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劇団離風霊船 山岸諒子の徒然をつづる雑感ノート 「ラ・ヴィータ・ローザ」です


by rosegardenbel
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答えがでたー!




人は見かけが9割。

姿のキレイな美女・イケメンでなきゃ、生きる資格もないみたいな風潮、
今、どんどんヒドくなってますよね、
殺人の動機になるぐらい。

あたしも、もう長いこと、この考え方に苦しめられてきました。



どエライぶっちゃけ話かもしれませんが、
あたしねぇ、リブレに在籍して28年間、ずーーーーーーーーーっと、
妖怪とか醜いとか言われつづけてきてるんですね。

ひどいでしょおー?(笑)

今でこそ、笑い話として受け流すこともできるようになりましたが、
そういう心持ちになれるまでは、
つらかったですねぇ~、、、ほんと。
追いつめられました。



今にして思えば、若いころはすごくモテたんです、外では。

ニッコリしてると、みんな親切にしてくれて、
呑みにいってもついぞお財布ださなかった、なんてこともよくあったし、
あ…んー、まあ、これはいかがなものよな話ですけど、
電車に乗るたびに痴漢にあってたし。(^o^;;;)/

なのに、リブレに帰ってくると、妖怪に変身するんですよねー。(笑)

何がなにやら、ワケわかんなくて、ギャップにやられちゃって、
自分の拠って立つところが、まるきり見えなくなっちゃった。



まあ、ある種の愛情表現なのかもしれませんけどね(笑)
しかし、20代の女の子が、毎日毎日顔のことで笑いものにされたら、

まして、人さまにお見せする自分を造る現場で、
なわけですから、そりゃ、もう、思いつめもしますよね。

稽古場では笑ってましたけど、いつも何かに怯えてて、全然自由じゃなくて、
緊張のしどうしで、肩も背中もバリバリに凝ってて、胃が痛いから食も細くて。

あたしなんて舞台に立つ資格ないじゃん、こんなとこで何やってんの?って、
もおー、自分のことが嫌いで嫌いで。

整形することばっかり考えてた。(笑)



心持ちが変わったのは、肥ってからで。

若いころは今の半分の細さだったので、スタイルだけは誉められることもあって、
でも、その最後の牙城をなくしたことで、
開き直った、っていうか、居直った?(笑)のかもしれません。

それでも芝居がしたいと思っている、って気づいたから。



じゃあ、こんな見苦しい自分が、
お客さまにどんな価値を見いだしてもらえるのか…



それはもう真剣に、自己を知る、ということを始めたんです。

芝居に、本当の意味での本気になったのも、そこからだったんだと思います。

それによって、RoseGardenも立ち上がったわけですが。

自分の何がこんなに笑いものにされるのか、見た目だけでなく人格的なものも、
冷徹に観察し続けて、
ああ~、もう13,4年ほどになるんですねぇ。



ここ2,3年、この問題はピークになってたんですが、
自分を愛する、ということを無理くりでも努力するようになってから、
少しずつ楽になってきていて。

そうなんです、あたし、たしかに、今の自分、好きなんですよねぇ、
だけどこの心境が、本当はどこから来ているのか、、、

肥えたうえに、50に手が届こうというクソ婆ぁにまでなっちまって、
ついには、舞台上でデブ呼ばわりされて笑われるなんて、
女優としてはあり得ない展開になってるほど、

醜さはかつての比じゃないレベルなんです、のに、好きってどゆこと???

いまいち腑に落ちてなくて気持ち悪かったんですけど、



昨日、この苦しい旅路はおわりました!(えーっ、なんだいきなり (@o@)/ )

いや、それがみくしぃだったかの、「女子の整形をどう思う?」
みたいな記事を読んで、ふと、、、


  だけどさ、お直ししたら、たぶんそこで安心しちゃって、
  人格の成長が止まったりしないのかな?

  てかさ、ほんとに怖いのは、
  顔っていかようにでも変わるわけじゃん、

  部長って呼ばれてるうちに、だんだん部長らしい風情になってく、とか、
  お金に困ってる人って、ぜったい険が出てたりとか、あるじゃん?

  持って生まれた顔が、自分の心持ちひとつで変わっていく、
  これは、等しくみんながもってる魔法で、
  そうやって手に入れた美は、世界にただ一つの美しさってことなのに、

  外科的な細工したら、人格が成長しても顔に表れないってことよ?

  時間が止まったままの写真はりつけて生きるようなものじゃん、
  それは、、、あまりにもったいないと思うけどなぁ。。。


と、ここまで考えたときに、あーーーーー?!



人の9割を左右するのは、見かけじゃない。

「顔つき」なんだ。。。

顔には、その人の心があらわれる。

人は、顔つきを見て、その心=「生き様」に惚れられるかどうかを、
判断するんですねっ。

だからほんとは、「人は顔つきが9割」なんじゃない?



そうそう、だってあたし、
新宿駅でレゲエのおじさんに50円所望されたとき、
この人、沈みっぱなしじゃないツラがまえだって思えて、あげちゃったもんな。

あえ?
ちょ、ちょっと待てよ、てことはもしかして、、、

慌ててサイトで自分の顔を見てみたのです、
9年前の旗揚げから、『甘い生活』『貴方と嘘…』、去年の赤坂ライブまで。



…変わってたぁ、顔、すっごい変わってる~、
年とってからの方が、ぜんぜん好感もてる顔になってる気がする…

だからかぁ。。。



人はどうでも自分が、今の顔の方に好感もててる、

デブだろうが婆ァだろうが、細工が悪かろうが、
人の価値観には関係なく、生きてる自分の伸びやかさを感じられてる、

それは、闘って揉まれて、そのたび、今の自分は真っ直ぐか問うてきて、
また、そのたんびバカみたいにドつぼにハマっては、這い上がってきた、
そういう9年間だったわけで、

そう生きてきたことだけは、本当に本当のことだから、

あたしは、、、そこに自信を持てているから、好きだと思える顔になったんだぁ。



はぁ、納得してみたらなんのことはない、当たり前のことでしたネ~。

苦節28年(笑)、やっと終わったよおおおお、長い旅路がぁ。



…ふふ、あんなに整形を渇望していたのにね、
今じゃ、あり得ない、とか言ってるし。

むろん、脂肪吸引もしませんヨ(笑)
シェイプアップは、、、これはする理由がみつかったので、がむばりますけド、
でも、無理はしない。

顔とおなじで、あたしの歴史として、じっくり作っていく。

今の自分が好きだから、20代に戻ってやり直したいとかは、
思いません。

何を言われても、もうなんとも思わないな、まして恨んだりうらやんだりなぞ。
あんまりしつこかったらハタくけど。(笑)

これだけ時間かかったんだから、もう二度とそこには戻らない。



人は自信で変わる。

自信は勲章、苦しみを越えた証しなんだ。





10年後、57歳の自分がどれだけキレイになっているか、とても、
とてもたのしみです。

いいよ苦しみ、いつでもこい、大口あけてどーーんと食ってやるっ。(笑)






                      *  *  *
by rosegardenbel | 2011-01-11 00:00 | ラ・ヴィータ・ローザ