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劇団離風霊船 山岸諒子の徒然をつづる雑感ノート 「ラ・ヴィータ・ローザ」です


by rosegardenbel
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魅惑されて…

              *  *  *

掲示板に書いて頂いたちーさまのお便りへのお返事が長くなりそうだったので、こちらに載せちゃう!(笑)

いやいやアレンジと言っても、ピアノでぼつぼつ旋律を取りながら、
あーでもないこーでもないと四苦八苦して音を重ねてるだけなんで。
昨日も稽古で小林さんの声を聞きながら、うう、ダメだ音が軽すぎる、と落ち込んだところで。
あーやらなきゃね~、なんかいい方法を思いつかないもんかなぁ。
Jazz の名曲をいっぱい聞いてパクリの嵐行ってみる、とか(笑)。

自分で書いといてお恥ずかしいかぎりですが、ピアノはね~、
もうホントにもはや人様にお披露目できるような域じゃないです。ええ。
カンどころは手放してないと思うけど、筋肉運動ですものネ、
やらないとやっぱり退化していきますよね、バレリーナと一緒で。
暗譜は得意じゃないし、音と指の位置がちゃんと頭に入ってないし、
そのうえ昔から好きなところだけ気合い入れる性格なので、
本当のテクニックは身に付かずじまいで終っちゃってて。だはは。
こつこつ型じゃないんですよね、耳で聞いたイメージだけで弾いてたから、
先生にも、アンタはもー!いい加減っ、とよく怒られてましたです。

そう、胡桃沢先生の教え方は、○をもらって次の曲に進む時に、
先生が一度だけ弾いて下さって、それをまず耳で聞く、
というところから始まるやり方でした。
そこで、あー次の曲はなんだか悲しい気分になるなぁ、
とかウキウキするなぁ、とか感じつつ、
好きカモと思えると俄然ヤル気出すし、
ピンと来ないといつまでも音符地獄を這いずり回ることになるという、
ナメた態度の子どもでした(笑)。

でも、結果的には先生のこのやり方が、あたしには合ってたみたいです。
イメージから入らせてもらえたのが良かったんですね。
おかげで、耳は鍛えられましたね~。
今や退化した能力になっちゃったけど、10年ぐらい前まで、
たいがいの曲は聞けば一発で覚えられましたもんね。
教室によっては、じゃあ次はこれね、とレッスン曲の指事をされるだけで、
譜面から自分で読みおこしていかせる処もあったようで、
胡桃沢音楽教室がその手法を取ってたら、あたしは間違いなく1週間でヤメてたでしょう。
ヤダよそんなシチ面倒臭いコト(おい!)だはは。

今から思えば、技術以前に情感を込めるという姿勢を、身に付けさせて下さったんですよね。
あー…そうなんだなぁ、あたしが今、自分の芝居の基点にしているものは、
ここから得ていたのですねー、発見ダ。

ま、そんな具合なので Jazz のピアノ演奏はできましぇん。
もっぱら歌う方で、それも極々スタンダードなところのみデス。
『甘い生活』の打ち上げで、
ヘレン・メリルの“You be so nice to come home to(帰ってくれたらうれしいわ)”を歌ったら、
ジョニー、児玉さんという音楽のプロ二人が誉めて下さったので、コレはまあイケルのかなと。
この曲は好きな方が多いので、歌い得できるイイ曲です(笑)。

ヴォーカルレッスンで好きになった曲は“Lullaby of Birdland(バードランドの子守唄)”。
これは別名、英語滑舌練習曲(笑)。
とんでもなく舌を使う歌で、もお頭グルグルになります(@◇@)。
それだけにメロディと発音がぴったりハマっていて、
覚えると歌うのが気持ちのいい曲です。
フェイク(2番を自分でアレンジして歌う Jazz ならではのお約束)もうまく作れたと思っているので、
今でも鼻歌でよく出ちゃいますね。

しかし正直、習っていた間はヴォーカルレッスンというより、
英語の発音教室って域どまりで、歌うとこまで行けなかったわ悔しい。
でも、発音が多少は身に付いたのが大きかったですね。
英語を読む時は、どうしても普段より何トーンも低い声音になるのが不思議で~。
日本語の発音点は口の先にあって、英語は胸の奥から発声するからだそうです。
あと、スペルの中に何でよけいなrだのkだのが入ってるのかも分かって…
母音感覚の日本語では理解できない発音が、英語にはいっぱあって、
それがちゃんと書かれているのだ!
考えてみりゃ当たり前のことだけど、学校では教えてくれなかったもん、
長年の疑問も実地で解消されたワケで、習いに行ってよかった~。
ヴォーカルレッスンは、そう遠くない内にリベンジ!を狙っております。
今度はちゃんと4ビートが取れるように頑張るのだ。

シンガーで言えばジュリー・ロンドンが好きです。
“Love letter”はロマンチックで大好きな名曲ですね~。
ああいう風に、ちょっとドライ感ありつつしっとり歌えるようになりたい。
あとフランク・シナトラは超フェイバレット!声がクール!
アメリカの一番いい時代を体現していて、聞くと震えが来ちゃう。
ビッグバンドがカッコイイよお。
そうして、シナトラ好きが嵩じて書いたホンが、
Rose Garden 第一作の『かわいい幽霊』だったワケです。

そういえばこのところ、すっかりシナトラからも離れていたなぁ。
久々にかけてみました。
“Something stupid(恋のひとこと)”
“Bewitched(魅惑されて)”
“Let's face the music and dance(音楽とダンスをどうぞ)”
嗚呼…やっぱりカッコイイ。。。The Voice!
いい音を聞いて、またアレンジの修整に闘志を燃やそう。

              *  *  *
by rosegardenbel | 2005-09-27 00:00 | ラ・ヴィータ・ローザ