にガヨ~ンとなりそうですが
こんなフツーのオバサンでも“With you”スタイルを知ればこんなに楽しくなれるのね!
という風に思っていただけたら大変嬉しうございます。

実際、QRコードなるものの仕組みも初めて知ったし
お店にも伺ってみようと思ってます。
もしか巨大な女がガハガハしてる映像の流れるお店があったら
それが“With you”ショップです…
すみませんーっ!

スタッフのみなさま、本当にありがとうございました。
プロフェッショナルなお仕事に接する事ができて
至福のひと時でございました。
またいずれかでお会いできることを願って…

変わり続けるあなたの味方、ウィズユースタイル!

“With you”さんのサイトです! http://www.jolf-p.co.jp/


:前世紀の遺物コメント:
この『薔薇色の日々』は
来る日記コーナー開設の為の試作であります。
『DAY BY DAY』では納められない記事を乗せていきたいと思っていて
今回よい機会だったのでイメージの実験をさせていただきました。
(^ - ^)R
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by rosegardenbel | 2005-08-05 00:00 | ラ・ヴィータ・ローザ